皆さんに質問です。
自分たちの生活で固定費がいくらかかっているか把握できていますか?
もし家計簿をつけていたら、毎月の固定費がとても高いことに気づくと思います。
さて生活費の節約というのは、小さいところから始めてもあまり実感は得られません。
ですので「支出金額が大きい項目から手を付けるという」のが実は鉄則です。
そこの認識をごまかす輩は生涯血を這う……!!
カイジネタ好きねえ…
さて、本記事では生活費を効果的に抑えられる固定費の節約術をまとめていきます。
日々節約はしているけどいまいち効果が無い方は、思い切って固定費を見直してみましょう。
もしかすると月々で一気に数万円単位のお金が浮いてくるかもしれませんよ。
結論
- 固定費とは生活費のうち、月々の支出金額が変わらない項目
- 上手な節約をするには金額が大きいもの=固定費から見直すべし
- 大きい順に家>車>保険>通信>サブスク>光熱・水道
生活費とは
生活費とは「生活するために必要な費用」のことです。
私たちは生活費は1ヶ月で考えることに慣れていますので、本記事でも1ヶ月当たりでの生活費で記載します。
生活費の項目
一口に生活費と言っても、その項目分類の仕方は様々です。
一番無難な分類の仕方は、総務省が定期的に出している家計調査報告に準ずることです。
表の一番左「費目」が項目分類です
分かりづらかったら自分が考えやすい分類でもいいぞ
変動費と固定費
数ある生活費の項目は、大きく「変動費」と「固定費」にも分けられます。
変動費というのは月ごとに支出金額が変わる費用で、固定費は逆に変わらない費用のことです。
家賃は典型的な固定費ですね
家具とか被服費とかは変動費やな
節約という観点では変動費の無駄遣いを避けるのも大切ですが、実はそれ以上に固定費を削減することが重要となります。
まずは家計簿を付けてみよう
物事を成し遂げるためには、まず自分を知ることから。
まだしていない人は、家計簿を付けてみましょう。
家計簿は先にあった家計調査報告の分類を利用して作ってみるのがお勧めです。
下の家計簿は社会人一人暮らしを想定して作ってみたものです
固定費を先に出しておくと後で考えるのが楽やぞ
家計簿をつけることで、支出のどこが大きくて削減すべきかが見えるようになります。
なお上の家計簿はGoogleスプレッドシートで作りましたが、継続的に家計簿を付ける場合は家計簿アプリの使用をお勧めします。
特に有名アプリの「MoneyForward Me」では、クレジットカードを含め銀行口座との連携が可能となるため、初期設定さえしてしまえば家計簿作成がほぼ自動化されます。
人力で家計簿を付けるより圧倒的に楽やぞ
生活費の節約のコツ
先にも触れましたが、生活費を効果的に節約するためには「変動費」を削減することが重要です。
なぜなら、多くの人にとって支出金額の大きさは「固定費>変動費」だからです。
以下では支出金額が大きい順に固定費削減方法を紹介していきます。
固定費:住居費
まず最も大きいであろう住居費から考えましょう。
もし住居費がゼロならば飛ばしてください
ローンや家賃が無くても本来は修繕費積立が発生するけどな
残念ながら住居費は簡単には変えられません。
ですので、本来は住居費が発生する前に適切な支出金額を見極めておくのがベストです。
それでもいくつかやれることがありますので紹介していきます。
持ち家の住宅ローン返済
住宅ローンを組んだ時期や条件によっては、借り換えすることで支出金額が減額できる可能性があります。
ただし手続きの諸費用がかかりますし、条件によってはトータル赤字の場合もありますので注意してください。
入念なシミュレーションが必須です
また万一にでも住宅ローン控除を活用していない場合は、今年分からでもいいので必ず申し出をしてください。
賃貸の家賃
賃貸の家賃が収入に対して割高である場合は、ぜひ引っ越しを検討しましょう。
引越し費用や敷金礼金などで一時的な出費は増えても、長い目で見るとペイできる可能性が十分あります。
もし家賃で節約できたら効果は絶大や
もし収入に対しての適正な家賃が知りたい方は、以下の記事をお読みください。
同棲カップルを想定して書いてはいますが、内容自体は一人暮らしや家族でも応用が利きます。
自動車関連費
車(バイクも含む)絡みの支出は、家賃の次くらいに節約しにくい項目です。
しかしその分、見直し効果は抜群に大きくなります。
さて自動車関連費の支出金額は、平均すると月35,000〜45,000円にも上ります。
毎回思うけどたけぇよなあ
その上どんどん車両価格が上がっていってますからね
車は仕事用などの実益以外にも、趣味や価値観の問題も兼ねているため支出分類が難しい項目です。
ですが、必要最低限以上の支出金額は全て趣味代としてカウントするくらいがちょうど良いでしょう。
例えば通勤や日々の生活に自動車が必要な人がいたとします。
それだけなら軽自動車の月35,000円で済むのに、普通自動車に乗り改造やメンテ費用でトータル月7万円を支出しているならば、差額の35,000円は趣味代です。
1つの趣味に月35,000円はまぁまぁな金額よ
もしあなたが趣味代の月35,000円に妥当な価値を感じているならばそれでも構いません。
しかし例えばパートナーや家族が趣味代に家計35,000円使ったと想像して、ムッと引っかかるならばそれは使い過ぎです。
リセール価格を込みでも支出金額が大きいと感じるのならば、乗り換えて節約をすべきでしょう。
ちなみに車関連費用の節約に興味があれば次の記事も参考にしてください。
保険関連費
人生の三大出費である「家」、「車」、「保険」の最後の項目です。
さて世の中には目眩がするほど色々な保険商品があります。
保険外交員という専門職ができるのも納得やな
大きな分類としては不慮の事故・病気・出費に備えて積み立てする保険と掛け捨てする保険に分けられます。
積み立ては何も無ければ返戻金があるタイプの保険ですね
また最近では学資保険など保険+積み立ての合わせ技で、いかにもお得っぽい保険も多くなっています。
しかしこれら保険が本当に必要なものかどうか今一度見つめ直すべきでしょう。
我々は給料の中から高い税金を勝手に抜かれて、社会保障を成り立たせています。
さてすでに健康保険(or国民健康保険)に強制加入している状態で、さらに上乗せする必要が本当にあるでしょうか?
もちろん必要と判断したのなら加入すべきではあります
もし保険の支払い分のキャッシュを手元に残せば、それを投資をして増やすという選択肢が出てきます。
ちなみに積立保険の利回りは無視して良い低さや
また急な出費が発生したとしても、手元にキャッシュを残しておけばある程度は対応できます。
そもそも論ですが、保険が一番お得だったら保険会社の人たちの加入だけで成り立つので営業する必要なんてありません。
なぜ保険会社が新入社員を狙ってゴリゴリに営業かけてくるかというと、そうしないと自分たちの給料が無くなるからです。
ギャンブルもそうだが胴元が儲からないと商売ってのは成り立たんからな
もちろん自分一人では到底対応しきれない不測の事態に備えて保険に入っておくのは理に適っています。
しかし、保険営業の話や”常識”を鵜呑みにして不必要な保険に加入する必要はありません。
もし保険に加入しながら生活がしんどいと感じるのであれば、まず保険を見直して不必要なら解約すべきでしょう。
通信費(スマホ/ネット代)
我々の生活には欠かせないスマホやネットですが、その費用を節約できていますか?
もうだいぶMVNO(格安SIM業者)が浸透してきていますが、不必要にキャリア契約を続けている人は未だに多くいます。
なめくじも以前はずっとdocomoにお布施してました…
それが今や夫婦でスマホ代月2,000円やもんな…成長したよ
ネット代も回線業者やプロバイダー選びはもちろんのこと、その手前の「そもそも必要があるのか」から考えて直してみましょう。
もしスマホで大容量の契約をしているなら「テザリング」の選択肢が出てきますし、生活スタイル次第ではネット契約をせずとも問題無かったりします。
通信費は現代では大きな固定費となっていますので、しっかり節約していきましょう。
サブスク利用料
今のご時世でサブスク(月額料金サービス)に加入していない人はほとんどいないのではないでしょうか?
Youtube全盛の時代でプレミアム会員も多いでしょうし、Netflixも動画配信サービスとしての地位を不動のものとしています。
それ以外にも下記の通り、非常に多くのサブスクサービスが誕生しています。
- Amazon Prime
- ジム
- 洋服レンタルサービス
- 定期宅配
- 新聞
さて便利なサブスクサービスですが「果たして契約し続ける価値はあるのか?」と一度立ち止まって考えてみましょう。
ちなみに新聞は要らない認定され始めているな
サブスクというのは大体が簡単な操作で契約できますし、月額料金が低いので次々に登録してしまいがちです。
広告でも「(月に◯◯回利用すれば)1回たったの100円!」みたいにすごいお得感出してますしね。
しかし実はそれが大きな罠で、気付いたら月に1回利用程度のサブスクサービスも惰性で継続しがちです。
企業で例えると赤字垂れ流し部門みたいなもので、本来はリストラ対象です
月1のジムに7,000〜8,000円払ってるやつも多いやろ?
一度家計簿を付ければサブスクのトータル費用が可視化されますので、ぜひ本当に必要か見直してみましょう。
ちなみにサブスクサービスは惰性で契約し続けるような仕組み作りをしています。
どれもクレカか口座引き落としで自動更新になってますよね
企業としては契約してることを忘れてくれるとベストやからな
そういう狙いにハマると、「必死に節約したお金でサブスク会社にお布施している」意味不明の状態になりますので注意しましょう。
サブスクサービスは1個契約したら2個切るくらいで考える事を強くお勧めします。
無駄なサブスクを切るだけで、労せずに月数千円クラスの節約を実現できます。
光熱・水道費
電力会社やガス会社を管理会社の勧められるままに契約していたり、なんとなく契約しているなら光熱費の節約チャンスです。
ここ数年で自由化がどんどん進められていて、電力会社もガス会社もスマホ業界でいうMVNOみたいな格安会社がいっぱい参入してきています。
スマホ同様、乗り換え手続きもネットで簡単ですのでぜひ一度考えてみてはいかがでしょうか。
地域や使用量にもよりますが、乗り換えによって電気・ガス合わせて月々最大数千円の節約が見込めます。
光熱費の節約はインパクトこそ大きくないものの、最大の利点は1回乗り換えてしまえば後は勝手に節約効果が継続するということです。
今まで乗り換えを考えたことが無かった人は、会社乗り換えで安くならないかどうかを調べましょう。
※ただしウクライナ情勢絡みで1社が廃業したので会社の選び方には注意
一方、水道費に関しては基本的には自治体の管轄であり残念ながら効果的な節約方法はありません。
我々にできるのは毎日の水の使用量を減らすくらいです
ここを減らす努力はコスパ悪いけどな
変動費の節約効果について
本記事では固定費の節約について紹介していますが、だからといって変動費の節約が意味無いという訳ではありません。
例えば変動費だけど平均すると高く出費しているような項目は、固定費同様に節約効果も高くなります。
服が好きで服代に月平均5万円使っているとかのケースですね
大きい出費=節約額も大きいので、家計バランスやライフスタイルを見直して節約するのはとてもお勧めです。
反対にすでに月2万円に減らしている食費を、更に5,000円削ろうというのはかなり辛い節約になります。
食費にせよ被服費にせよ、生きていく上で必要な最低限を下回ると人生の幸福度や健康度がダダ下がりする危険性があります。
他の変動費も同様で、人間が人間らしく生活するためには最低限の変動費支出が必要になります。
そこから更に削り取るというのは、人生の楽しみや厚みも同時に削りますので注意しましょう。
繰り返しになりますが、大きな節約効果を得るためには大きな支出から手を付けていきましょうね。
もし変動費を減らす=無駄遣いを減らすための思考法を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
変動費節約例:スマホ代
記事の本筋から外れますので変動費節約の例は1個だけにしておきます
日本ではiPhoneが大人気ですが、本体代がめちゃくちゃ高いですよね。
もちろんiPhoneに限らずAndroidでもハイエンドモデルは10万円以上するのが普通です。
もし変動費を見直すなら、まず高機能・高価格帯のスマホが本当に自分に必要なのかを考えてみましょう。
例えばなんとなく毎回iPhoneの最新機種に買い替えているなら、ミドルエンドのAndroid機種を選ぶだけで1回につき5〜8万円の節約になります。
そのスマホを選ぶ理由があったり、「リセールが良いからコスパ良し」と戦略的に選んでいるのならば全く問題はありません。
しかし十分に使いこなしていないハイエンドスマホを使っている場合は、ぜひ次回から選ぶ機種を見直してみましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
効果的に節約したいのであれば、固定費を見直すこと最もお勧めです。
今生活費がきつく感じている人は、大きな節約によって日々のゆとりができます。
またすでにゆとりがある人でも、浮いた金額分で新たなことに挑戦する余裕がでてきます。
投資とか投資とか、あと投資とかですね
ゴリ推し…
本記事内で紹介した中で、まだ試したことがなかったり見直せそうな項目があればぜひ節約してみてください。
そうすれば、これまで以上に上手なお金の使い方ができるようになりますよ。
では次の記事でお会いしましょう!
またな
- 固定費とは生活費のうち、月々の支出金額が変わらない項目
- 上手な節約をするには金額が大きいもの=固定費から見直すべし
- 大きい順に家>車>保険>通信>サブスク>光熱・水道
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