夫婦で投資をしたくありませんか?
もし夫婦で投資をできれば、情報交換はもとより家庭内でのリスクヘッジにもなるし投資効果も2倍です。
でも実際はパートナーに投資活動の価値を十分に理解してもらうのって難しいですよね。
なめくじも妻に投資を理解してもらって始めるまでに1年以上かかりました
本記事ではパートナーに投資の価値を理解してもらうための手順と、投資を勧めるタイミングについてまとめてみます。
これからの日本では夫婦が力を合わせて準備することが必要不可欠です。
本記事を読むことで、投資家夫婦を増やすお手伝いができれば幸いです。
結論
- 夫婦で投資を始めるにはリテラシー向上など様々なメリット
- 始めてもらう最も大切なポイントは「信頼を得る」こと
- 説明した結果、投資をしなくても泣かない
なぜ投資をすべきなのか
これからの日本経済の衰退と年金受給額の減少を考えると、多くの人は老後に向けて資産を準備しなければいけません。
現時点での年金平均受給額は、国民年金5.5万円+厚生年金(男性16.5万円、女性10.5万円)です。
もし共働きであったら夫婦の受給額は月38万円(税引き前)ですので、夫婦だけで暮らすにはおおよそ問題無いでしょう。
しかし1馬力で働いてきた家庭では月27.5万円(税引き前)となり、老後生活がやや苦しくなる可能性があります。
これは平均値ですので、現役時の年収が低めだったらもっと下がります
老後の話ですので、残念ながら片方が亡くなって受給額が減ってしまう場合でも耐えられなければいけません。
そう考えると、もう少し資産を上積みしておきたいところですね。
夫婦で投資をするメリット
さて、次に夫婦で一緒に投資をするメリットについてまとめていきましょう。
夫婦ともにマネーリテラシーが上がる
1番目にこれを挙げたのには理由があります。
なぜなら多くの家庭では、投資をする人間が一人だろうが二人だろうが世帯の投資額には限界があるからです。
しかし投資にはマネーリテラシーが上がるという大きなメリットがあります。
もし夫婦ともに高いマネーリテラシーがあれば、老後用の資産でどちらかが無茶をするという事態が避けられます。
配当金だけで生きていける金融資産があっても、知らずに売ってしまうかもしれません
それに無知で多額の資産を持った老人なんて詐欺の的や
投資に対して一定の理解が得られる
実は未だに投資に対しては「ギャンブル」、「危険」という認識が蔓延っています。
せっかく投資用の余力資金とチャンスがあるのに、パートナーの理解が無いから自分のお小遣い範囲内でしかできない。
こんな状況は未来を考えると非常に勿体無いですし、夫婦の老後準備に悪影響を及ぼします。
もし二人とも投資をしていたら、その効果は一気に上がるでしょう。
リスクヘッジができる
投資にはリスクがあり、リスクは分散することで最小化することができます。
夫婦と言えど価値観の違う二人がそれぞれ投資をすることで、家庭内で投資のリスクヘッジ効果が得られます。
それに万一片方が偏った情報で投資をしてしまいそうでも、その前にパートナーが止めに行くことができるのも大きな意味でリスクヘッジでしょう。
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多少の節税になる
共働き限定にはなりますが、年間20万円以下の株式投資利益に係る税金が節約できる可能性があります。
ただしこれは20万円分が控除される訳ではなく、年間利益が20万円以下である場合にのみ申告不要(税免除)であることに注意してください。
年間200万円の株利益を180万円+20万円にすれば約4万円が節税できます
また専業主婦/主夫が株式利益を得る場合は、額によっては扶養から外れる可能性があることにも注意が必要です。
パートナーに投資を始めてもらうまでの手順
さてここからが本題です。
実際にパートナーに投資を始めてもらうとしても、いきなり頭ごなしに「やってくれ」と言ってもほぼ不可能です。
証券口座開設からしてハードルが高いしな
ではどういった手順を踏めば成功するでしょうか。
一つずつ見ていきましょう。
手順1:自分の中で投資のメリットを言語化する
投資に限らず、人に何かの魅力を伝えようとするならば自分の中で言語化されている必要があります。
まずは投資についてのあなたの考えをノートやスマホなどにまとめてみましょう。
ここで注意したいのは、パートナーは投資に関する豆知識や誰かの言葉を聞きたいのではないということです。
最初の時点でパートナーは投資自体に興味はありません。
気になるとするなら「信頼するあなたがなぜ投資にハマっているのか」です。
その時に誰かの言葉を借りて喋っているだけでは「この人なんか騙されてない…?」と思われるだけです。
投資をどう理解してどういうメリットとリスクがあったことを承知して始めているか。
それを自分の言葉で伝えられるように、まずは整理してみましょう。
手順2:家庭の中での信頼を築く
さて考えが整理できたら手順2に移りましょう。
おっといけません。
整理できたからといって、いきなり投資を早口で語り始めるのはNGです。
伝える前に、まずあなたとパートナーの信頼関係を見直してみましょう。
極端な話ですが、多くの人が物事を信頼する判断基準は「話の内容」ではなく「誰が言ったか」です。
例えばなめくじが「これからはメタバースの時代だよ」といっても株価は1銭も変わりませんが、仮にイーロンマスク(テスラのCEO)が呟いたら爆上がりするでしょう。
切ねえ…みんな語り手じゃなくて真実を見ようぜ
世の中そういうもんです
「この人が言うことだったら話だけでも聞いてみようかな」
あなたはパートナーにこう思ってもらえている自信がありますか?
仮に「子育てワンオペでダンナは何にも手伝ってくれない…」と不満タラタラの奥さんがいたとしましょう。
そのダンナが奥さんに「投資が〜、これからの日本経済が〜〜」なんて語っても聞いてくれると思いますか?
「そんなんやるヒマがあったら、今アンタは子育てに参加しなさいよ!」と思われておしまいですよね。
もしあなたがパートナーに信頼されている実感が無かったらまず何をすべきか?
そう、子育てに参加してパートナーの信頼を勝ち取ることです。
まずはパートナーに耳を貸してもらえるような土壌作りから始めましょう。
手順3:お金や将来の話題を振っていく
投資というのは大きなジャンルでは『お金』や『将来』の話題です。
パートナーに投資をしてもらいたかったら、まずはあなたがパートナーが持つお金の価値観や将来のイメージを知っておかなければいけません。
ちょっとした日常会話の中でお金や将来に関する話題を細かく振って、パートナーの考えを興味をもって聴いてみましょう。
それにパートナーが今まで深く考えたことが無ければ、話題を出すことで「自分ってこんなにお金のことを知らないんだ」って気付く時がきます。
「無知の知」ってやつですね。
あなたの過去にも、自分の無知に気付くきっかけとなる人がいたはずです。
今度は自分がパートナーの気付きのきっかけになるつもりで、ゆっくり話していきましょう。
なめくじも、無知ゆえのお金の失敗を数多くしてきています
手順4:心と体に余裕がある時間を見つける
パートナーとの信頼関係が築けて少しずつ投資に興味を持ってもらっても、心と体が疲れきっている時に難しい話なんてできません。
もしあなたがヘトヘトの日に「将来国際的に活躍できるように一緒に英語の勉強しようよ」なんて言われたらどうですか?
「それ今日じゃなくてよくない…?」ってなるな
投資を始めるというのは、すでに始めている人が想像する以上にハードルが高い行為です。
普通はお金の勉強なんてした事なくて、投資なんて感情が拒否する類の話なんですから。
だからじっとチャンスを待ちましょう。
1日のうちでも1週間のうちでも、どこかで心と体に余裕がある一瞬のチャンスを狙いましょう。
もしそのちょっとしたチャンスさえ無いのであれば、あなたが2倍働いてチャンスを作りましょう!
手順5:参考教材を紹介する
パートナーがお金、そして投資に興味が出てきたらいよいよ本格的に行動を促すタイミングです。
あなたが投資初心者の頃に参考にした書籍/記事/動画などを、そっとパートナーの心に差し込んでください。
もしあなたが教え上手でメンターとして動けるなら、あなた自身がその教材になるのも有りです。
手順5:投資心を煽る・くすぐる
やっとパートナーが最初の行動を起こしてもまだ油断はできません。
ここまで来ても、何かの事情でメンタルが病んだらドロップアウトする可能性があります。
もしパートナーがあまり行動に移せてないようであれば、少し投資心を煽ったりくすぐったりしてみましょう。
例えば自分の投資利益をさりげなく自慢してみたり、夕飯時に「リベラルアーツ大学」、「たぱぞう投資大学」、「中田敦彦のYouTube大学」を流したりするのがお勧めです。
ゼクハラみたいなやな
( ‘ᾥ’ )…
鋭い人には「自分に投資けしかけてるな」と気付かれますが、それはそれで構いません。
そういうタイプの人には「自分はあなたに期待してるんだよ」という気持ちが伝わればOKだからです。
あなたの気持ちがちゃんと伝わった上で失敗するようであれば手順2を再確認してみてください。
番外編:価値観を押し付けない
色々提案してそれをパートナーが吟味した上で「投資はしない」という結論を出すのならば、それは尊重すべきでしょう。
なぜならあなたは、あらゆるリスクヘッジをしても「投資に絶対は無い」ことを知っているはずです。
もしそうなったら、「じゃあ私がやれる範囲で、あなたの分まで資産形成頑張るね」と答えるのがスマートです。
夫婦とは言えお互いに価値観の違いはあります。
「自分が考える良いモノ=パートナーにとっても良いモノ」とは限らないことを心に留めておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
もし今パートナーに投資してもらうことに苦労していても、手順をしっかり踏んでいけばいつか投資に目覚めてくれるかもしれません。
個人的に一番重要だと考えているのは「手順2:家庭の中での信頼を築く」です。
繰り返しになりますが、人が最終的に信頼することの多くは「誰が言ったか」の部分です。
ですので、パートナーの中であなたの発言力が増すように立ち回ることを意識してみてください。
もし夫婦としての信頼関係を考えたことが無かった方は、ぜひここだけでも参考にしてみてください。
そして夫婦で投資を始められたら、なめくじ夫婦(Twitter)と切磋琢磨していきましょうね。
では次の記事でお会いしましょう!
またな
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