これから初めて同棲をしようとしているあなたはどんな家賃で、どんな部屋を借りて、どんな生活を思い描いていますか?
同棲を始めると、一人暮らしでの家計と比べて支出の仕方がガラッと変わります。
その支出の中で最も大きな割合を占める家賃は慎重に決定しなければいけません。
本記事を最後まで読めば、同棲カップルの適正な家賃の考え方を知ることができます。
おしゃれで可愛い/便利な部屋で同棲を始めたい気持ちは分かりますが、まずは収入に見合った適正な価格帯を知ることから始めましょう。
結論
- 家賃は固定費かつ同棲生活での最大の支出
- 一般に言われる「家賃は手取りの1/3まで」には根拠無し
- 世帯手取りごとに適正家賃を考える必要がある
- 住居の付加価値も考慮に入れる
適正な家賃を決める重要性について
同棲カップルの生活では家賃が最大の支出項目となります。
また、家賃は食費や交際費などと違い「最近家計がきついから」といって節約できるものではありません。
ですので、借りる前にしっかりと自分達に適正な家賃を計算しておく必要があります。
同棲カップルにはお金に関わる悩みが付きものです
金が一番人間関係をこじらせるからな
家賃は最大の支出である
同棲する上で、月々の支出の中では家賃が最も大きい項目となります。
将来に向けて貯金をすることの多い同棲カップルにとって、家賃は最大の節約ポイントとなります。
節約を効果的なものにするには、支出の多い項目順に行っていくことが肝心です。
まめな照明のON/OFFとかはほぼ無意味ってことやな
そこまでは言いませんが、それより優先すべき項目があるのは事実ですね
家賃は固定費である
家賃というのは2人の生活状況がどう変化しようが毎月定額で支払わなくてはいけません。
急に病気になった/残業が減った/転職した等で収入が減る未来は誰にも有り得ます。
しかしそんな時でも家賃の支払いは問答無用で訪れます。
それが固定費ってもんやからな
もし家賃支払いが難しくなった時に安い物件に移ろうとしても、諸々込みで30〜50万円程度の引っ越し費用が発生します。
この費用は完全に無駄金ですので、それならば最初から余裕を持った家賃設定をしておくべきです。
いくら引っ越し料金を抑えても、他の手数料等で必ず2桁は行きます
同棲を解消することになった場合も考えておく
2人で一緒に記事を見ている人がいたらすみません
同棲はお試し期間なんやし別れることもあらぁな
相手に伝える必要はありませんが、別れることになって同棲を解消する未来も考えておかなければいけません。
多くの二人暮らし用の賃貸物件は一人暮らし用のものより家賃が高く設定されています。
万一別れるとなった時に、「でもお金が無いから引っ越せない…」というのが精神的にも経済的にも一番避けたい状況です。
最悪そうなっても最初から家賃を低めに抑えておけば、数ヶ月は自分1人の収入で生活を維持することができます。
数ヶ月時間を稼げたら、その間に何かしらの打開策は打てるでしょう。
適正な家賃の考え方
さて収入に見合った適正な家賃とはどう計算すればいいのでしょうか?
一般に「家賃は手取りの1/3まで」と言われています。
しかし実はこの通説、起源も定かではありませんし特に根拠もありません。
調べても論文はおろか、提唱者さえ見つけられないんですよね
完全に都市伝説やな
ですので一旦この通説は置いといて、現実的な適正家賃を収入別に考えてみましょう。
ちなみに本文に出てくる月の世帯手取りとは「1ヶ月分の2人の手取り収入合計」を指します。
ここにはボーナスや残業代などいつ減るか分からない金額は入れないことをお勧めします。
ただし会社の就業規則に必ずボーナスを支給する旨が記載されていたり、固定残業代であれば計算に組み込んでもOKです。
「業績により支給することがある」は必ずじゃないからな
推奨する割合や数字は手取り基準で考えてくださいね
月の世帯手取りが20万円以下
結論から言うと絶対に「手取りの1/4以下かつ5万円以下」に抑えるべきです。
2020年の総務省調査では、単身世帯ですら住居費を除いた支出は月に約13万円です。
2人になれば大半の支出項目で倍の金額が必要となります。
それに節約しようにも健康的な生活を送る上で食費や医療費を削るのには限度があります。
そう考えると仮に月15万円使えたとしても、かなり切り詰めた生活を強いられることが想像できるでしょう。
厳しい言い方ですが、2人で手取り20万円以下は破滅スレスレのキャッシュフローです
もし同棲するなら割り切って貧乏生活を楽しめ!
月の世帯手取りが20~25万円
正直言って生活水準は月手取り20万円と大差ありません。
「手取りの1/4以下かつ6万円以下」というのが現実的なラインとなります。
しかし家賃以外の支出を頑張って抑えれば、月に1~2万円程度の余裕が作れます。
同棲を考えても周りから心配されなくなる最低ラインの手取りですね
月の世帯手取りが25~30万円
多少余裕が生まれてくる世帯手取りです。
世帯手取り中の「家賃以外の固定費割合」が減ってくるので、変動費を抑えてその分を家賃に回すという作戦が取れます。
交際費を抑えて家賃のグレードを上げよう、とかですね
適正家賃としては「手取りの1/4以下」というのが妥当です。
しかし住居の価値に重きを置く2人であればもう少し増やしてもいいかもしれません。
家賃の高い都心部の同棲ならこれくらいは欲しいところやな
月の世帯手取りが30~40万円
同棲だけを考えるのであればゆとりのある収入と言えます。
適正家賃としては「手取りの1/3以下」であれば、家計管理で苦しむことは無いでしょう。
ただし、住居とともに生活レベルをランクアップさせると途端に苦しくなります。
ですので家賃以外の生活費に関しては「節約できるところは節約する」という意識が必要です。
月手取り30~40万円は額面に直すと年収450~650万円の収入帯です
月の世帯手取りが40万円以上
おめでとうございます。
ここに該当する2人はかなりの経済的余裕がある同棲カップルです。
適正家賃は「手取りの1/3目安」にすることをお勧めします。
もっと割合を増やしても大丈夫ですが、良い家に住みだすと家賃以外の生活費がどうしても増えますので注意が必要です。
「良い家に住んでるけど食べ物や服は質素」って無理なんですよね
悲しい人間の性よ
貯金目標があるカップル
結婚に向けてや出産計画、将来的な引越し等の理由で月々の貯金をしたい場合は、手取りから先に貯金額を除外する必要があります。
例えば「2年間で50万円を貯める」という目標がある場合は、だいたい月に2万円を貯金しなければいけませんよね。
そうすると「適正家賃-2万円」が2人にとって検討すべき家賃となります。
もし貯金目標がある場合は、「どれだけの額を」「どれくらいの間に」貯めたいのかを考えて逆算してみましょう。
住居というものの価値
適正な家賃とともに考えて欲しいことが1点あります。
それは2人にとって住居というものがどれほどの価値を占めるかということです。
2人の生活にとってその住居がどれほど幸せや満足度に繋がるかも大事な視点です。
住居の付加価値を考える
住居に付加価値を感じるのであれば、適正家賃にいくらか上乗せするのはアリです。
例えば犬好きや猫好きのカップルがいたとしましょう。
今飼っている動物を実家に置いてペット禁止物件を選ぶくらいならば、1〜2万円上乗せしてペット可物件を選ぶのは理に適っています。
なぜならその上乗せ分は趣味の費用とも言えるからです。
もちろんその上乗せ分は別の支出を削る必要がありますよ
また体調を崩しがちな人が会社近くの割高な物件を選んだ結果、通勤での体力消耗を抑えられて医療費が減る。
こういったパターンも家賃を上乗せする価値があると言えるでしょう。
こういった住居に付加価値があるケースでは、適正家賃への上乗せを検討しても良いでしょう。
最後に
いかがだったでしょうか。
適正な家賃について手取り収入別に解説してみましたが参考になったでしょうか。
家賃というのは簡単に節約できませんので、物件を決める前に生活へのインパクトを十分考慮しなければいけません。
楽しい同棲生活のためにぜひ一度「自分たちの適正家賃はいくらなんだろう?」と考えてみてくださいね。
では次の記事でお会いしましょう!
またな
- 家賃は固定費かつ同棲生活での最大の支出
- 一般に言われる「家賃は手取りの1/3まで」には根拠無し
- 世帯手取りごとに適正家賃を考える必要がある
- 住居の付加価値も考慮に入れる
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