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SBI証券でiDeCoを始めることを決めたけど、何をどう配分すればいいか分からない…
これはそんな人のための記事です。
さて、初めての投資がiDeCoという人も多いのではないでしょうか。
投資に不慣れだと、何の商品を選んでどう配分していいか分からないという五里霧中の状態で運用を始めざるを得ません。
しかし国が補助しているとは言え、選択次第では元本割れを起こすリスクもあるiDeCoでは最低限の知識武装が必須です。
闇雲に満額突っ込めば良いってもんじゃあない
そのため本記事は初心者向けの投資・ライフプラン・iDeCoに関する基礎知識までを盛り込んだワンストップの内容となっています。
内容をしっかり理解できれば「SBI証券でiDeCoを始めたいけど投資はサッパリ」という人が、自信を持って自分にあった商品を選べるようになります。
ぜひ最後までお読みください。
結論
- SBI証券は管理手数料がかからないiDeCoに適した証券会社
- 自分がiDeCoに加入する目的をまず考える
- 安全性や将来性のバランスを取りながら最適な商品配分を選択する
iDeCoとは?
まずはiDeCo知識のおさらいです。
iDeCoとは確定拠出年金の略称で、国民年金・厚生年金に次ぐ第3の年金という位置づけの制度です。
サラリーマンの場合は、老後65歳以上で「国民年金基金+厚生年金基金」が月々貰えます。
日本年金機構によれば、令和4年4月からの平均的な年金支給額は夫婦2人で月額約¥220,000です。
これは平均年収530万円(1馬力) × 40年勤務の想定です
もし独身サラリーマンで同じ年収想定をするならば、支給額は月額約¥160,000前後となります。
この金額に足されるのが、iDeCoによる第3の年金という訳です。
iDeCoでいくら年金が追加されるのか?
気になるのはiDeCoによる年金受給額ですよね。
しかし実際のiDeCoによる受給額は他の年金と違って、月々の掛金額や商品の利回りによってとんでもなく幅があるので一概に言えません。
例えば定期預金商品ならほぼ払った分しか返ってこない
ある程度具体性を持たせて数字を確認するのであれば、iDeCoシミュレーションを使ってみましょう。
とは言えこれだけではイメージしにくいので、一例だけ以下に挙げておきます。
- 現在30才の会社員が60歳までの30年間、月々¥23,000の掛金拠出
- 60歳から20年間の「年金での受取」とする
- 受給額は月々¥55,000(税引前)× 20年間
iDeCoは節税効果もある
iDeCoは第3の年金というだけではなく、数少ないサラリーマンの節税法という側面もあります。
例えば先ほどの会社員が年収530万円(扶養1人)であれば、掛金を拠出中の30年は毎年¥41,600もの節税効果があります。
あくまでシミュレーション結果ということに注意です
iDeCoの節税効果について詳しく知りたい人は以下の記事もお読みください。
iDeCoが2022年10月に法改正
iDeCoは2022年10月1日から、今まで入れなかった企業型DC(規約なし)の人でも簡単に加入できるようになりました。
詳しい改正内容を知りたい場合は以下の記事をお読みください。
iDeCoに関して絶対に知っておくべきこと
iDeCoはNISA(一般NISA、つみたてNISAなど)と並んで国の一大事業となっています。
しかしiDeCoはNISAと違って、以下のような”ちょっと尖った性質”を持っている制度です。
- 月々払い込んだ掛金は基本的に60歳まで戻ってこない
- スイッチング(商品変更)に目立ったデメリットが無い
- 掛金額の変更は1年に1回(2ヶ月前後の期間が必要)しかできない
- 証券会社ごとに扱う商品のバラつきが大きい
- 一時金受け取りにすると税金が発生する可能性が高くなる
特に①はiDeCoの最も大きなデメリットですので、ライフプランに注意して制度を使っていく必要があります。
例えばすでに掛金を総額500万円拠出している状態で、「家を買う頭金が欲しいからiDeCoを中止して500万円返金」なんてことはできません。
60歳まではビタ一文戻せません。掛金拠出の停止ならできますけどね
ですので、ライフプラン次第では「まだiDeCoは加入しない方がいい」なんてこともあり得ます。
しっかりとご自身の将来設計をした上でiDeCoを始めましょう。
iDeCo加入の前に満たしておきたい条件
ではiDeCoを加入する前に満たしておきたい条件を見ていきましょう。
一部でも満たせていない人は、加入時期を見直すか最低でも掛金を小さく始めた方がいいでしょう。
- 生活防衛資金が3ヶ月未満しかない
- 正社員ではない
- 家計の収支がカツカツだったり赤字月がある
- 将来の大きな出費予定に向けた余裕資金が無い
1個ずつ簡単に見ておくぞ
①生活防衛資金が3ヶ月未満しかない
生活防衛資金=使う用途のない預金残高が、平均出費3ヶ月分もない場合はそもそもiDeCoに加入している場合ではありません。
老後ではなく、まず現在の生活の心配をしてください。
「投資はまず足元を固めてから」が鉄則です
生活防衛資金について詳しく知りたい人は以下の記事をお読みください。
②正社員ではない
正社員ではない=パート・アルバイト・有期契約社員・派遣社員(登録型)の人は、iDeCo加入を慎重に検討すべきでしょう。
例え今の生活収支に余裕があったとしても、これらの立場で働いている人は残念ながらいつ仕事が無くなってもおかしくありません。
そういう意味では決して安定した収入とは言えませんので、iDeCoに加入するとしてもかなり余裕を持たせた掛金額で始めるべきです。
月々¥1,000〜2,000でも全然OKや
③家計の収支がカツカツだったり赤字月がある
家計の収支とはシンプルに「1月分の収入(手取り)ー1月分の支出」のことです。
これが常にカツカツだったり、時々赤字月を出しているような状況ではiDeCo加入は慎重に考えましょう。
「月々はカツカツだけど貯金は1億円あります」とかならOKです
④将来の大きな出費予定に向けた余裕資金が無い
iDeCoで拠出した掛金は原則60歳までは戻ってきません。
ですのでマイホームの購入だったり子供の学費だったりなどの将来の大きな出費に向けた余裕資金がない場合は、iDeCo加入を慎重に考える必要があります。
もちろんiDeCoと同時に貯金を始めるのも構いませんが、余力がない分だけトラブルが起きた時に人生設計が大きく狂う危険性が上がります。
ここはほんとに各家庭のライフプラン次第やな
SBI証券でのiDeCoの商品選び
さてiDeCoそのものの基礎知識が整理できたところで、実際にどう商品を選んでいけばいいのかを見ていきましょう。
SBI証券のiDeCoでは以下のような商品を選択することができます。
- 元本確保型:4本
- 投資信託(元本変動型):84本
①元本確保型
元本確保型とは払い込んだ金額分の年金は必ず確保できる商品のことです。
4本の商品の運用情報を見てみると過去に適用された利息は0.002〜0.325%です。
いつ見ても銀行利息は悲惨な数字ですね…
ただし直近数年で見てみると0.05%の利息がつけば御の字という現状も見えてきます。
0.05%では30年満額を拠出した仮定しても、6万円ちょっとの合計利息にしかなりません。
SBI証券は管理手数料が無料ですが、それでもiDeCoの制度上絶対に発生する手数料があります。
実は6万円ちょっと程度の利息は、それらの手数料できっちり無くなってしまいます。
よって元本確保型だけでは「安全に運用しつつ、あわよくばちょっと増えればいいな」なんてスケベ心は満たしてくれません。
つまり元本確保型は節税効果のみを期待する拠出方法であると言えます。
元本確保型の落とし穴
元本確保型は堅い運用方法に見えますが、実はインフレという落とし穴があります。
今後数十年で日本でも徐々にインフレが進行していくと思われます。
インフレターゲットの2%ずつ毎年インフレしていくならば、30年後では現在と比べて約7.4%のインフレを起こしています。
これは約8%の購買力低下と言えるため、元本確保型では「実質8%分は元本割れする」と思っておくべきでしょう。
インフレと購買力について詳しく知りたい人は以下の記事をお読みください。
ちょっと難しい内容だが経済学の基礎として大人は知っておきたい
②投資信託(元本変動型)
一方84本ある投資信託ですが、これは適当に選んでいいのでしょうか?
いいえ、絶対に適当に選んではいけません。
投資信託は元本変動型といって、その時その時の景気や株価変動などで運用成績が波打ちます。
つまり商品の選び方や運用の仕方次第では元本割れを起こすこともあり得るということです。
商品の選び方のポイントは以下の通りです。
- 信託報酬
- 投資先
- 純資産
本当はもっと細かくあるけど、とりあえずこの3点でOK
信託報酬
信託報酬とは、投資信託を運用・管理する各会社に毎年支払う手数料の合計率のことです。
現在日本で人気の投資信託では、おおよその信託報酬は0.1〜0.2%です。
一方、レバレッジ商品といって2倍がけや3倍がけしているハイリスク投資信託では1〜2%程度です。
ちなみにSBI証券のiDeCoにはレバレッジ商品はありません
多くの人にとってiDeCoは10年以上の長期投資となります。
長期投資で考えるのであれば手数料の高さは運用成績にかなり影響してきますので、前者の0.1〜0.2%程度の信託報酬を目安にするといいでしょう。
投資先
投資信託の基本情報では、投資先は「分類」と「地域」の2種類があります。
- 分類:国内株式・国際株式・国内債券・国際債券・国内REIT・国際REIT・バランス・コモディティ
- 地域:日本・グローバル・北米・アジア・エマージング
うわぁ、知らない単語がいっぱいだぁ
投資先は一般に「アセット(資産の種類)× 投資先地域」で決まります。
例えば「国際株式×グローバル」の投資信託は、「世界中の株価(株式)を参考にした投資信託」と言い換えられます。
ちなみにグローバルは全世界、エマージングは新興国市場のことです
以下に簡単な単語説明をしておきますので、どれが自分に合っていそうかを考えてみましょう。
- 国内株式:日本企業が頑張れば成績は上がるが今後は期待薄
- 国際株式:現在はアメリカが覇権を取っているが未来は分からない
- 国内債券:かなりリスクは低いがその分リターンも低い守備型アセット
- 国際債券:為替の影響を受けるため守備型だが国内債券よりはリスク高め
- 国内REIT:不動産投資。日本の不動産市場独特の性質によりやや期待薄
- 国際REIT:一部の国では上下動を繰り返しながらゆっくり上がる傾向
- バランス:上記3種アセットを各ファンドが独自にブレンド。未知数
- コモディティ:インフレに強いと言われるが変動が激しくクセが強い
- グローバル:基本的に「世界中」や「全世界」という意味で使われる
- 日本:この先、経済レベルはゆっくり落ちていく可能性大
- アジア・エマージング:発展著しく、不安定な地域なので振れ幅が激しい
- 北米:SBI証券内では「アメリカ」と同義。現在の金融最強国
ちなみに人気なのは…
iDeCo関係無しでも、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は長期投資家に最も人気がある投資信託の一つです。
eMAXIS “Slim”シリーズはどれも優良商品ですね
野村外国債券インデックスファンドも債券系としてはかなり健闘しています。
同じ野村證券でも、野村世界REITインデックスファンドも運用成績こそ良好なものの信託報酬0.363%が気になるところです。
純資産
純資産とは、どれだけ投資家がその投資信託に出資しているかの指標です。
言い換えるならば、どれだけ人気の投資信託なのか?ということです。
一定額以上あればあまり気にしなくても大丈夫ですが、さすがに30億円もいかないような投資信託は強制終了される危険性があるので避けた方が無難です。
この強制終了を「繰り上げ償還」といい、ジョーカーみたいな手です
iDeCo商品の選び方とその配分
さて、一通りの商品ついての知識がわかったところで、どのように買ってどのように配分調整すればいいのかを考えましょう。
そのためにはまずiDeCoに加入する目的を明確にしなければいけません。
iDeCoに加入する目的
年齢などによって、iDeCoに加入する目的はそれぞれあると思います。
しかし敢えてその目的を大きく分けると以下の2種類となります。
1つ目は、若くまだ十分な資産がないためリスクを取って将来に向けた資産形成をしたいパターンです。
この場合は、将来のリターンの期待値を高くするために元本確保型ではなく投資信託を中心に選ぶといいでしょう。
個人的には100%投資信託でいいと思います
2つ目はすでにそれなりの預貯金や資産を保有しており、老後の生活を盤石なものにすべくiDeCoに加入するパターンです。
この場合は多くのリスクを取った結果、返って受給額が減ってしまっては元も子もありません。
あくまでiDeCoは節税程度と割り切って、元本確保型や投資信託のうち債券を中心に運用するといいでしょう。
インフレによる元本毀損は受け入れるしかない
配分調整はどうすべきか?
先の2つのパターンをもとに配分調整を考えていきましょう。
ガッツリリターンを狙う場合
これは先にも述べた通り、投資信託100%にすべきです。
さらに言えば、その全てを株式で運用すると最も大きな振れ幅(リスク)を取ることができます。
国内と国際は好みはありますが、日本経済に期待するなら国内で世界経済に期待するなら国際の方を選ぶといいでしょう。
なめくじは金融最強国アメリカと心中するつもりで投資しています
そこそこリターンかつ安全性もそれなりに欲しい場合
参考にすべき投資法は2種類です。
1種類目は「60/40ポートフォリオ」と呼ばれる伝統的な配分比率です。
伝統的である=結果を出し続けているということです
具体的には「株式60%:債券40%」で運用するというものです。
株式と債券のリターンはシーソーのような関係にあり、どちらかの値が上がるとどちらかの値が下がります。
そのため世界がどう転んでも利益を最低限確保したり失点を最小限に防ぐために、債券を多めに組み込むのです。
2種類目はGPIFの構成である「株式(国内・外国)、債券(国内・外国)各25%」です。
GPIFは俺らの年金を運用しているプロ運用組織や
GPIFは年金を運用している関係上、必要なリターンをなるべく高確率で回収できるような配分をしています。
よってこの年金運用のプロの配分をそのまま真似をするのも妥当な投資方法の一つです。
上記2種類以外にも黄金則とも言える投資配分はありますが、かなりややこしいやり方なので本記事では敢えて紹介を控えます。
安全性重視の場合
安全性重視の場合は、極論を言えば元本確保型100%です。
ただし前述の通りこの運用は間違いなく実質元本が削れますので、ミニマムに増やすことを考え債券を多少(例えば30〜50%程度)組み込むのもありでしょう。
他には「国内債券100%」や「国内債券50%:国際債券50%」というやり方でも構いません。
「国際債券100%」は安全性という目的からはズレるので非推奨です
REITやコモディティ、バランスファンドはどう考えるべきか?
個人的な意見をお伝えするならば、REITやコモディティファンドは投資に慣れ色々と判断できるようになってから手を出しても遅くはないように思います。
何を選ぼうがどうせ1年に1回は配分や選択ファンドを変更できます
バランスファンドに関しては、日興のDCインデックスバランスシリーズが信託報酬も控えめで株式の割合を選択できるので良い選択でしょう。
SBI-iDeCoロボについて
SBI-iDeCoロボとは、簡単な設問に答えるだけでお勧めの運用商品を提案してくれるサポートシステムです。
今までの解説を見ても決めきれなかったり選択に自信がない場合は、一度こちらのサービスを利用してみてもいいかもしれません。
ちなみにQ.4の「100万円投資の利益と損失イメージ」についてですが、1年で20%以上ブレるような投資はかなりリスキーな投資であることを覚えておきましょう。
こういう投資信託だと年平均3〜7%くらいの利回りを狙うのが普通や
最後に
いかがだったでしょうか。
SBI証券でiDeCoを始めてみたい人にとって必要最低限の知識を網羅して解説しました。
もちろん投資の世界は奥深いので、知ろうと思えばもっと色々な必要知識があります。
しかし調べすぎて悩んだ挙句半年〜1年と放置してしまうくらいなら、低額で構いませんので早めに始めることをお勧めします。
なぜなら運用を始めて自分の資産がリアルに増減したり生活に使えるお金が少なくなる経験をすれば、見える景色が変わるからです。
頭でアレコレ考えても残念ながら想像通りいくことは稀です。
必要最低限の知識を頭に叩き込んだら、まずは資料請求をして早速第一歩を踏み出してみましょう。
では次の記事でお会いしましょう!
またな
- SBI証券は管理手数料がかからないiDeCoに適した証券会社
- 自分がiDeCoに加入する目的をまず考える
- 安全性や将来性のバランスを取りながら最適な商品配分を選択する
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