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安心な老後生活をイメージできていますか?
これから少子高齢化と人口減少が加速し、公的年金が減っていくだろうことに不安を覚える人も多いですよね。
実際に令和3年度の調査では、世帯主が60歳代以上で金融資産2,000万円未満の世帯が約57%であることが明らかになっています。
老後2,000万円問題を念頭に資産2,000万円で区切りました
今多くの人が漠然と抱えている老後の不安は、残念ながら二世帯に一世帯が的中する可能性があります。
そうならないためにはライフプランを立て、そこから逆算して今からどう行動していけばいいかを計画する必要があります。
厳しい言い方だが、貯金するだけでOKなのは一部の高所得者だけや
そこで本記事では、ややこしい専門知識を持っていなくても分かるライフプランの立て方を解説します。
最後まで読めば、ライフプランに関する大まかな知識や考え方、立て方が理解できるようになります。
そしてライフプランが立てられれば、自ずと今やるべきことが見えてくるようになります。
ぜひ老後資金の不安を無くすために、本記事を活用してもらえれば幸いです。
結論
- ライフプランシートの作成は全ての人が必ずやるべき作業
- 安心できる老後の生活作りはライフプランを立てることから
- まずは貯金と生活収支だけで考えればOK
ライフプランを立てる必要性
まずは老後問題について簡単に整理しましょう
なぜライフプランを立てる必要があるかと言うと、安心して老後生活を送るためです。
そのために各種データを見ていきましょう。
老後2,000万円問題はどうなったのか
まず2019年に取り沙汰された「老後2,000万円問題」というのは2017年の生活収支データを単純利用したもので、2021年時点では状況が異なります。
最新である2021年家計調査では、高齢無職世帯では1ヶ月あたり¥18,770の赤字=30年間換算で約676万円の赤字となっています。
2,000万円問題からずいぶん少なくなったな
しかしこれはあくまで2021年時点でのデータを元に計算したものです。
公的年金(国民・厚生)は「マクロ経済スライド」と言って、年金制度が破綻しないように平均給料や物価に合わせて緩やかに受給額が変動する仕組みになっています。
マネーフォワードの試算によれば、賃金が上がらず物価のみ上がった場合はインフレの影響によって老後30年の生活収支は結局最大2,000万円近い赤字となります。
悲観的に予想すると老後2,000万円問題の再燃です
日本経済はこれから衰退していく可能性が高い
日本は世界トップの少子高齢化になっています。
現時点での想定では人口減少が続き、約40年後の2060年には異常な高齢化率の中で8,674万人まで落ち込むとされています。
こんな未来では、残念ながら現在の世界3位の経済規模を維持できるはずがありません。
内閣府の2019年政策部会資料によれば、2060年時点で日本の経済ランキング(実質GDP)は第5位まで後退することが予想されています。
ギリギリ先進国の地位はキープ
おそらく日本経済は緩やかに衰退していき、生活の豊かさも国民の資産も減っていくと思われます。
流されるままでは「負け組」に
日本の経済縮小トレンドに流されるままだと、老後生活は困窮し70歳、80歳でも働き続けなければ生きていけない危険性が高まります。
頑張って現役時代を生き抜いてこの仕打ちは悲しい…
だからこそ、ライフプランをしっかり立て未来に向かって行動しなくてはいけないのです。
今から知識を付け準備すれば、決して遅いことはありません。
考えて行動し、安心できる老後生活を手に入れましょう。
子どもに養ってもらわずとも生きていけるようにな
ライフプランの立て方
さて、本題のライフプランの立て方について解説しましょう。
前提として、なめくじ提供のシートでライフプランを作成する場合はGoogle提供のスプレッドシートをご利用ください。
なお、シートをダウンロードしてからコピーを作成すると内容を編集できるようになります。
紙と鉛筆で手作業でもいいですが、結構大変です
スプシはPCかせめてタブレットでいじったほうがいいぞ
ちなみにライフプランを立てる”コツ”は「厳しめに見積もること」です。
収入に幅があれば低めに、支出に幅があれば高めに設定しておくと、突発的なトラブルがあってもライフプランが破綻せずに済みます。
まずは家計の収支を把握する
お金の話ですから、まずは現在の家計収支を把握することから始めましょう。
すでに分かってる人は飛ばして次や
まずスプレッドシートのタブ「年間収支」を埋めてみましょう。
細かい数字が分かんなくても感覚で埋めれば大丈夫です
そうすれば年間の貯金可能額が把握できます。
貯金可能額は勝手に別タブにも反映されますので、コピペする必要はありません。
西暦と年齢、年初貯金残高を記入する
次にタブ「ライフプラン」に移動して、現在の西暦と家族の現年齢そして今年初めの貯金残高を記入します。
分かりやすく来年1/1時点にしてもいいぞ
とりあえず赤枠部分を埋めましょう
勝手に数字が反映されますが気にしないでください。
また「この年齢くらいで子どもが欲しいな」と考えている場合は、その時点の年齢欄に”0″を記入すればちゃんと結果がシートに反映されます。
独身の人は家族構成は無視して、夫でも妻でも構いませんので一つの欄に記入してください。
ライフイベントとその費用を埋める
さて、最後が一番面倒な作業となります。
今後の家族それぞれに発生するであろうライフイベントと、それにかかる年間の費用を記入してください。
例えば”子1″13歳””中学入学金+学費””50(万円)”みたいな感じです
記入すれば勝手にスプレッドシートの関数が計算してくれるぞ
もし年金受給開始などで収入が増える場合は、イベント費用の頭に半角でマイナス”-“を付けて記入すれば大丈夫です。
もちろん、収入や支出変化による年間貯金可能額を手動で反映しても構いません。
年末貯金残高をチェックする
さて、以上の作業が済めば各年ごとの年末貯金残高が表示されているはずです。
当然ながら正の数字であればそれは余剰金=老後資金を表し、負の数字であればその時点でライフプランが破綻していることを表します。
もし負の数字が現れた場合は、毎月の支出を抑えるか毎月の収入を増やすか、あるいはライフイベントの費用を減らさなければいけません。
またシートには50年後(20歳で始めたとしても70歳)まで記入できるようになっています。
もし子どもに遺産を残す気が無ければ、自分が死ぬ予定の年の年末貯金残高をゼロ近くに調節すれば大丈夫です。
DIE WITH ZEROってやつですね
それはいいが死ぬ予定の年とか普通決めんよなぁ…
また長生きしたせいで老後にお金が底を尽きるのを避けたい場合は、リタイア後の年間貯金可能額をゼロ以上にするといいでしょう。
ライフプランの注意点
さて以上で解説したライフプランの立て方にはいくつか注意点があります。
まず1つ目は貯金の利息を無視している点です。
ここ10数年は異次元の金融緩和の影響で、メガバンクでさえ年利0.002%程度しか利息が付きません。
0.002%というのは100万円を1年間預けて20円というレベルです
よってこの表では無視していますが、将来万一にでも0.5~1.0%程度の利率が付くようになるのであれば計算に入れないのは乱暴なプランの立て方になるでしょう。
向こう10年くらいはこんな高利率になる気はしないがな
もし利率上昇を加味するのであれば、セルC22の「=C19-C20+C21」という計算式を「=(C19-C20+C21)*1.01」などと変更する必要があります。
2つ目は投資することを全く考慮していない点です。
計算した結果、自分が思い描くライフプランを叶えようとするとお金が足りなく、また「支出も削れないし収入も増やせない」人も少なからずいるでしょう。
その場合はライフプラン自体を下方修正するか、投資により資産運用をする必要があります。
そしてもし一部の資金を何かしらの形で投資をするのであれば、推定利回りを基に項目を追加して計算する必要があります。
しかし知識が無い状態で投資項目を記入をするのは混乱の原因となるため、本記事では基礎編としてなるべく項目をシンプル化していると思ってください。
今回のライフプランシートでは、理想のライフプランが貯金のみで無理なく達成できるものかどうかを判断できれば十分です。
「投資が必要」と判断した場合は応用編に移ります
応用編の記事ができたらリンクを貼っておくぞ
最後に
いかがだったでしょう。
本記事ではライフプランに関する大まかな知識や考え方、立て方を解説しました。
豊かなそして安心できる老後を迎えるためには、全ての人がまず一丁目一番地としてライフプランシートを作成する必要があります。
現時点の試算で思い描くライフプランを十分に達成できるのであれば問題なし、もし達成できないのであれば一緒に資産運用についても勉強していきましょう。
なお、「こういった想像や計算が苦手」という人は必ず一定数存在するのは知っています。
別に悪いことじゃないぞ
人には得手、不得手がありますからね
でも安心してください。
世の中にはファイナンシャルプランナー(FP)という、お金と人生のシミュレーションに特化した職業の人たちがいます。
考え出したら逆に訳が分からなくなってしまったという人は、ぜひ一度プロに相談してみてください。
多少の相談料はかかりますが、老後資金が数百万~1,000万円単位で変わる可能性を思えば安い”投資”です。
では次の記事でお会いしましょう!
またな
- ライフプランシートの作成は全ての人が必ずやるべき作業
- 安心できる老後の生活作りはライフプランを立てることから
- まずは貯金と生活収支だけで考えればOK
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