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【高配当株投資】当たり銘柄を見つけるための各種指標の意味を解説

PER、PBR、EPS…これらの意味って分かりますか?

なめくじ

なめくじは未だに分かっていません

スマイルくん

そんな奴が解説記事書くなや

投資すべき銘柄を購入するためには、誰しも企業に関する各種指標を参考にすると思います。

でも実際見てみると、指標がめちゃくちゃいっぱいあって何がどんな意味でどれを重視して買えばいいか分からなくなりますよね。

本記事ではそんな悩みを解決するために、当たり銘柄を見つけるための各種指標の意味を解説します。

また参考程度に、一般に言われている目安の数値も併せて紹介します。

ぜひ指標に関する基礎知識を理解して、当たり銘柄を見つけることに役立ててくださいね。

なお、高配当株投資から知りたい人は先に以下の記事をお読みください。

また分析ツールを使った銘柄選定の最新版情報は以下の記事を参照してください。

著者紹介:投資歴2年/つみたてNISA/米国ETF/高配当株/仮想通貨に投資中/個人事業主/FP3級

ファンダメンタルズ分析とは

さていきなり初めましての単語から始まりますが、まずファンダメンタルズ分析について説明します。

ファンダメンタルズとは国や企業の経済状況を示す指標ですが、本記事では「企業がどれくらい良い感じなのか」を指すものと理解してください。

こういったファンダメンタルズを重視して銘柄の良し悪しを見分けることを、「ファンダメンタルズ分析」と言います。

なめくじ

対義語は「テクニカル分析」でチャートの形で買い時を判断するアレです

ファンダメンタルズ分析は主に数ヶ月〜長ければ10年以上の中長期株式投資で用いられます。

反対にテクニカル分析は、基本的に「スキャルピング」や「デイトレード」と言われる秒単位〜1日以内の短期投資で用いられます。

本記事で解説する各種指標は、この「ファンダメンタルズ」であると理解してもらえれば大丈夫です。

各種指標の意味と見方

さて知識のおさらいができたところで本題に入りましょう。

本記事で紹介する指標は以下の通りです。

  • EPS
  • ROA
  • ROE
  • PER
  • PBR
  • 売上高
  • 営業CF(キャッシュフロー)
  • 営業利益率
  • 株価
  • 基準価額
  • 経常利益
  • 時価総額
  • 当期純利益
  • 配当性向
  • 配当利回り
  • 分配金
スマイルくん

うわぁ なんだか凄いことになっちゃったぞ

なめくじ

ファンダメンタルズ分析は勉強できることが一杯で楽しいですね!

あまりに数が多いので順番に見てもいいですし、辞書的に利用してもらっても大丈夫です。

なお順番は単にアルファベット順→五十音順に並べただけで、重要度とは関係ありません。

さぁ、心が折れないように休憩を挟みながら見ていきましょう!

EPS(1株当たり純利益)

EPSとは「Earnings Per Share」の略で、日本語では1株当たり利益と訳されます。

これは1年間で企業が上げた純利益を発行株数で割ったものです。

スマイルくん

最初から訳分からなくてわろた

EPSが高いほど効率的に利益(≠売上高)を出せていることになり、過去よりEPSが上がっている場合は利益効率が上がっていることを意味します。

なめくじ

当然、利益効率がいい企業は優秀です

ただし単純に現在のEPSを他の銘柄のEPSと比較したりはしません。

なぜなら仮に同じ利益を出していたとしても、発行株数で大きくEPSが異なるからです。

またEPSは以下の計算式で妥当な株価を予想し、現在の株価が割安かどうか判断するのに用いられます。

  • 妥当な株価:EPS × 10〜15倍(日経平均)

ROA(総資産利益率)

ROAとは「Return On Assets」の略で、日本語では総資産利益率と訳されます。

これは借入金(要は企業のローン)などの負債も含む総資産を用いて、どれだけ効率的に利益を上げられているかの指標です。

総資産とは企業が鼻血も出せなくなるほどのフルパワーを指し、ROAが低い場合はフルパワーを出してもチョビッとしか稼げていないということになります。

小難しく言えば、ROAは資産の投資効率の指標であると表現できます。

なめくじ

当然ROAが低い企業の先行きは不安ですよね

ROAは一般に「5%程度で良好」、「10%以上で優良」とされています。

スマイルくん

ただまあ業種で全然変わるから、比べるなら同業種の銘柄やな

ただしスタートアップ企業では借入金の割に利益が上がらないのでROAが低くなる傾向にあるので必ずしもROAが低い=悪い企業とは限りません。

とはいえ安定銘柄を探す高配当株投資ではスタートアップ企業はそもそも投資対象外となります。

ROE(自己資本比率)

ROEとは「Return On Equity」の略で、日本語では自己資本比率と訳されます。

ROAとROEは似た指標ですが、ROAが総資産を用いて利益効率性を計算するのに対してROEでは自己資本を用いて計算します。

なめくじ

自己資本は借金じゃないお金で、会社の蓄え+株主資本です

ROEの日本上場企業平均は2022年3月調査では9.4%です。

業種による変動はありますが、10%を超えたら優良企業と判断していいでしょう。

ただしROAとROEから判断できる利益効率性があまりにもズレている場合は、何かトリックがあると考えて指標としてあまり信用しないほうがいいでしょう。

ROI(投資利益率)

ROIとは「Return On Investment」の略で、の本語では「投資利益率」や「投下資本利益率」と訳されます。

スマイルくん

ROA、ROEと来て今度はROIか…

ROAやROEと違い、ROIは特定の事業にのみ絞った利益効率性を評価します。

つまり、ある事業に対して投下した予算に対してどれだけ利益を上げられているかという指標となります。

ただしROIはどちらかというと投資家目線ではなく経営者目線で利用される指標ですので、あまり気にする必要はないかもしれません。

実際にネット上の情報やIR(企業広報)では記載されていないことの方が多いです。

一応目安は100%以上で、100%を割り込んでいる場合は「その事業で赤字を出している」ということを意味します。

PER(株価収益率)

PERとは「Price Earning Ratio」の略で、日本語では株価収益率と訳されます。

PERはファンダメンタルズ分析で非常に重要な指標の一つであり、株価をEPSで割って計算します。

この指標が意味するところは、銘柄に対して現在の実力であるEPSの何倍の値段が付けられているかを示しています。

EPSは1期(基本は1年)分の指標ですので、例えばPERが10倍であれば未来10年分の利益を、PERが50倍であれば未来50年分の利益を見越して先買いしているとも解釈できます。

このようにPERは企業の未来への期待値とも言えますので、成長株はPERが高くなり現在の実力からすると割高になる傾向にあります。

日本の上場企業の平均がおおよそ15倍ですので、これを目安として「割高」「割安」と判断されることが多いです。

なめくじ

業種によって全然違うので、ほんとは業種平均で見たほうがいいです

ただしPERだけで判断して購入すると、万年割安の罠銘柄に捕まるので注意しましょう。

PBR(株価純資産倍率)

PBRとは「Price Book-value Ratio」の略で、日本語では株価純資産倍率と訳されます。

現在の企業の資産価値が株価の何倍に上るのかを表す指標で、株価を1株当たり純資産で割って計算します。

またPBRは「もし企業が倒産した時に株主に出資額のうちどれだけ返ってくるか」の指標とも解釈できるので「解散価値」という呼ばれ方もします。

PBRは基本的に1倍を目安とし、1倍を下回っているようであれば資産の割に株価が高くない=割安と判断します。

スマイルくん

純資産はコツコツ貯めた結果やから、やや長期分析寄りの指標やな

PERとともに重要な指標で、前者を未来への期待とするならPBRは過去の実績から見た割安さという感じです。

PERが財務諸表のP/LとするならPBRはB/Sみたいなものです。

売上高

売上高は商品やサービスを提供して得られた売上の合計額です。

売上高だけで業績は判断できませんが、仮に同じ利益率であっても100万円と1億円の売上高では利益額には100倍もの差が生まれるため重要な指標となります。

また売上高が同業他社と比較して大きい場合は、それだけ業界内でのシェアを獲得していると判断できます。

それ以外にも、売上高を右肩上がりで伸ばしている銘柄であれば「成長性に優れている」と判断できます。

スマイルくん

当然、売上高がいくら高くても赤字じゃ意味ないがな

しかし売上高は絶対値なので、特に目安の数字はありません。

営業CF(営業キャッシュフロー)

営業CFは、企業の本業による1期ごとの収入と支出の差額です。

銘柄の業績安定性や財務安定性を評価する上で、営業CFは非常に重要です。

なぜなら営業CFは一般家庭での家計収支と同じだからです。

例えば貯金が100万円あるけど毎月5万円の赤字を出している家庭と、今の貯金は20万円しかないけど毎月3万円の貯金ができている家庭ではどちらが健全かすぐ分かりますよね。

ですので純利益がそれなりにあったとしても営業CFがマイナスである場合は黄色信号です。

高配当株投資では、営業CFのマイナスが続く銘柄は避けたほうが無難でしょう。

なめくじ

単年のマイナスなら止むを得ない事情もあります

営業CFそのものには一般的に言われる目安はありません。

営業利益率

営業利益率とは本業で稼いだ利益である営業利益が売上高に占める割合のことです。

ちなみに営業利益は「総売上高から原価と販管費を引いたもの」となります。

業種にもよりますが、営業利益率は一般的に10%を超えていたら優良とされています。

なめくじ

事業をしているので分かりますが、10%超えはそれなりに大変です

営業CFと同様に、営業利益率を上げられていない企業は「本業がイケてない」ということになりますので営業利益率は重要な指標と言えます。

ちなみに計算上、大規模投資をした直後数年などは多額の減価償却費が発生し営業利益率が見かけ上では下がる可能性があるので解釈には注意が必要です。

株価

株価とは企業が発行している株式のうち1株分の価格を指します。

スマイルくん

ただし売買の単価は基本100株(単元株)からや

会社が設立された時点で株式数(発行済、発行可能)と株価が決定されており、上場してからその株価が需給に従って変化していきます。

株価は市場が開いている間は売買が繰り返されるため、常に細かな変動が起きます。

よって株価には時間軸で区切った「始値」「終値」「高値」「安値」の4種類が存在します。

また株価は「高いから良い」「低いから悪い」といった指標ではありません。

どちらかというと過去からの変動傾向や変動幅に着目するといいでしょう。

基準価額

基準価額とは投資信託やETF(上場投資信託)における価格です。

「株式でいうところの株価である」と大雑把に認識すれば大丈夫です。

ただし株価と違うところは基準価額は1日に1回しか価格修正が行われないことです。

スマイルくん

株価がリアルタイムに動き続けるのとは対照的やな

ちなみに慣例としてほとんどの投資信託の基準価額は1万円から始まります。

そのため1万円を下回るほど、分配金を出しすぎていたり投資先が不調であったために投資信託全体の資産が削れていると言い換えられます。

¥5,000を割り込んでいるような基準価額が低い投資信託は、不人気でいつ繰上償還される(潰れる)か分からないと思ったほうが無難です。

現状の日本では長期投資に向いている日本高配当株系投資信託がありませんので、基準価額はとくに気にしなくていいかもしれません。

経常利益

経常利益とは当期(多くは1年間)あたりでの経常利益額を指す指標です。

経常利益とは本業で稼いだ利益+本業以外で稼いだ利益で計算されます。

ただし経常利益は税金が計算されていないために、必ずしも経常利益と純利益の大きさが一致しないことがある点に注意しましょう。

実際に企業の経常利益を確認するためには、決算情報や有価証券報告書など結構手間のかかる階層まで見にいく必要があります。

財務データとしては重要ですが、実際の投資に活用する機会は少ないでしょう。

なめくじ

解説載せてる割に役に立たなくてすみません

時価総額

時価総額は企業全体の価値のことで、株価×発行済株式数で求められます。

これにより異なる業種や異なる発行済株式数であっても企業の規模を比較することができます。

大型株と言われるのは、この時価総額が大きく流動性が高い銘柄のことです。

スマイルくん

流動性が高いってのは株の売買が活発ってことや

東京証券取引所ではこの時価総額などをもとに大型株ー中型株ー小型株を分類しています。

一般には大型株であるほど大幅な株価変動は少ない傾向にあります。

高配当株投資ではこの時価総額だけで銘柄選定をすることはありません。

ちなみに大型株として扱われる時価総額の目安は1000億円以上(諸説あり)です。

純利益

純利益とは、当期(多くは1年間)あたりでの純利益額を指す指標です。

純利益とは本業で稼いだ利益+本業以外で稼いだ利益+臨時収支ー税金で計算されます。

これは家計で例えると生活費を丸々支払って残った貯金額であり、企業に残るお金の指標のうち最も純度の高いものとなります。

スマイルくん

当期純利益が赤字だとかなりやっちゃった感がある

ただし計算に含まれる「臨時収支」が曲者で、大きな特別利益や特別損失があった場合は企業の実力に関係なく純利益が大きくブレることがあります。

この現象を除外したいのであれば「経常利益」を見るべきですが、残念ながら財務データとして見つけるのは結構大変です。

純利益は絶対値ですので、一般的に言われる目安はありません。

配当性向

配当性向とは当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに宛てたかを示す指標です。

配当性向は%で表され、奇妙なことに時折100%以上の値が出ることもあります。

一般に配当性向が高い会社であるほど株主への利益還元意識が強いため、高配当株投資には向いています。

しかし実際には配当性向が高すぎる場合は、成長への投資ができずに株価がジリ貧になったりそもそも利益が低く見かけだけ上がっている可能性もあります。

ですので例えば、配当利回り6%・配当性向100%なんて銘柄があれば無理して配当を出しているのを投資家に嫌気され株価が下がってきていると見ることができます。

そのため安定的な成熟企業であれば配当性向は20〜30%程度が目安と言われます。

なめくじ

なめくじも配当性向40%以上の企業は逆に怖くて買ってないです

配当利回り

配当利回りとは株価に対する年間配当金の割合を示す指標です。

1株あたりの年間配当金を現在の株価で割ることで算出できます。

なめくじ

年間配当金は当期の予想値で計算します

高配当株投資で最も大切な指標であり、これを無視して銘柄選定をすることはありません。

ただし配当利回り何%をもって「高配当」とするかは投資家同士の共通見解がある訳ではありません。

個人的にはガチガチに分析した安定的なポートフォリオであれば税引前3.75%以上、減配リスクを抱えてのポートフォリオなら税引前4.5〜5.0%以上を狙いたいところです。

スマイルくん

税引前ってのはランキングとかに載ってる数値や

ちなみに「減配」と呼ばれる現象はこの配当利回りが落ちることではなく、年間配当金そのものが減額されることを指します。

分配金

分配金とは投資信託やETFから支払われる配当金のようなものです。

分配金が支払われる回数は投資先によって様々ですので、それぞれの目論見書を確認しましょう。

運用利益が多く出ている投資信託やETFでの分配金は安心して受け取って大丈夫ですが、利益が出ていない場合は要注意です。

つまり支払い原資の運用利益がないため、運用資金本体に手をつけて分配金を支払う劣悪なものも存在します。

なめくじ

ちなみに前者の分配金は課税対象、後者は非課税となっています

これは「タコ足分配」と呼ばれ、まさに空腹を紛らわせるためにタコが自分の足を食べるという俗説と同じ行為です。

こういった投資信託やETFはいずれ限界が来て繰上償還され、過去の分配金も含めてトータルで損するリスクが高くなります。

ミックス係数

ミックス係数とは一般的に用いられる指標ではなく、著名なバリュー株投資家のベンジャミン・グレアム氏が提唱した指標です。

そのミックス係数はPER×PBRで求められます。

提唱者のグレアム氏曰く「ミックス係数が22.5を下回る銘柄を割安」と判断しますが、単純に米国株投資の指標を日本株に外挿してもいいものかは疑問が残ります。

スマイルくん

日本株では半分の11.25が基準という説もある

PER×PBRで計算するので、短期かつ長期で割安かどうかの指標と言えます。

このミックス係数で全銘柄をスクリーニングしたい場合は、バフェットコードの「条件検索」を利用しましょう。

最後に

いかがだったでしょうか。

高配当株投資をするためにはファンダメンタルズ分析が欠かせません。

そのためには、現状ではこういったややこしい専門用語の知識が必要となります。

なめくじ

もちろん適当に選んでもいいですが、事故率は上がります

本記事では極力難しい言葉や堅苦しい表現を避けて解説しましたので、有識者からは「厳密には違うけどね」といったお叱りを受ける可能性があります。

しかし大事な部分は外していませんので、今から高配当株投資を始める人はざっくりとこれくらいの認識で大丈夫です。

スマイルくん

興味が出たら自分でも調べてみような

また必要そうな項目は随時追加していく予定ですので、どうぞブックマークして時々覗いてください。

なめくじ

では次の記事でお会いしましょう!

スマイルくん

またな!

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なめくじ
なめくじです!2021年に起業して当期は年商3,000万円見込み。2020年からの始めた投資の合計は400万円弱あります。なお含み益。