- つみたてNISAを考えている
- S&P500連動型の投資信託を購入したい
- 投資信託がどれも同じに見えて困っている
少子高齢化が進む中、自分たちの未来や老後に備えて投資をしておこうという動きが若者世代を中心に大きくなっています。
その中で脚光を浴びているのが投資信託。
長期運用を考える上では、投資信託は非常に心強い選択肢となります。
しかし投資信託と簡単に言っても、2021年時点で5923本(公募投信)もの商品があり選択の仕方は簡単ではありません。

初めての投資では何を選べばいいか分からないですよね
本記事では、無数にある投資信託の中でS&P500連動型投資信託の比較情報を紹介します。
ぜひ投資商品への理解を深めて、良い投資信託選びに役立ててくださいね。
結論
- 「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の二択
- 投資スタイルによってはiFreeレバレッジS&P500も視野
- つみたてNISAでも一般投資でもおすすめ銘柄は一緒
S&P500連動型投資信託とは
本記事の内容を理解するために、まず知識の整理から始めましょう。
投資信託とは
投資信託とは、数ある株式を数十種類以上詰め合わせたセットのような商品です。

いっぱい入ってるから最初から分散が効いているぞ
個人投資家が投資信託を購入した資金は、運用会社を通して株式売買に使われます。
そこで得られた利益が配当金として投資家に還元されたり、投資信託の価格(基準価格)が上がることで売却益が得られたりします。
S&P500とは
S&P500とはアメリカの株式市場と連動する指数(インデックス)の一つです。
これはアメリカを代表する大型株(企業)の株価に連動します。

日本で言えば「日経平均株価/日経225」ですね
しかし日経平均と違い、S&P500は『時価総額加重平均』という方式を取っているため、より市場の実態に近い動きとなります。
S&P500連動型投資信託
S&P500とパフォーマンスが連動するように買付を行なっているのが、S&P500連動型投資信託です。

買付の仕方とかは知らなくて大丈夫
アメリカの株式市場は強い
アメリカは昔から金融市場が発達し、現在では世界の富を集める最大のマーケットとなっています。
そして上場企業が厳しく審査されるため、本当に優良な企業だけが参入しています。
S&P500はその強いアメリカ株式市場を代表的する500銘柄であるため、業績や配当の安定性が十分にあります。

ちなみに500銘柄に入っていても業績が悪くなったらすぐ切られます
似たようなインデックスに「全米株式」がありますが、S&P500よりややハイリスクハイリターンと思ってください。

銘柄が多い方がリスクが高いってのは不思議な感じやな
S&P500連動型投資信託は分散が効く
S&P500連動型投資信託を買うということは、アメリカの代表株500銘柄に投資をしているのと同じです。
つまり、1銘柄買うだけで勝手に分散が効くとメリットがあります。
個別株の売買では「建設」、「卸売」、「医薬品」などの銘柄をピックアップしてバランスを取る必要があります。
なぜならバランスの悪いポートフォリオはハイリターンが見込める一方で、資産価値が暴落するリスクがあるからです。
しかしS&P500連動型投資信託は分散が効いているので1銘柄でもその心配は要りません。
S&P500連動型投資信託は何がおすすめ?
さて、今までの話でS&P500連動型投資信託が心強い投資対象であることがご理解いただけたかと思います。
しかし実際に銘柄を探し出すと、様々な運用会社が似たようなS&P500連動型投資信託を出していることに気づきます。
我々個人投資家はどれを選んだらいいのでしょうか?

選択肢が1個だけとかなら楽でいいんですけどね
では、いくつかのポイントごとに紹介していきます。
信託報酬の低さで選ぶ
長期の積立運用を考えるのであれば、信託報酬(手数料)が安いほうが有利です。
なぜなら複利を期待して運用する分、手数料での損失も複利で膨らむからです。

例えばつみたてNISA満額で1%と0.1%では最終130万円の差が出ます
さて以下は2022年3月時点の最新データです。

「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の信託報酬が圧倒的に低いことが分かります。

こんなん実質二択やん
仮に同じ月5万円/20年間/年利5%のよくある積立投資を考えると、信託報酬の最安と最高銘柄では最終利益がなんと「366万円」も変わってきます。

純資産の多さで選ぶ
純資産を基準に選ぶのは以下のメリットがあります。
- 多くの投資家が選んでいるという安心感とブランド力
- 資産が多い分、銘柄廃止(繰上償還)のリスクが少ない
- 投資効率が上がり手数料が下がる

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の純資産が圧倒的に多いことが分かります。

また偶然同じ二択になりましたね
レバレッジで選ぶ
数多くあるS&P500連動型投資信託の中で、1個だけある意味仲間はずれがいます。
それが「iFreeレバレッジ S&P500」です。
これは他の投資信託がS&P500そのものに連動することと違い、「S&P500の2倍の値動き」になるように調整されます。
まさにハイリスクハイリターン銘柄で、通常の投資信託とは全く違う考え方が必要になりますので、購入の際には十分注意してください。
様々な考えはあると思いますが、レバレッジ系銘柄を積立運用で選ぶことは非推奨です。
当ブログでは市場のうねり取りを個別株投資より安全に行いたい場合に選択することを推奨します。

この文の意味が分からない人は手を出さない方がいいで
つみたてNISA向けS&P500連動型投資信託
これからつみたてNISAしようという人に向けたお勧めファンドを紹介します。
では先ほどの表をもう一度見てみましょう。

つみたてNISAは最長20年間の長期運用を前提とした制度です。
つまり複利を活かす運用法になるので、信託報酬の差が大きく響きます。

要は手数料低い方が良いってことやな
そうなると自然に「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の二択となります。
信託報酬のわずかな差はありますが、さすがにこれは気にしなくていいレベルです。
お好きな方を選んでください。
ちなみにeMAXIS Slim〜は、ネット証券3強である「 SBI証券 」、「楽天証券」、「マネックス証券」の全てで購入可能です。
しかしSBI・V〜は楽天証券では購入できないことに注意してください。
証券口座選びに悩んでいる人はこちらの記事も参考にしてください。
最後に
いかがだったでしょうか?
たくさんあるS&P500連動型投資信託でも、順を追って考えていけば事実上二択となります。
短期投資やうねり取りをしたい場合は、「iFreeレバレッジ S&P500」を選択肢に入れるのも有りだと思います。
長期保有を前提とすることが多いS&P500連動型投資信託は、出だしでつまずかないようにしっかり銘柄選びをしましょう。

では次の記事でお会いしましょう!

またな
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