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理由があって、証券口座を複数作りたい時ってありますよね。
でも気になるのが、複数口座を開設したがために生まれるトラブルがあるかどうか。
なめくじも2個目の証券口座を作る際には、税金のことなどで面倒な事態にならないか心配しました。
なめくじは顧問税理士が色々やってくれたので大丈夫でした
ズルいぞテメー
本記事ではそんな気になる複数の証券口座を開くデメリットとその対策について解説します。
記事内容を知れば、自分が2個目以降の証券口座を開くメリットと手間が釣り合うかどうかが分かります。
どうぞ最後までお読みください。
結論
- 複数の証券口座を開設すると資産管理の手間が増える
- 基本的にはデメリットへの対策は可能
- 複数開設するかはメリットとデメリットの天秤で考える
複数の証券口座を開く際のデメリット
早速ですが複数の証券口座(以下、複数口座)のデメリットを整理しましょう。
- 投資余力(資金)や資産把握がしづらく手間がかかる
- 確定申告が必要になるか損益通算ができなくなる
- 投資余力が少ない人は購入タイミングを逃す可能性がある
- いちいちログインするのが面倒くさい
- 投資関連の還元ポイントが分散する
ちなみに1つの証券会社で同じ名義の特定口座を複数作るのは無理ですので、必ず複数の証券会社を使うことになります。
①投資余力(資金)や資産把握がしづらく手間がかかる
まず複数口座を使い始めると分かりやすく面倒と感じることが資金や資産管理です。
資金に関してはまずその源泉である銀行預金からして分けざるを得ないことがあります。
例えば連携すれば利息が上がる楽天銀行とか、SBIネット銀行とかですね
やり方によっては「給料や配当をこちらの口座に入れて、家計用にこっちの口座に移して…」なんて手間がかかることもあります。
うまくやらないと振込手数料もかかるしな
また資産管理についても正直分かりづらくなります。
なぜなら株や投資信託を始めとしたアセットは、ポートフォリオ全体で見て割合を調整していく必要があるからです。
それぞれの証券会社は資産をグラフや表などで可視化するサービスがありますが、当然ながら反映されるのはその証券会社にある資産だけです。
結局2社、3社と資産が分割されていたら自分でその資産情報を統合して管理しなければいけません。
ちなみにこういった資産の統合管理をするにはMoneyFowardMEが便利です。
ただしアプリ単体で満足のいく管理は難しいので、他の資産管理ツールを併用する必要があります。
その方法の解説記事ができたらリンクを貼っておきます
ちなみにただひたすら1銘柄の投資信託を積み立てていくなどのシンプルなインデックス投資であれば、厳密な管理が要らないため①はそこまでデメリットに感じません。
②確定申告が必要になるか損益通算ができなくなる
証券口座を複数持つということは、多くの人にとって特定口座(源泉徴収あり)を複数持つことを意味します。
特定口座(源泉徴収あり)は、その口座内での損益で税金を計算して源泉徴収されます。
つまり極端な話、放置しておくと取られなくていい税金まで取られてしまう危険性があります。
例えば同じ年でA口座で100万円の利益が出てB口座で100万円の損失を出したとします。
単独口座であれば、そのプラスマイナスは損益通算されて実質の所得はゼロとなり課税対象にはなりません。
しかし複数口座であればA口座の証券会社で100万円分の源泉徴収=約20万円の課税を食らってしまいます。
これを回避するためには、自分で確定申告をして徴収された税金を取り戻さなければいけません。
ちなみに「特定口座(源泉徴収なし)」にしたところで確定申告が発生しますので手間が増えるという意味では同じことです。
もし長期インデックス投資などいわゆる”ガチホ=譲渡益が出ない”投資法で、年間配当が20万円以下であれば「特定口座(源泉徴収なし)」でも確定申告は不要です。
その場合であれば②はデメリットにはならないでしょう。
③投資余力が少ない人は購入タイミングを逃す可能性がある
個人投資家にはそれぞれ単位期間あたりの投資余力=入金力に差があります。
入金力が月数十万円あれば複数口座に分けても十分な投資余力を準備できますが、そうではない場合は購入タイミングを逃す可能性があります。
例えば一株5万円の個別銘柄を随時買い増ししている場合では、A口座に3万円B口座に2万円と余力を分散させていたら購入することはできません。
手数料かけて資金移動するのも本末転倒やしな
結局は本来は銘柄を買って市場変動に晒せていたはずの投資資金を”遊ばせて”おくことになってしまいます。
一方もし投資信託のように100円単位で購入できるような投資法であれば、このデメリットはほぼ無視することができます。
④いちいちログインするのが面倒くさい
おおげさな、と言われそうですが意外と馬鹿にならないのがこの面倒臭さというデメリットです。
証券会社は当然ながらセキュリティの関係上、ログインにロックをかけています。
またスマホで投資をしたり資産状況を見る場合では各アプリを立ち上げてはログインして…という手間がかかります。
さらに面倒なのが、一定時間操作が無い場合は基本的に強制ログアウトさせられることです。
複数口座の資産状況を見ながら別のサイトでチャートを見て考えているうちにログアウト状態になってまたログインして…というのは正直言って面倒です。
対策としては例えばGoogleアカウントやAppleIDあるいはパスワード保存アプリでログイン情報を登録しておくことですが、毎回ログインし直す面倒さは残ります。
この地味に鬱陶しいデメリットは誰にも避けられません
⑤投資関連の還元ポイントが分散する
証券会社では顧客囲い込みをするために様々なポイント還元サービスを実施しています。
ユーザー側としても当然ながら貰えるものは貰いたいですよね。
しかし各証券会社で還元されるポイントは、結構種類がバラバラです。
楽天ポイント、Tポイント、d-ポイント、Vポイント、Pontaポイント…
例えば普通のお買い物でも割引券を店ごとに大量にもらっても使い所に困りますよね。
複数口座を持つとまさにポイントでその状態に陥ります。
ポイントが還元されたからといって使わずに消滅させてしまえばそれは無いのと同じです。
かといって無理やりポイントを消費するために不要な買い物をするのも資産形成としては本末転倒です。
よって複数口座を持つ場合は、どうやったら還元ポイントを消費できるか?という観点で考えることも意外と重要になります。
対策としては使いやすいポイントで還元される証券会社を選ぶか、還元ポイントがそのまま投資に回せる証券会社を選ぶかの2択です。
できたら同一ポイントで貰いたいところですが、実現は結構難しいです
証券口座を複数持つメリット
さて、最後に念の為複数口座のメリットも簡単にまとめておきましょう。
知ってる上でこの記事を見てると思うが一応な
- 上限額が決まっているポイント還元サービスを最大限使える
- 同じ資産でも無料枠内での取引金額が増える
- 証券会社独自の金融商品やサービスを選択できる
- 証券会社ごとに異なる資産管理サービスや投資情報を利用できる
- IPO株の当選確率を上げられる
- 片方の証券会社にメンテやトラブルがあっても、別の口座で投資できる
- 証券会社のサービス悪化があっても軸足をズラせる
インデックス投資家にとってはポイント還元サービス、デイトレードやスウィングトレード投資家にとっては無料枠内での取引金額増加が大きなメリットになるでしょう。
また値上がり益を出しやすいIPO株の当選確率を上げられるのも嬉しいところです。
最後に
いかがだったでしょうか。
実際に複数口座を持って運用しているなめくじが、リアルな複数口座のデメリットを解説しました。
複数口座を持つことはデメリットとともに大きなメリットがあります。
自分にとってデメリットや必要な手間とメリットを天秤にかけて判断してみてください。
個人的には2社くらいであれば、複数口座持ちを推奨です
ちなみにもし悩んだ際は、とりあえず資料請求をしたり口座開設の手続きだけ済ませておくのも手です。
いざ「この証券会社でしか扱っていないこの商品に、今すぐ投資をしたい!」と思った時に便利ですよ。
証券口座を開設するだけならタダですからね!
では次の記事でお会いしましょう!
またな
- 複数の証券口座を開設すると資産管理の手間が増える
- 基本的にはデメリットへの対策は可能
- 複数開設するかはメリットとデメリットの天秤で考える
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