お高く止まりやがって
我々下賤の投資家がやんごとなき米国ETF様を買おうなど不敬ということです
- 米国ETFの積立投資を検討中
- 米国ETFでドルコスト平均法を使おうとして挫折した
- どうにか米国ETFを買いたい
米国ETFの積立投資をしている方って多いですよね。
投資家としても有名な厚切りジェイソンさんも米国ETFの代表銘柄であるVTIを購入されています。
なめくじもつみたてNISAの次の投資ステップとして米国ETFの積立購入を設定しました。
設定しましたがその時に気づいてしまったのです。
「米国ETFが高くてドルコスト平均法が使えない」という問題に…。
気付いた時はある意味衝撃的でした
きっと自分が当たる壁なら多くの人が当たるに違いないと思い、その解決方法についてまとめてみました。
優良な米国ETFへの投資を諦めるのはとても勿体ないので、ぜひ記事を参考にしてください。
米国ETFの積立購入特有の問題点とその解決方法
米国ETFとは
まずは米国ETFについて知識をおさらいしましょう。
うろ覚えで記事を読んでも内容を理解しにくいですからね
ETFとは
ドヤって書いてるとこ悪いが覚えねーからな
色んな株の詰め合わせパックをETFといいます。
ETFは証券会社を通じてのみ買える銘柄で、一般的に言われる投資信託とは少しだけ違います。
違いが気になって夜しか眠れない人はこちらの記事を先に読んでください
さて、ETFには株価指数に連動した「インデックス運用」とプロが厳選した「アクティブ運用」の2種類があります。
インデックス運用のETFはファンドがあまり手を加えないので手数料が安い傾向があります。
逆にアクティブ運用のETFはハイリターンを出すために企業の業績を細かく調べるなどの手間がかかるため手数料が高い傾向にあります。
手数料が高くても絶対インデックスに勝てる訳じゃないからな
米国ETFとは
米国ETFとは読んで字のごとく、アメリカ発のETFのことです。
最近は米国ETFを買える証券会社が多くなって大助かりですね
本ブログでもよく取り上げていますが、アメリカの金融市場はとても力強いため米国ETFへの投資は王道中の王道と言えます。
アメリカ人ならS&P500連動ETFを買い続ければ勝ちみたいなとこあるな
有名なETFには「VOO」、「VTI」、「IVV」、「SPYD」などがあります。
これら有名どころにはインデックスやアクティブ運用のETFが多いですが、一部にはスマートベータ運用と呼ばれる特殊なETFもあります。
ドルコスト平均法
次にドルコスト平均法について整理しましょう。
ドルコスト平均法とは常に一定金額を定期的に購入する投資手法のことです。
例えば月10万円を必ず投資すると決めた場合の買い方は以下のようになります。
こうすることで”高値掴み”をなるべく避け、平均的に安くETFを購入できるという訳です。
ちなみにつみたてNISAはドルコスト平均法を用いて投資しています。
現在の投資法としては必修科目ですね
ドルコスト平均法を知らずに許されるのは中学生までやな
イキり過ぎてて逆に恥ずかしいですよ
米国ETFの積立購入
その名の通り、米国ETFを定額/定期的に自動で積立購入する手法です。
やっていることは米国ETFでのドルコスト平均法投資ですね
米国ETFの積立購入ができる代表的なネット証券会社は、SBI証券、マネックス証券、楽天証券、松井証券です。
その内、マネックス証券だけは現状で唯一配当金を再投資するコースも設定できます。
ネット証券の覇権争い(米国ETFの部)で一歩リードやな
積立投資は入金力がモノを言う
投資は掛け算で資産が増えるゲームですので、入金力がモノを言います。
入金力とは月々投資に回せる金額のことを言います
月100万の入金力があれば99割の投資家にマウント取れるぞ
止めなさいよ
積立投資の最終パフォーマンスには入金力と経過時間が大きく影響を与えます。
ですので同時期に米国ETFの積立投資を始めた投資家2人であっても、入金力が2倍違うなら結果も2倍変わります。
入金力の単純な計算方法は「手取り給与ー生活費」です。
よって月収100万円であっても浪費癖があって99万円使ってしまうなら、入金力は月1万円ということになります。
入金力に相場はありませんが、月10万円以上の入金力があればFIREを狙いにいけます
米国ETFでのドルコスト平均法の問題点とは?
さて本題に入っていきましょう。
米国ETFでドルコスト平均法を使おうとすると「ある問題」にぶつかります。
それは「米国ETFが高くてまともにドルコスト平均法を使えない」という問題です。
例えばS&P500連動型ETFであるVOOは2022年3月時点で400USD(=米ドル、日本円で約48,000円)以上です。
お高く止まりやがって
我々下賤の投資家がやんごとなき米国ETF様を買おうなど不敬ということです
そして米国ETFは日本の単元未満株や投資信託のような少額投資はできません。
「つみたてNISAを満額投資してもちょっと余るから米国ETFでも買おーかなーウフフ」なんてウキウキで探しても、大部分の米国ETFは買えません。
なんとか資金を捻り出して買ったとしても、入金力が低すぎてドルコスト平均法の大きなメリットである自動調整能力が全く働きません。
メリットって高値掴みを避けるってアレか
そうですそうです
先に出たVOOの例で考えてみましょう。
月100万円の積立金額なら400USD時点で22口、350USDなら26口、450USDなら20口といったように購入数を自動調整してくれます。
これなら十分ドルコスト平均法が生きていると言えます
しかし月6万円の積立金額では350USDだろうが450USDだろうが1口購入しかできないため自動調整もクソもありません。
つまり月6万円の入金力ではVOOのドルコスト平均法は不可能ということです。
お高く止まりやがって(大事なことなので2回目)
米国ETFでのドルコスト平均法を可能にするために
さて、ここからが解決編になります。
米国ETFでドルコスト平均法を可能にするためにはどのような方法があるでしょうか?
これからなめくじが提示する以外の方法もあるかもしれませんので、知っている方はぜひTwitterで教えてください!
では1つずつ見ていきましょう。
頑張って入金力を高める
入金力が足りないなら高めてしまえばいいという脳筋解決法です。
力こそパワー
それが簡単に出来たら誰も苦労しませんよね…
残念ながらこれは万人にお勧めできる即効性の高い方法ではありません。
しかし、たくさんお金を稼いだり節約すること自体は絶対無駄になりません。
今後の資産形成を有利に進めるために入金力を高める意識は常に持っておきたいところです。
VTIやSPYDなどの価格が安いETFを選ぶ
例えば「VTI」は2022年3月現在で227USD、「SPYD」は同43USD、「VYM」は同112USDです。
これらの単価が安い米国ETFを選択するのは一つの手段です。
VOO見てからだとめっちゃ安く感じる
ただし、米国ETFだから/安いからといって優良ETFとは限りません。
それぞれがどういうコンセプトのETFなのか、それに配当利回りや経費率などをしっかりチェックした上で選びましょう。
安いだけでPFFなんかにブッ込んだら、後で泣きを見るハメになりますよ
お目当てのETFに乗っかった投資信託を選ぶ
ややこしい話ですが、世の中にはETFに乗っかった投資信託というものがあります。
例えば「楽天・全米株式インデックス・ファンド」はVTIに投資する投資信託です。
遠回りではありますが、これならば100円からでもVTIを買うことができます。
同様に先のVOOには「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」経由で投資できます。
これら投資信託を選ぶというのも選択肢の1つです。
他人のふんどし…
いやいや、結局こういう余計なことしない銘柄が強いんですよ
欠点は中間ファンドが存在するため、その分の手数料が上乗せされることです。
しかし有名ETFを100円から買えるのは、欠点を補って余りあるほどのメリットです。
ドルコスト平均法を諦めるver.1
発想を変えてドルコスト平均法を諦めるという選択肢もあります。
そっかそっか…ってアホ!
いやいや、ほんとにこれも現実的なんですよ
邪道ではありますが、多少のリスクを飲み込みつつ手動で積み立てていきます。
例えば以下のようなやり方です。
これらは一般的なETF購入法とドルコスト平均法のハイブリッドと言っていいでしょう。
リスク管理面から見たら劣化してるやろ
せっかくカッコよく言ったのに…
ドルコスト平均法を諦めるver.2
こちらはver.1と違って、現金パワーを貯めておいて「安くなった時だけ」買い増していく方法です。
その安くなる時が分からんつの
過去のアメリカ市場のチャートを見ると、暴落を繰り返しながらも長期で右肩上がりを続けています。
米国株式市場の成長を信じるなら多少購入タイミングをミスっても理論上は勝てるはずです。
知らんけど
まとめ
いかがだったでしょうか。
つみたてNISAやiDeCoを枠上限まで投資した人の多くは、次の一手として米国ETFの積立購入を考えると思います。
しかし投資信託と同じような感覚で始めようして本記事の問題点にぶつかるのではないでしょうか。
そこで投資を諦めては資産形成の道が閉ざされてしまいます。
記事内の解決方法が全てではありませんが、少しでもあなたの投資の道が続く参考になれたら幸いです。
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