労働人口の減少や女性の社会進出などの影響で、今は共働きが当たり前の時代になりつつあります。
また世界規模で考えても日本経済の伸び悩みは誰の目にも明らかです。
そのため将来が不安な人はとても多いと思います
その中でこそ、夫婦あるいは世帯としての経済力を高めていかなければいけません。
しかしこれからは自分一人で戦う必要はありません。
いいえ、どちらかというと「夫婦で戦う必要がある」と言った方が適切でしょう。
ですので「夫が」とか「妻が」ではなく『2人の』収入や安定性が重要となっていきます。
本記事では共働き夫婦の職業組み合わせごとに、メリットやデメリットを解説します。
ちなみに職業分類は①公務員、②サラリーマン、③自営業の3つや
夫婦であれば将来のライフプランに、結婚を考えている人には相手と自分との相性を考える上で参考になります。
ぜひ最後まで見て、将来に向けた強い生活基盤作りを考えてみてください。
ちなみにサラリーマン×自営業のなめくじ夫婦プロフィールはコチラですので、興味があれば見てみてくださいね。
結論
- 日本経済はこれから衰退して、共働きが当たり前になる可能性が高い
- 公務員×公務員が最強
- それ以外の組み合わせではどこかでリスクを取りにいく必要がある
- どれだけリスクを取るかは2人のライフプラン次第
今までとこれからの日本経済
まずは現状を把握し、来るであろう日本の未来をイメージしてみましょう。
今までの日本経済
ご存知の通り日本は戦後復興から目覚ましい経済的躍進を遂げ、バブル末期には山手線内側の地価だけでアメリカ全土が買えるほどでした。
しかしバブル崩壊後は低迷を続け、7年連続デフレを含む長く苦しい経済的停滞期に突入しました。
2013年以降の経済はアベノミクスというカンフル剤によって若干持ち直していますが、近年では先進国中で一人負けの様相を呈しています。
経済を学べば学ぶほど日本が詰んでると分かって辛い
これからの日本経済
残念ながら日本にはGAFAMやテスラ社のような世界を牽引する大企業がありません。
ちなみに我らがトヨタの世界時価総額ランキングは直近で35位です
弱すぎる…圧倒的弱小国…!
そしてこれからも生まれる可能性は低いでしょう。
なぜなら日本にはイノベーションを推進する文化も、そちらに回す予算も無いからです。
予算は主に老人向けの莫大な社会保障費に突っ込まれ、日本人は自らジリ貧の道を選んでいます。
日本は名目GDPでこそ世界第3位をキープしていますが、国力そのものが育っていかなければどんどんとその座を落としていくでしょう。
またアベノミクスによる異次元の金融緩和の後遺症があと何年、何十年続くかも心配な点です。
将来を考える上ですべきこと
人が生きる上で大切なことはいくつもあります。
しかし、お金というのはその大切にすべきことの大部分で土台になります。
家族を大切にしたいと思ってもお金が無ければ路頭に迷わせます。
夢があっても、お金が無ければその道が途絶える可能性が極めて高いでしょう。
充実した安心できる将来のために、私たちは今から資産形成をしていかなければいけません。
資産形成をする鍵は稼ぐ力
資産形成をするためにはお金を稼ぎ、残し、増やしていく能力が必要になります。
そして大前提は稼ぐことです。
稼げなきゃ残すもんも無いし増やす余地も無いからな
まず稼ぐことで、初めて節約によって残し投資によって増やすことが可能となります。
今は共働きが当たり前
一昔前はお父さんが稼いできてお母さんが子育てと家庭を守って、というのが普通でした。
しかし少子高齢化によって、日本は「労働人口の減少」という課題に直面しました。
そこで政府が取った指針は「共働き推奨」と「雇用延長(シルバー人材)」です。
本記事ではそのうち、「共働き」に焦点を当てます
ですのでこれからは夫婦ともに社会に出て稼ぎ、それによって生計を立てる家庭が多くなっていきます。
つまり、これからの将来は共働きを前提として設計していく必要があるということです。
ちなみに1馬力で生活余裕な年収1,000万円プレイヤーは全体の4.6%や
自分がなるにも、そういう相手を見つけるにも苦しい数字ですね
職業組み合わせごとのメリットデメリット
さて、ここからが本題です。
共働きが当たり前の時代になっていくことはご理解いただけたかと思います。
ではその共働きではどのような職業の組み合わせが有利なのでしょうか?
これから順に、共働きの職業組み合わせごとのメリットデメリットを解説していきます。
なお、内容はなめくじの独断によるものが多いことにご注意ください。
異論が有っても怒らないでください
いきなり保身から入って草
- 職業分類は①公務員、②サラリーマン、③自営業の3つ
- なり易さ/生涯獲得賃金/安定性の3項目で、最大☆3つで評価
- フリーランスやマイクロ法人を持っている人は③
- パートやアルバイトも②ではあるが、基本はフルタイム前提とする
公務員×公務員
- なり易さ:☆☆
- 生涯獲得賃金:☆☆
- 安定性:☆☆☆
- 総評:☆☆☆
一部の公務員を除けば職業に就く難易度が比較的高くない割に、随一の安定性が最大のメリットです。
月給こそ高くはありませんが、充実した手当と年功序列の安定昇給、また1人2,000万円以上の退職金から生涯獲得賃金も十分です。
「親方日の丸」という言葉があるくらいその地位は安定しており、公務員がクビを切られるのは日本という国が本格的に傾いてからでしょう。
公務員のクビを切りまくった大阪は異例中の異例や
ただでさえ安定感最強の公務員が世帯で二人揃えばまさに盤石。
病気など不慮のトラブルに見舞われても、片方が生き残れば世帯として崩壊することはまず有りません。
安心してローンを含めたライフプランを立てることができるでしょう。
デメリットは賃金上限が決まっていて収入の爆発力が見込めないことです。
また生涯獲得賃金のうち退職金の比重もやや高めで、早期リタイアを目指しにくいのもネックです。
副業も禁止ですしね
公務員×サラリーマン
- なり易さ:☆☆☆
- 生涯獲得賃金:☆☆
- 安定性:☆☆
- 総評:☆☆
完全守備型の公務員と、やはり守備寄りのサラリーマンの組み合わせの安定性は高いです。
サラリーマンと一口に言っても、働く会社によって賃金やリスクは異なります。
しかしいずれにせよ労働法により守られていますので、自営業と比べると収入が安定しやすいためライフプランは立てやすいでしょう。
最低限の収入は公務員側が確保できますので、インセンティブの大きい営業職系サラリーマンとも相性が◎です。
反面、サラリーマンはごく一部を除いて爆発的な収入力がありませんので、お金持ちにはなりにくいことがデメリットです。
人生で大事故を起こさないっていう意味では問題無し
また片方が激務のサラリーマンの場合、家事育児比重が公務員側に大きく偏ってしまうので生活のバランス取りに注意が必要です。
公務員×自営業
- なり易さ:☆
- 生涯獲得賃金:☆☆〜☆☆☆
- 安定性:☆☆
- 総評:☆☆☆
公務員の安定性と自営業の収入爆発力が魅力的な組み合わせです。
個人的にはかなり経済的/時間的なバランスが取れていると感じます
社会的にも公務員の安定性が評価されるため、ローン契約や融資も比較的難しくはないでしょう。
公務員側が安定性と家事をカバーし、自営業が月々の収入力をカバーする。
まさに二人三脚で世帯を支えるといった形となります。
生活も破綻しにくく、また生涯獲得賃金も上位を目指せるため非常にお勧めできる組み合わせです。
ただし公務員も自営業も絶対数が少なくお互いの生活範囲もリンクしにくいため、そもそも結婚相手とどう出会うかが課題となります。
サラリーマン×サラリーマン
- なり易さ:☆☆☆
- 生涯獲得賃金:☆☆
- 安定性:☆☆
- 総評:☆☆
世の中の共働きの中で最も多い組み合わせではないでしょうか。
この組み合わせは相手も見つけやすく最も実現性に優れています。
ちなみに労働人口の5%が公務員、10%が自営業で残りがサラリーマンです
似た世界にいる2人なので、お互いの仕事への理解が最初から深いのもメリットです。
生活の安定性は比較的高く、生涯獲得賃金も人生を全うするに十分な金額が見込めます。
しかしこの先の日本経済では企業が淘汰の波に晒されますので、安心しきってはいけません。
社会的に大きなターニングポイントで、2人とも失職あるいは収入激減が起きて生活が立ち行かなくなるリスクも孕んでいます。
サラリーマンの大きなデメリットは、潰しの効くキャリアやスキルを積んでいないと満足のいく再就職が難しいことです。
これらより、守備寄りとは言いながらもある程度の収入変化は覚悟する必要があります。
サラリーマン×自営業
- なり易さ:☆☆
- 生涯獲得賃金:☆☆〜☆☆☆
- 安定性:☆〜☆☆
- 総評:☆☆
安定性の高いサラリーマンと浮き沈みが激しい自営業の組み合わせです。
この組み合わせでは、安定収入が必要な大きな固定費(住宅ローンなど)はなるべく背負うべきではありません。
賃金が高くなかったり会社の業績が怪しいサラリーマンの場合は、自営業同士ほどではないものの生活基盤が不安定となります。
またサラリーマンが妻である場合、産休育休などで収入低下が起きる時期には一気に経済的脆さが顕在化します。
大企業勤めであればこういう時の福利厚生が本当に心強いですね
自営業側が成功すれば生涯獲得賃金の大幅アップは見込めるものの、大きな社会的トラブルが起きた時に共倒れするリスクは覚悟しましょう。
しかし自営業者は得てして専門スキルを持っています。
スキルを活かして起業する訳やからな
例え事業が上手くいかなくても、大きな借金さえ背負わなければ再就職をして生活を立て直すことが可能です。
サラリーマンと自営業の違いについての記事もありますので併せて読んでみてください。
自営業×自営業
- なり易さ:☆
- 生涯獲得賃金:☆〜☆☆☆
- 安定性:☆
- 総評:☆
とても危険な組み合わせです。
まさに攻撃力全振りであり、事業に失敗すれば家庭が破綻するリスクを抱えています。
自営業×自営業で家族経営とかだと更に危険ですね
世帯の収入ルートが売上1本はリスキー過ぎる
反面、能力の高い2人であれば安定した生活どころか大成功を収める可能性も秘めています。
ハイリスクハイリターンなギャンブル性の高い共働きと言えるでしょう。
ちなみに少なくともどちらかに十分な経営実績か資産が無ければ、まともなローンは組めないと思ってください。
一定レベル以上の賃貸物件契約ですら弾かれる可能性があります。
個人事業主1年目であるなめくじのリアルな数字が知りたい人はこちらの記事もどうぞ。
最後に
いかがだったでしょうか。
サラリーマンや自営業では働き方によって収入や抱えるリスクは千差万別です。
ですので本記事で紹介した内容はあくまで一般論に則ったものと考えてください。
その中で特にご理解いただきたいのは「サラリーマンは絶対安心ではない」、「リスクとリターンはトレードオフ」という2点です。
今までの日本では大企業万能説のようなものがありましたが、これからの日本経済の未来を考えるとそうも言っていられません。
夫婦2人でしっかりと人生を作り上げていくためには、どこかでリスクを取る必要があります。
公務員×公務員は例外だけどな!
どこまでリスクを取るべきかは、あなたや2人の思い描くライフプラン次第です。
本記事を参考に、ぜひ今一度経済的な面からも考えてみてくださいね。
では次の記事でお会いしましょう!
またな
- 日本経済はこれから衰退して、共働きが当たり前になる可能性が高い
- 公務員×公務員が最強
- それ以外の組み合わせではどこかでリスクを取りにいく必要がある
- どれだけリスクを取るかは2人のライフプラン次第
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