【初めての投票】投票先を決める方法や白票の意味を簡単解説!

選挙の投票行動パターン解説 政治
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※本記事は特定の政党や候補者を支持あるいは批判するものではありません。

2021年10月31日に第49回衆議院総選挙がありますね。

9月に各種メディアでも放送が多かった自民党総裁選をきっかけに政治に興味を持った人もいるんじゃないでしょうか。

この記事を今見ているあなたは、別の選挙のために知識をつけようとしているのかもしれませんね。

さて、今まで投票したことがなくて初めて選挙について考えている人へ。

メディアに取り上げられる有名政治家はなんとなく知っているけど、選挙区にそんな人たちがいない場合はどうしたらいいでしょうか?

知名度で選ぶ?顔で選ぶ?

そして投票はしたいんだけど投票したい候補者がそもそもいない状態・・・という人へ。

そんな困った状態を解決するために、本記事では初めての投票をする人が投票先を決める方法や白票の意味を分かりやすく解説していきます。

最後まで読んでもらえれば、今回の衆院選だけでなくどの選挙であっても迷わず自分で選んだ候補者に投票できるようになりますのでどうぞお付き合いください。

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結論

  • だいたいの人は支持政党を決めて投票する
  • 白紙投票はほとんど意味がない
  • 投票しないのは全く意味がない
  • 投票したい候補者がいなければ投票したくない候補者を考えよう

選挙による投票方法選挙

衆院選や参院選では、有権者は2項目の投票を行います。

1つは「候補者名」、もう1つは「政党名」です。

前者は分かりやすいですね。シンプルに投票したい候補者の名前を書くだけです。

その選挙区で最も投票数の多い候補者が当選し、議員となります。

後者は比例代表といって、政党名で投票します。

そして得票数の多い政党から順番に当選議員数の振り分けをしていって、各政党が事前に提出している「この人から順に当選させてください」名簿に従って人数分当選されていきます。

つまり、ある地区でA政党が比例代表2名をゲットしたら名簿の1番目と2番目の候補者が自動的に議員になるという仕組みです。

この2つの候補者はカブっても問題ないので、時々小選挙区で落選したのに比例代表で復活当選するという通称「ゾンビ議員」が誕生します。

小選挙区で落選して議員として死んだはずなのに生き返ってくることを揶揄している訳です。

ゾンビ議員は自身の信用やブランドが無いのに党人気で当選しているので、政党内部では重用されなかったり役職を引きずりおろされたりします。

※追記)記事を書いた直後の衆院選では、自民党幹事長(党のかなりお偉い役職)がゾンビ化して辞任しましたね。

普通はどうやって投票する候補者を決めるもんなの?

候補者の考え方や演説内容を調べて信託に値するから投票しますってのが理想です。

理想ですが、そこまでする人なんてほぼいません。

選挙前に郵便受けに放り込まれる薄い新聞みたいなやつをチラ見するくらいです。

候補者のことまで調べる人は、よほど投票に対して誠実に取り組んでいるか政治オタクかのどちらかですし圧倒的少数派です。

※政治家側もそれを分かっているので大多数のライト層に向けてひたすら名前連呼作戦をする訳です。

そうするとじゃあどうやって投票する候補者を決めているのか?

語弊を恐れず言いますが、特殊なパターン以外ではだいたいの大人は支持政党で選んでいます。

もし政党の違いや自分がどの政党を支持したいかが分からない場合は、別記事にて政党ごとの違いを分かりやすく解説しておりますのでぜひこちらも読んでください。

だいたいの候補者は所属政党もしくは政党推薦がありますので、支持政党の所属しているか推薦されている候補者に投票するわけです。

衆院選や参院選は比例代表がありますので、そちらでは素直に支持政党名で投票します。

ちなみに支持政党と異なる投票をする特殊なパターンというのは以下があります

  • 支持政党の候補者だが、汚職疑惑やスキャンダルなどの理由があり嫌っている
  • 支持政党の候補者が明らかに負け戦で、死に票になるだけだから対立候補に投票する
  • 2つの支持政党があるから小選挙区と比例代表で政党を分けて投票する
  • 支持政党の候補者だが、お仕置きして気を引き締めてもらいたいから対立候補に投票する
  • 組合や仕事上、宗教上の義理で特定の候補者に入れざるを得ない

時々話題になる白票ってなに?

白票とは、本来は候補者や政党の名前を書いて投票するところをあえて空欄のまま投票することです。

どの選挙であっても、有権者(投票する権利を持っている人)は白票を投じることができます。

それ以外にも「該当者なし」など有効票になる言葉以外を書いて投票する場合も白票と同じです。

白票は「自分が信じられる政治家(候補者)がいない」という政治全体への批判票のようなイメージがありますが実際に選挙において意味があるのでしょうか?

白票の扱い

候補者が当選するために必要な票は正確には有効票と呼ばれます。

じゃあ白票はどうかというと残念ながら無効票です。

一応投票はしている訳ですから投票率には影響しますが、候補者の当選・落選には全く影響がありません。

投票しない(棄権する)よりかはマシという程度です。

じゃあ白票で投票する意味あるの?

残念ながら意味はありません。

唯一、投票率には影響しますので、世代や性別の投票率データとしては蓄積されます。

選挙は人気取り合戦みたいな性質があるので、投票率の低い世代への人気を取りにいく候補者が少なくなります。

そうすると結果的にはその低投票率の世代に不利な政策が取られるリスクがあるため、投票率をとりあえず上げておこうという意味ではわずかに効果があります。

ちなみに老人世代が社会保障などで優遇されている理由の大きな一つは、その世代の投票率が高いからです。

白票で投票するとその1票分は逆転が起きにくくなるので、その選挙区の有力候補者に有利に働きます。

白票が多少出たところで自分の当選には関係の無い話ですから、候補者や議員の政策方針にはなんら影響を与えません。

白票以外に意志を表明できる投票の仕方がある

実は白票以外にも批判的な自分の意志を世間に表明する手段はあります。

それが「批判票」です。

批判票は通常の考え方と違って「誰を当選させたくないか」という観点から候補者を選びます。

そして、その当選させたくない候補者の『対立候補』に投票をします。

よくニュースで「民主党系候補が自民党への批判票の受け皿になって事前予想より得票数を伸ばしました」なんて解説されるやつです。

嫌がらせ行為といえば身もふたもありませんが、こういった批判票によって政治のパワーバランスや政策の方向性が変わる効果があるのは確かです。

政治家もこういった批判票(その多くは熱烈な支持政党がない浮動票)の行き先というのをとても気にしていますので、白票と比べると桁が違うほどに社会的な意味があります。

候補者としてはそういった批判票をかっさらえば逆転当選できるかもしれませんからね。

別に対立候補やその所属政党を支持していなくても、批判したい政党の動きにブレーキをかけるという意味で批判票を投票する価値があります。

結局投票はどうしたらいいの?

  • だいたいの人は支持政党を決めて投票する
  • 白紙投票はほとんど意味がない
  • 投票しないのは全く意味がない
  • 投票したい候補者がいなければ投票したくない候補者を考えよう

政治とは10年20年先の未来を見すえて行われるものです。

そしてその未来を決める政治家を決めるのが選挙です。

将来の自分が豊かになれるように、搾取されないように今からしっかりと投票に行きましょう。

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