2023年4月9日(日)に大阪府知事選の投票が行われます。
すでに府民の皆さんの近くでは選挙カーが走り回っているのではないでしょうか。
さて今回の府知事選は大阪市長選とのダブル選になっていますので、どういう候補者がどの選挙に立候補しているか正直分かりにくいですよね。
よって本記事では2023年大阪府知事選に絞って、候補者の情報を整理します。
ぜひ投票の参考にしてみてくださいね。
なお、なめくじの恣意的な見方を避けるため、Youtubeチャンネル「ReHacQ−リハック−【公式】」様の候補者全員のインタビューを要約した内容となっています。
若干表現を整理した部分もありますが、基本的には全て候補者自身が口にしている内容と受け止めてください。
要約したけど、それでもめっちゃ長くなってます…
真面目に投票先を考えたいなら全部読んでくれ
2023年大阪府知事選
大阪府知事選の基本情報は以下の通りです。
- 2023年4月9日(日)に投開票
- 期日前投票:2023年3月24日(金)〜4月8日(土) 8:30〜20:00
- 投票権:大阪府内に3ヶ月以上住んでいる満18歳以上の日本国民
2023年大阪府知事選の立候補者
立候補者は以下の6名(あいうえお順)です。
- 稲垣 ひでや(男、53歳、新党くにもり・新人)
- さとう さやか(女、34歳、政治家女子48党・新人)
- たつみ コータロー(男、46歳、無所属・新人)
- 谷口 真由美(女、48歳、無所属・新人)
- 吉野 敏明(男、55歳、参政党・新人)
- 吉村 洋文(男、47歳、大阪維新の会・現職)
政治家女子〜〜は旧NHK党や
必要であれば、各候補者の選挙公報についても併せてお読みください。
この名簿順で紹介していきますね
稲垣 ひでや(男、53歳、新党くにもり・新人)
稲垣さんは新党くにもりから出馬した候補者です。
立候補した理由
- 日本が危機的状況にあるという認識で、大阪から日本を建て直したい
- 反維新なので直接対決をする
- 大阪へを含む中国の侵略リスクと核武装の必要性を訴えたい
自身のキャリアについて
大阪生まれ、兵庫住まいでフリーターなどをしつつ歴史に関する本の執筆や西郷隆盛に関する研究活動を続けた。
数年前から国守衆(くにもりしゅう)という保守系政治団体での活動を始めた。
大阪府の課題
グローバリズム政党である維新の会の政策を終わらせることが必要。
維新は日本の歴史や文化文明への無理解であり、秩序を破壊するような政治に見える。
大阪以外の近畿周辺にも着々と議員を送りこんでいるので、本丸である大阪で戦うべきと判断した。
グローバリズムとは?
一種の国際主義であり、世界を一つの価値観を押し付けて統一していくもの。
グローバリズムが何をもたらすかというと、1%の権力者が富を独占し99%の人を支配する構図。
これを達成するためには国家や地域性やその枠組み・ルールは邪魔なので、排除したい。
まさに維新が行っているのはこのような施策であり、過去積み重ねられてきた歴史や昔からの共同体を大事にする私としては許し難いところである。
押し付けられる価値観とは?
今で言えばSDGsでありLGBTQの価値観、昔であれば共産主義や新自由主義など。
こういった外部から押し付けられる価値観は、地域固有の自然発生的な価値観を否定する傾向がある。
例えば夫婦別姓は男女平等に見えるが、家族制度の破壊を内包していると言える。
国連というのはまさにグローバリズムを推し進める組織なので、国連の動きは地域の価値観を否定するものとして感じている。
啓蒙と普遍主義の見極めとは?
あらたに発見された知見が普遍化する経過としての「啓蒙」は、説得力や丁寧に説明し理解を求める過程であり普遍主義による価値観の押し付けとは異なる。
ただし実際にその差を見極めるのは難しい。
知見の発見と普遍化される間にはタイムラグがあり、自身が行っている維新のグローバリズム施策への警鐘はまさにそのタイムラグにある。
大阪に関する具体的な施策
知事とは大阪府民の命と生活を守るもの。
データを見ると府民の生活は決して良くはなっておらず、維新はそれを外資の呼び込みやインバウンドでなんとかしようとしている。
自分としては維新が目指す大阪の金融都市化ではなく、実体経済(中小企業やモノづくり)の建て直しとして取り組みたい。
その為には減税と財政出動という教科書通りの施策。
身を切る改革+コロナ禍により中小企業がかなり疲弊しているので、そこに交付金を充て実態経済を回して景気を回復させていきたい。
財政出動をするポイントの選別
今はインバウンド等サービス業に意識が向かっているが、やはり大阪は昔ながらのモノづくりが基本と考えている。
そのためには地場産業にお金を回していきたい。
しかし淘汰されるべき企業をゾンビ化させないために、分配の仕方は専門家の意見を聞きながら慎重に決定していく必要がある。
教育問題に関して
まずは日本の歴史や伝統を学べる環境づくりをしたい。
現在ではどんどん公立校が統廃合されているので、しっかり経済を回し少子化対策をした上で公立校を増やしていきたい。
また現在の奨学金は実質学生ローンとなっているので、無償のものをしっかりと用意すべきとも考えている。
大阪へ子育て世代を呼び込む施策
学校環境を良くすることと手当の2つが重要と考えている。
今は共働きで子育てが当たり前になり、経済的に大変な状況になっている。
保育所への補助という手もあるが、例えば子ども1人あたり30万円とかしっかりとした補助を出すことでそもそも親が教育に集中できるようにする必要がある。
財源について
地方交付金を増やしていくことと実体経済を成長させて税収を増やすこと。
国政にしても緊縮財政は無理が来ているので、根本的な貨幣観を刷新して自国通貨建の国債を(メインの)財源とすべき。
維新が主導している外資優遇による外国マネー呼び込みでは長期的に見て限界が来る。
地場産業や大阪の中小企業を中心とした実体経済を回すことこそが、持続可能な大阪の成長にとって重要である。
プライベートな話
趣味はラグビー観戦で、元々ラグビーをしておりウィングだった。
40代は執筆活動と夜勤(釣具屋さん)の仕事を、50代では神戸などでの街宣活動と夜勤を並行していた。
共働き家庭(妻子)を持っており、子どもは1人は成人して1人はまだ。
小さい頃の子どもとは一緒に釣りにいったり、公園に連れていってサッカーをしたり。
論語で好きな言葉は「之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずと為せ。是れ知るなり」。
さとう さやか(女、34歳、政治家女子48党・新人)
さとうさんは薬剤師の身から、保険制度を変えたいという思いで政治家女子48党から政治の世界へ飛び込んだ候補者です。
立候補した理由
- 今回の立候補は当選を目的としていない
- 政見放送ができたり各メディアに取り上げられてもらえるから
- また府民が政治選挙へ広く興味を持ってもらうきっかけになれば
地方選の若者投票率が低い理由
政治がよく分からないけど難しそうだから任せよう、諦めるといった感覚があり、そこから更に別の世界、他人事になっていくのが原因ではないか。
政治家になろうとした理由
薬剤師として働く中で、健康な人や健康管理をしている人に対する還元がない現在の保険制度に疑問が生まれた。
健康な人がひたすら負担するのではなく、インセンティブを付与するなど制度設計を変えたい。
大政党から出馬しなかった理由
大きな政党からの出馬は敷居が高く、特別な実績や肩書きが無い自分が公示を受けられるものではないというイメージがあった。
他方、政治家48は元々政治に縁のなかった人たちの集まりであり、ここで活動することで同じ若い世代にも政治への興味を持ってもらえるのではないかと考えた。
ゆくゆくは国政を目指しているが、まずは国の土台である地域で何が起きているか、どう自治体が動いているかを理解してからにしたい。
大阪府の課題について
大阪ではIR問題を10年以上擦っているが、府民がそこに視野狭窄しているのではないか。
そこにあえて大阪と縁のない外部の目から違う視点を提供できれば。
大阪は身を切る改革による経済縮小ではなく、発展の方に意識を向けるべきではないか。
今まで維新主導で公務員の人件費を削減したが経済成長に乏しかったので、今度は逆に公務員を増やすか適正な給料水準に戻すべきと考えている。
また女性の政治参加を推進したいので、自分の「若い女性議員」という属性で今の政治に風穴を開けたい。
府知事になったら実現したいこと
大阪2.0と銘打って、行政のデジタル化の推進や補助金制度の簡略化等により大阪を活性化させたい。
また大阪に限らないが現在の補助金申請の書類提出がかなり煩雑かつ厳しいので、簡便化したりスマホで済ませられるようにしたい。
個人的な話
生まれは札幌で勉強(理数系)が好きな青春時代を送り、新しいことにチャレンジしたがる好奇心旺盛な学生だった。
SNS黎明期にウサギの着ぐるみでニコ生配信をしたこともあるが、人気は無かった。
「自分が楽しければ周りにその楽しさが伝播し世界が楽しくなる」という哲学があり、そのように行動してきた。
大学時代の公式テニス部(部長)の活動や授業後にバイトしたりなど、休みなく動き続けてきた生活で培われた体力が今の選挙戦を乗り越えるのに役立っている。
今の活動状況
大阪へは日帰りで少し行った程度で、現在は東京にいながらSNS(ライブなど)での選挙活動をしている。
あえて既存とは違うスタイルの選挙活動をすることで、今後政治家48が選挙活動をする上での試金石となるつもり。
本知事選では、(若者の)投票率が上がれば目的達成と言える。
今は政治活動が新鮮で、また地域の方と課題を話したり思いを聞いたりするのが楽しい。
今回ハックした選挙制度について
府知事選は大阪に住んでいないのに立候補ができる。
このような事実を世間の明るみに出すことで、選挙や政治への関心が深まることを期待している。
現在の選挙制度のおかしさを体現する人間として、今後も活動を展開するつもりである。
キャリアプランについて
今まで無投票だった層を掘り起こせられたら、政治家48が与党になれると立花元党首も私も本気で思っている。
そこで日本がより良い、楽しい世界となるような政治をできれば。
楽しい世界とは?
画一的で出る杭が打たれる現在の日本の風潮には閉塞感を感じる。
そこで生まれる若者の無力感を、自分が行動すれば世の中が変わるんだという実感に、そしてお互いの考えを認め合えるような世の中にしたい。
政治の世界も世間では悪いことばかり取り沙汰されるが、実際に中にいると様々な人が努力して地域や日本のために活動していることを実感する。
お互いの考えを否定せず理解し合えれば、より建設的な世界になると思い、政治の道として目指していきたい。
たつみ コータロー(男、46歳、無所属・新人)
たつみさんは共産党の元参議院議員で1期務め、現在は明るい会(共産党系)公認の候補者です。
立候補した理由
- IRカジノを止めるため
カジノを止めたいのはなぜ?
カジノは民営賭博の解禁となる(例外は公営ギャンブル、パチンコは脱法)。
民営賭博の解禁には①賭博で経済は良くならない、②依存症を増やすの2つから反対の立場。
IR問題以外にも、維新の政治手法によって府民の中で分断と対立が生まれているのを問題視している。
大阪府の課題
維新の分断により現在の大阪の公務員はかなり肩身の狭い立場と思われ、逆に連帯と共同を深めていきたい。
また大阪都構想は住民投票で頓挫したが、現在は事実上そのような行政構造となっている。
つまり大阪市長が維新公認かつ議会の過半数が維新で、互いの権力監視という基本構造が破綻している。
トップダウンで決めると大阪での不十分な新型コロナ対策の二の舞なので、自治体の力をボトムアップで発揮できるような大阪にしたい。
維新の負債減少に対する見解
大阪府市の借金は返済時期が決められたものなので、どの政党がやったところで減っていっただろうと考えている。
逆に維新が借金を減らした分、何の支出が減ってしまったかを考えなければいけない。
実際に橋下府政で医療や保険を削って借金を減らしたのは、新型コロナでの人口比死亡率の高さを招いた。
自治体として住民の命を守れないような借金の減らし方はおかしいと指摘したい。
知事になった時の財政健全化方針
まずはIRに関連した付帯事業(特に高速道路)を停止し無駄遣いを減らす。
また税収を増やす施策として「グリーンニューディール」を行っていきたい。
大阪が率先して環境問題に毅然とした姿勢を見せることで、カーボンニュートラル・太陽光・再エネ省やエネを牽引していきたい。
また断熱住宅の推進を地域の工務店に請け負わせることで、環境負荷の低減とともに府内経済の好循環を作っていきたい。
やりたい政策について
コロナのことがあるためまず保健所を増やすことと、次に大阪の公教育の質を上げたい。
大阪は維新が策定した教育基本条例により、教育現場に政治が口を出せる状況になっている。
また吉村市長時代に学力テスト結果と教師の給料を紐づける案を出してかなり反発があった。
こういったことから大阪の教員数が減ってしまい、現在は公教育がズタズタになっている。
本来の理想である、少人数学級でやれるような教育環境にしたい。
公務員の評価基準
絶対評価と相対評価があり、現在の大阪では後者にかなり偏っている。
しかし相対評価ばかりをすると、職場内でお互いがライバルとなってチームワークが生まれず、また世代間の知見が継承されなくなってしまう。
公僕として競争状況に晒されるのは必ずしも力を発揮できる訳ではなく、重要なのはやはりやりがいである。
誇りとやりがいを持って市民府民に仕えてもらうような職場を作ることが大事。
またわずかな割合の怠け者を排除するための相対評価であっても、それにより大多数の人間が幸せになるとは思えない。
生活保護の不正受給締め上げにより、本来助けるべき人が助けられない事案が出てきたのと同じ結末を迎えることを危惧している。
共産党に入った理由と綱領
反戦の思いが政治家を志すきっかけだったので、当時アフガン派遣をしていた与党は除外。
結果、デモやパレード等の地域での反戦活動をしていた共産党へ。
共産主義革命を狙っていると良く言われるが、党綱領としては「今必要なのは社会主義・共産主義革命ではなく民主主義革命である」と標榜している。
アメリカの言いなりな現状と自民党&財界が近すぎる政治の歪みを是正するというのが党としての考え。
決して反米ではなく、日米安保条約(+地位協定)を破棄して対等な日米友好条約を結び直したい。
プライベートな話
趣味は映画と筋トレ。
高校卒業後に単身渡米し、エマーソン大学映画学科を卒業。
その後、ボランティアや民青同盟(※共産党系列)に加入して活動し、2001年に共産党入りを果たした。
現在は9・7・4歳の子どもと夫婦の5人家族で生活している。
参議院時代は東京へ単身赴任状態で、妻にワンオペを強いてしまって申し訳なく思っている。
今はなるべく家事・育児を分担しながら生活しており、参議院時代では見れなかった子どもの様子を見れて幸せ。
谷口 真由美(女、48歳、無所属・新人)
谷口さんは専攻が「性と生殖に関する健康と権利」の法学者でもある候補者です。
立候補した理由
- 自分が立候補することで選挙に関心を持つ人が増えれば
- 維新10年の府政を検証&権力の監視をするため
- 維新の改革で身を切られ過ぎて痩せてしまった大阪をふくよかにしたい
政治家が尊敬されない職業になっている
息子には「なんで嘘まみれの政治家になんかなろうとするんだ」と怒られた。
政治家がこのように尊敬されない職業となっている現状を憂いたのが出馬を確定したきっかけになった。
若者の投票率はなぜ低いのか?
周りで聞くと、「どうせ維新が勝つから」「政治や政策がよく分からんから」といった声+無関心の層がいた。
選挙に関心を持ってもらうためには、接戦で盛り上がるとかSNSでの話題性、候補者が多いことなどが重要ではないか。
大阪のメディアには維新の圧力がある?
松井前府知事の「お前んとこには取材させへん」発言などがあり、大阪のメディアが萎縮して権力監視が疎かになっている実態がある。
メディア出演の際には、実際に維新に関する批判発言などができなかったり削られたりした。
自身の経験上、このように維新のメディアへの圧力は実感してきた。
政策について
IR問題・教育・財政を重点的に考えている。
・IR問題は無関心・よく分からないという層が圧倒的多数で、企業との契約内容等での情報開示(黒塗りだらけ)の点で問題があると認識している。
またギャンブル依存が生まれると分かってなおIR誘致を進めるのは、人権問題としてアウト。
人を不幸にして成り立つ税収で福祉や教育無償化をするのは、自身の感性としてそぐわないように思う。
それにIRが失敗した際の教育無償化の代替財源が提示されていないのも問題に感じている。
・専攻的に少子化対策の施策や性自認の問題は長年研究してきた
・ESGに優れた企業を税制優遇などを使って誘致したい
・競争を煽る現在の大阪の教育方針を疑問視しており、また教育機会に貧富の差が生まれる環境になっている。
教員人数を増やし、子どもと丁寧に向き合う少人数教育を進めていきたい。
大阪の課題と財政
大阪財政にインバウンドは重要だが安定的ではないので、モノづくりの中小企業を元気にする施策・サポート体制を充実させていきたい。
また大阪の各種市場という価値を食文化の観光資源として活かせていないので、魅力的な街として観光客を誘致して経済が域内で循環するようにしたい。
中小企業への補助が維新によってかなり削られているが、その数字は閉ざされていて現職じゃないと分からないようになっている。
その為、現時点では財政をどのように振り分けるかなど具体的なお話しができない。
観光施策
大阪は京都や奈良と違い、歴史遺産を観光資源としてちゃんと活かせていない。
橋下府政で補助金をカットされた伝統芸能の保護を復活して海外への魅力発信に使いたい。
他に地産の食品や食文化の魅力を発信して、「大阪はお笑いと粉もんだけ」という状況から脱出させたい。
ヒョウ柄が好き
「大阪のおばちゃんのイメージ」とは関係なしに、単純に好きだから20歳くらいからヒョウ柄のアイテムを揃えて過ごしている。
テキサスで出会ったカウガールがヒョウ柄チューブトップ+ジーンズ+カウボーイブーツのいで立ちで、自立した女性としてカッコよく見えたのが始まり。
家庭について
高3と高1の子どもがいて、よく話はしている。
子育ての上で大切にしているのは、シングルマザーとして忙しい中でも子どもと1人の人間として向き合い嘘をつかないこと。
吉野 敏明(男、55歳、参政党・新人)
吉野さんは参政党所属で、現在は歯科医師と政治活動で二刀流中の候補者です。
立候補した理由
- 投票したい人間がいなければ自分が立候補すればいいという自論
- 医療費のタブー(財政圧迫)に切り込みたい
- 外資に喰われていく日本の元凶となっている大阪を変えたい
地方選の投票率の低さについて
既存政党の圧力団体(支持母体)に所属する人間が減り、投票に自分の利益を見出せなくなったから。
大阪府の課題
・維新が仕掛けた二重行政の利権争い
維新は単に港湾の利権が欲しいだけ。
また維新がやっている外資を巻き込んだ上海電力スキームのようなものが、全国に広がっていった現状がある。
なので大阪から改革して、日本を取り戻したい。
そもそも二重行政なんてものはなく府と市がやっていることは元より別モノで、そこを統合すれば埋蔵金が出てくるというのは見積もりが甘すぎる。
維新の問題点
公務員の給料を減らし過ぎてデフレに進んでいる。
保健所や医療規模を縮小したことで、新型コロナの死亡率が大阪は一番高かった。
メガソーラー問題も含め、府民が知らない水面下で維新が進行させている問題を止めたい。
万博も誘致して儲けられたのは1970年代まで、こういったことを府民は知らなければいけない。
大阪財政の財源は?
大阪の財政を悪化させたのは埋立地3ヶ所を有効活用しようとしているのが原因。
咲洲は土壌改良の対策費だけでも3000億円ほどかかっているので、それを止めれば財源は出てくる。
要は単純な話で、IR誘致を止めれば関連して浪費し続けている分の財源は出てくるということ。
カジノで大阪府は儲けられる?
無理。
ジャンケットやマネーロンダリングを規制した日本のカジノでは、世界の超富裕層が来てお金を落とす目は無くなった。
1300〜2000万人の年間来場者を見込んでいるが、USJですら1300万人なのにそれより門戸が狭いIRでなぜこの来場者数を見込めるのか疑問。
ちなみに2000万人を達成しないと維新の言う毎年500億円の財源が出ないので、教育無償化等には回せない。
実現したい政策は?
・命と財産を守るために、病院数を増やしたい。
避難場所(防災)としても機能する小学校などを廃校するのも問題であり、教育や医療(健康)は経済合理性でやってはダメというスタンス。
大阪の観光資源や歴史遺産を活かして財政優遇すれば、IRの1/100の費用でインバウンドを十分活性化させられる。
・現在の保険制度には欠陥があると考えている。
治療ではなく予防に重点を置き、結果的に病気と医療費が減ったことで医師の給料が下がったり数が減ったらそれでいい。
実際に歯科医師は過去から現在まででそのように変わっている。
保険料はその人が持つリスク因子によって(車の任意保険のように)掛け金を変えればいい。
普段はどんな人?趣味は?
東京の大きなクリニックで歯科医師兼管理者として働いており、専門は再生外科手術。
趣味はピアノやゴルフだが、ここ10年は医業と政治活動の二刀流でまともにできていない。
猫8匹、犬1匹とインコを飼っているので、動物を世話するのが趣味といえば趣味。
いつも朝のトイレ掃除から給餌までやっていたが、今は大阪にいるから世話は息子2人に任せている。
吉村 洋文(男、47歳、大阪維新の会・現職)
大阪維新の会所属で現大阪府知事の吉村さんは、知事になる前に大阪市長を3年3ヶ月務めています。
立候補した理由
- 2025年大阪万博の誘致をした初期メンバーの最後1人として、しっかりやり遂げる思い
- 維新の市長選候補者とともに大阪府・市一体となって成長戦略を進めるため
- 現在も進めている大阪府内での教育の完全無償化をやり切りたい
- 現在の知事年収は1,700万円、弁護士時代の1/3でお金が理由ではない
- 生まれ育った大阪の地へ、恩返ししたいという思い
- 人生一度きりなので、パワーがある内に公益へ全力を捧げるのもいいんじゃないか
投票率が低い問題について
若い世代ほど投票率が下がっているのは事実。
しかし若い世代の投票率が下がるほど古い政治家がそちらを向かなくなるので、若者の低投票率は問題だと思っている。
現在における課題も勿論大事だが、同様に未来の世代への投資を推進するのが維新のスタンス。
政治家になった理由
元々、弁護士時代は政治家は別世界の人間と思っていた。
当時の橋下代表からやしきたかじんさん経由で「破綻寸前の大阪財政を建て直す議会の有志となってほしい」よう説得され、2011年に出馬・当選して政治家へ。
今の大阪府の課題
維新以前の破綻寸前だった大阪財政を建て直すのが大きな課題で、しかし状況は改善してきている。
実際に次世代への投資(小・中学校の給食費無償化、塾代の助成、高校授業料の無償化、公立大学と大学院の無償化)は維新主導で進みつつある。
今後はこれら次世代への投資の各種所得制限を順次撤廃していくことが目標。
大阪財政を増税で健全化するのではなくGDPの成長によって強くすることが、結果的に福祉等を充実することに繋がると考えている。
また失業率は維新前の6〜7%から維新主導で現在は2%台に落とせている。
大阪府の財政健全化
維新主導で大阪市の負債は5兆円から3兆2000億円まで減っている。
臨時財政対策債という国から依頼された特殊な地方債を含めてしまうと、負債額が悪化しているように見えてしまうがこれは違う。
大阪府が責任を持って返済すべき負債は着実に減っている。
教育無償化の財源は?
維新以前の大阪財政のマイナスを、実は毎年200〜300億円穴埋めしてきた。
この穴埋めが令和5年でおおよそ完了するので、そのまま持続可能な財源として流用できる。
日本経済の推進役を大阪が果たすための戦略
今まで大阪が成長しなかった、悪化した要因は大阪府・大阪市の二重行政になり協働した成長戦略を取れなかったからだと思っている。
これを改善しようと思ったのが「大阪都構想」だったが、残念ながら2度否決されてしまった。
一方、現在は府知事・市長が維新なので、事実上同じような状況が作れている。
それによりインフラ整備等が徐々に進み、それに伴い民間企業から大阪へ投資をする声が上がり始めている。
この状況を推進していけば大阪経済はもっと伸びていくと信じている。
大阪都構想が否決された理由は?
現在でも都構想は重要戦略と捉えているが、当時の維新では説明能力が足りなかった。
B to Bの説明に終始してしまい、反対派はB to Cの説明ができたために世論は否決に傾いた。
IR問題(カジノ等誘致)について
IR(統合型リゾート)は1983年〜着手後に2兆円使った挙句開発断念して放置されている負動産(夢洲)を活用して誘致していく。
土壌改良費が788億円が必要だが、IR運営企業から賃料850億円をいただきそこで賄うというスキームになっているため税金は一切使わない。
大阪に瑕疵の無い地盤沈下に対しては、借り手側の責任で対応することで話は整理されている。
IRは大阪府は一切経営に手を出さず保証もしない前提の1兆円規模の完全民営事業であり、そこではプロたちの綿密な分析や準備が進められている。
大阪は地主としてのリスク以外は負わない、賃料以外の納付金が毎年1000億円ほど入る見込み。
また経済効果は約1兆円、雇用は約93,000人を見込んでいる。
ギャンブル依存症対策は?
カジノはそもそもIR面積の3%に過ぎないのでIRとギャンブル依存症問題と紐付けるのは過剰反応。
またカジノに入るため個人認証が必要になるが、本人や家族からの申請で事前に入場ブロックをかけられる。
維新としては他党が、自由入場できるパチンコや競輪競馬ではなく、厳格な入場規制をかけるカジノを依存性の槍玉に上げるのは党利党略としか思えない。
そもそもギャンブル依存性の問題に真正面から向き合いIRでルールを明確化することで、むしろトータルの依存性患者数を減らすことを目標としている。
実際にシンガポールでは、こういった取り組みで相対的な患者数の減少が起きている。
IRはカジノだけではない
IRはカジノばかり取り上げられるが、国際会議場・展示場・世界的なエンタメの呼び込み、日本のエンタメ発信基地、美術館や商業施設など目的や施設は多岐にわたる。
こういった中で世界的なビジネスを呼び込むことは、大阪経済を成長させるための核となる。
家庭はどうしている?
高2になる双子の女の子と中2になる男の子の計3人子どもがいるが、政治のことはほとんど喋らない。
家ではメディアで見かける父親と家にいる父親は別人格みたいに見られている。
ただ賛否あることを推進している父親のせいで、子どもが迷惑していることは実際あるだろう。
それでもやるべきと自分で決めたことなので、家族に迷惑をかけるのは承知でしっかりと政治を進めていきたい。
趣味は?
週1の筋トレでペンチプレスは90〜100kg。
あとは散歩くらいで、今は籠の鳥生活の中でおじいちゃんのように過ごしている。
最後に
ボリュームのある記事をお読みいただきありがとうございます。
本記事の内容が、皆さんの投票のお役に立てたならば幸いです。
では次の記事でお会いしましょう!
またな
コメント