物価も上がって生活が苦しい今日この頃。
節約したいけど、どうしたらいいか分からない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、投資家兼個人事業主であるなめくじがお勧めする節約術を解説します。
節約を効率的に行うために大事なことはとどのつまり、「知っているか知っていないか」です。
そんな節約に関わる大切な知識を網羅的に紹介しますね。
各項目で詳細リンクも貼っておきますので、詳しく知りたい方はリンク先の記事も併せて読みください。
結論
- 節約で最も大切なのは価値観と取捨選択
- 家計簿をつけることも必須
- これらを実践できれば細々した節約術は簡単
節約術の総論
- 価値観と取捨選択
- お金の流れの把握
- 細かな節約知識
節約術に共通する最も大切なことは「取捨選択」、そしてその判断基準となる「価値観」の確立です。
この2つが定まっていれば、細かな節約知識を持っていなくとも”ある程度の”節約効果が見込めます。
次点で「お金の流れの把握」となります。
自分がどれくらいの資産を持って、どれくらいのお金が入ってどれくらいのお金が出ていくか。
このお金の流れが把握できれば、今の生活レベルが自分にとって妥当かどうかが判断できるようになります。
最後に「細かな節約知識」です。
多くの人がこれらを最重要視して色々調べたり実践したりしますが、前2つをクリアするまでは後回しでOKです。
前2つをせずにひたすら細かな節約を実践するのは、刃こぼれしている斧で木を切っているのと同じです。
本気で節約したい方は、ぜひ斧を研ぐことから始めてくださいね。
”効率”を求めるならこの順序ってことや
1.価値観と取捨選択
節約をしていく上で最も大切となるのが、価値観の確立と取捨選択です。
自分が人生の中で何を成し得たいのか、そして自分にとって何が最も幸せなのかを考えてみましょう。
急にスピリチュアルな話に入りますが大事ですので…
人生で何者になりたいかがはっきりすれば、何を取って何を捨てるべきか判断できるようになります。
そうすると自然と「ここにお金をかける意味はないな」という感覚が身につき、簡単に節約できるようになります。
また自分にとって最も幸せなお金の使い道は人によって違います。
例えば20代で貯金できる300〜400万円でも、その使い道は以下のように異なるでしょう。
- 日々ソシャゲとスパチャに浪費する
- バックパッカーとして世界を旅する
- 結婚資金や住宅ローンの頭金にする
いずれが良い悪いという話ではなく、”何にお金を使えば自分が一番幸せになれるか”という点が重要です。
残念ながら多くの人にとって、お金という資産は有限です。
自分が何に重きを置く人間なのかが分かれば、限られた中での出費でもっと幸せになれますし、同じ幸せ度を今までよりもっと少ない金額で維持できます。
これが価値観の確立と取捨選択の大切さです。
価値観を見つけるためには
自分の価値観を知るために、頭だけでぐるぐる考えるのは効率が良くありません。
マインドマップの技法を使って、思考を整理しながら考えましょう。
その際には「何をしている時に最も幸せを感じるか」を出発点とし、以降「それはなぜ?それはなぜ?」と自問自答してみてください。
それ以上要素を分解できなくなった時点が自分の隠された本心であり、その答えが同じであればあるほどその要素を求めているという証拠です。
その突き詰めた要素が例えカッコわるくても幼稚だと感じても、自分を否定せず受け止めてくださいね。
価値観と取捨選択について詳細に知りたい方は、コチラの記事を参照してください。
お金の流れの把握
さて次に大切なのは”お金の流れを把握すること”です。
お金の流れが把握できれば、健全な収支を維持できているのか、はたまた分不相応な生活をしているのかが判断できるようになります。
そのために「家計簿をつけよう」ということです。
残念ながら今の世の中はマーケティング技術が発達しているため、我々は知らないうちに色々なものを買わされています。
家計簿をつければ、”自分が把握できていない出費”が可視化できます。
そうすれば真の意味で、自分に関わるお金の流れを把握することに繋がるでしょう。
参考までに把握しづらい出費の代表格を例示しておきます。
- 住民税
- 車のガソリン代”以外”の維持費
- 安いサブスクリプションサービス費用
- スマホ・インターネット通信費
これらの1月当たりの出費額をパッと答えられますか?
家計簿をつける場合は、昔ながらのノートでも構いませんが、家計簿アプリを使った方が手間もかからず便利です。
簡単な家計簿の付け方についての解説記事はコチラです。
資産や収入も把握する
出費に比べると資産や収入の把握は簡単です。
シンプルに生きている方なら「貯金額と手取り収入」の2つで計算終了です。
株式や不動産を所有している場合は、時価や評価額で計算してください。
こういう人らは言わんでも把握してるだろうけどな
落とし穴としては「返戻金ありの保険」を持っている場合です。
これらも”今は動かせないだけ”なので、現時点の返戻額を資産としてカウントしましょう。
高級車や高級腕時計などの動産を持っている場合も、売却額を理解しておくことは重要です。
細かな節約知識
さて最後にほとんどの方が一番知りたいであろう、節約に関する具体的な知識です。
最初にお伝えした通り、細かな節約知識を持つのは先の2つ(価値観・お金の流れ)をクリアしてからで構いません。
なぜなら自分の中で価値観や支出限度額などの判断基準ができていないと、どれくらい使っていいか、どの程度に出費を抑えるべきかが分からないからです。
例えば食費一つとっても、料理人が自己研鑽も兼ねて良質な食材を買ったり外食するなら、月に10万円使おうが有りでしょう。
一方で独身で家ではほぼ寝るだけの人では、例えばその地域で標準的な家賃10万円であっても節約する余地があると考えられます。
節約の仕方はだいたい決まっている
支出項目はいくつかの種類に分けられますが、それぞれの節約方法には大体の”最適解”があります。
もちろんその最適解は時代ごとに変わったりもしますが、そんなものは調べれば簡単に分かります。
とは言え節約ブログとして、各論はそれぞれ記事化しますのでお楽しみにどうぞ。
記事後半では、各種の節約方法について大雑把に紹介します。
節約術の各論
まずは支出項目を紹介しますが、これは総務省統計局の家計調査を参考にしましょう。
真似して家計簿をつければ、統計局が毎年発表する平均値と自分を比較することができます。
- 食料(食費)
- 住居(家賃・住宅ローン・修繕費)
- 光熱・水道(水道光熱費)
- 家具・家事用品(家具や雑貨、寝具)
- 被服及び履物(服と靴代)
- 保健医療(診察代・薬代)
- 交通・通信(交通費とスマホ・ネット代)
- 教育費(授業料・給食費・習い事代)
- 教養娯楽費(旅行代、サブスク代)
- その他の消費支出(仕送り、こづかい、交際費)
考えやすいように住宅ローンの扱いだけ変えてるぞ
食料(食費)
スーパーやコンビニなどでの買い物代が該当する他、外食が日常的になっている方は外食費も食費でカウントしましょう。
たまの贅沢という外食なら教養娯楽費やその他でもOKです
食費をなるべく減らすためには、以下のような方法があります。
- まとめ買い&大量冷凍
- 鶏肉と豆腐を有効活用する
- 旬の食材を使う
食費の節約に関して細かく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
またふるさと納税を利用すれば、日々の食費を上手に減らすことが可能です。
住居(家賃・住宅ローン・修繕費)
住居費は賃貸住まいであれば家賃+共益費、自宅であればローン返済+修繕費(1月あたり金額で算出)が該当します。
もしローン返済が無い場合は、当然ながら修繕費のみとなります。
住居費をなるべく減らすためには、以下のような方法があります。
- 安い賃貸物件への引越し
- ローンの借換え
- 自宅を売却し賃貸物件への移行
- 知識をつけて可能な部分をDIY修繕・保守管理
自宅やローンに関することは基本的にプロに相談すべき
光熱・水道(水道光熱費)
水道光熱費は、上下水道代・電気代・ガス代が該当します。
これらインフラにかかる費用は、地域差が非常に大きい項目となります。
また節約することが場合によっては健康に影響しますので、節約効果はあまり見込めないと割り切った方がいいかもしれません。
真夏にエアコン我慢してたら最悪死にますからね
水道光熱費をなるべく減らすためには、以下のような方法があります。
- 水道代は節水意識を持つ以上の節約は不可能
- 電気・ガスはその時に有利な条件の業者と契約する
- 住まいの断熱化
家具・家事用品(家具や雑貨、寝具)
家具・家事用品代は幅広い生活雑貨への支出が該当します。
特に家具に関しては原材料費や人件費以外にも、利便性・デザイン・ブランド・安心料などの付加価値が価格に転嫁されていますので、いずれかを割り切ると大幅な節約が可能です。
家具・家事用品代をなるべく減らすためには、以下のような方法があります。
- 100均や廉価ブランドの製品を多用する
- 見た目は割り切るかセンスでなんとかする
- DIYの知識や技術をつける
特に”自分でなんとかする”意識があると一気に節約できるぞ
被服及び履物(服と靴代)
被服及び履物代は、服・靴などおよそファッションと呼べるものへの支出が該当します。
衛生用品ではない化粧品類もこちらの項目に振り分けるといいでしょう。
最もブランド料が発生するこの項目を節約するには、いかに自分の見栄や固定観念と闘えるかが大事です。
被服及び履物代をなるべく減らすためには、以下のような方法があります。
- ミニマリストになる
- ファッションの流行りや世の風潮に流されない
- 服以外で自分を表現する
ファッションを”仕事”としている人は必要経費です
保健医療(診察代・薬代)
保健医療費は医療機関を受診した費用全般や、薬局などで購入した薬代が該当します。
これら支出を無理に抑えるのは、更なる体調不良につながるため決してお勧めできません。
保健医療費をなるべく減らすためには、以下のような方法があります。
- 節制をし、病気の予防を心がける
- 医療費控除やセルフメディケーション税制を活用する
- 病気をこじらせる前に医療機関を受診する
健康度や体力は個人差があるから、医療費はある程度割り切ろう
交通・通信(交通費とスマホ・ネット代)
なぜか一緒にされる交通費と通信費ですが、当然ながら車代・電車代・バス代・スマホ代などが該当します。
電車代やバス代は節約がしにくいですが、車代やスマホ代やネット代は節約の余地があります。
スマホ代は月¥1,000台前半に抑えられます
交通・通信費をなるべく減らすためには、以下のような方法があります。
- 車を乗り換えたり他の移動手段に変える
- スマホはMVNO契約に変える
- あまり使わない場合は、ネットはスマホテザリング
コストで考える車の選び方についてはこちらの記事を参照してください。
教育費(授業料・給食費・習い事代)
教育費は基本的に子どもに関する教育関連の支出が該当しますが、自身のスキルアップを目的とした出費や奨学金の返済もカウントしていいでしょう。
将来への投資という意味合いもあるこの項目は、人によって大きく支出額に違いがあるでしょう。
教育費をなるべく減らすためには、以下のような方法があります。
- 公立校へ進学する/させる
- なるべく自力での学習を優先する
- 奨学金の減額返済制度を利用する
ネットに溢れた情報も活用しよう
教養娯楽費(旅行代、サブスク代)
旅行代やサブスク代が代表的な教養娯楽費ですが、見落としがちなペット関連の支出も該当します。
節約の肝はサブスク代で、ぜひクレジットカードの項目を照らし合わせながら見直すことをおすすめします。
1個や2個は重複したり忘れていたりするサブスクを発見するはずです
教養娯楽費をなるべく減らすためには、以下のような方法があります。
- 要らないサブスクサービスを解約する
- 支出を平均化するためペット保険に加入する
- 旅行代は円安がマシになるまで国内を検討
その他の消費支出(仕送り、こづかい、交際費)
その他の消費支出は仕送りやこづかい・交際費が該当します。
仕送りは支出の性質上節約しにくいので、こづかいや交際費をどうするかがポイントとなります。
その他の消費支出をなるべく減らすためには、以下のような方法があります。
- 安上がりな趣味に切り替える
- 付き合いをほどほどにする
ココを削り過ぎると味気ない人生になるから注意や
ちなみに一部の方では家計を圧迫してるであろうタバコ代の節約方法については、以下の記事を参照してくださいね。
最後に
いかがだったでしょうか。
改めてお伝えすると、節約に最も重要なことは「価値観の確立と取捨選択」です。
人生で何度も選択できないようなポイントで節約できれば、細々と日々節約を意識して行動する何倍、いや何十倍も効果が出ます。
どう節約すればいいか悩んでいる方は、騙されたと思ってぜひ本記事で紹介した順序で節約をしてみてください。
では次の記事でお会いしましょう!
またな
- 節約で最も大切なのは価値観と取捨選択
- 家計簿をつけることも必須
- これらを実践できれば細々した節約術は簡単
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