物価高や増税で不安が募り、将来の自分や家族のために何か準備を始めたいと考える人も多いでしょう。
その優れた方法の一つが投資信託ですが、これは万人にお勧めできる投資方法ではありません。
よって本記事では”投資信託に向いていない人の特徴5選”を紹介します。
自分や家族にとって投資信託が向いているかが分かりますので、どうぞ最後までお読みください。
投資信託に向いていない人の特徴5選
- 値動きに耐えられない
- 投資資金に余裕がない
- 短期で結果が欲しい
- 自分で銘柄を選びたい
- 人から勧められたら買ってしまう
値動きに耐えられない
商品によって多少の差はありますが、投資信託は総じて高リスク資産として扱われます。
リスクが高いというのは値動きが激しいというという意味で、投資信託では最大50%程度の値動きは現実的に起こり得ます。
つまり100万円で購入した投資信託は50万円になり得る訳で、この値動き幅に心理的・経済的に耐えられない方には投資信託は不向きと言えるでしょう。
投資資金に余裕がない
どの投資にも当てはまりますが、投資の原則は最悪失っても大丈夫な余剰資金で行うことです。
今の生活がギリギリで貯金が全然無い場合は、生活防衛資金を貯めてから投資信託を始めましょう。
望ましい生活防衛資金額は、一般的に生活費の3〜12ヶ月分程度とされています。
生活防衛資金について詳しく知りたい方は別記事もお読みください。
短期で結果が欲しい
投資信託は数ヶ月〜何十年単位の中長期スパンで行う投資です。
よって1日〜1ヶ月程度のスパンで結果(収益)が欲しい方には向いていません。
短期で結果が欲しい方は、FXや個別株など別の投資方法を検討しましょう。
自分で銘柄を選びたい
投資信託は投資のプロにお金を預けて勝手に運用してもらう仕組みです。
なので自分で銘柄を選んで投資をしたい方には、投資信託は向いていないかもしれません。
ただし投資信託で資産額が上下するのに慣れてから、他の投資にチャレンジするのは有りでしょう。
人から勧められたら買ってしまう
人に強く勧められたら信用して金融商品を買ってしまう方は、あまり投資信託に向いていません。
なぜなら残念なことに、世の中にある投資信託の大半は良い商品ではないからです。
投資信託では、自分で勉強して知識を付け、外れ商品を避けるリスク管理が求められます。
投資信託でリスクのない資産運用はできないのか?
残念ながら投資信託でリスクゼロの資産運用は不可能です。
先述した通り資産額が半減することも現実的な確率で起き得ますし、なるべく安全な商品を選んでも10〜20%程度価格変動することはザラです。
レバナスと呼ばれる投資信託は1年で60%以上下落したぞ
もしリスクのない資産運用をしたい場合は、以下の運用方法がおすすめです。
- 高利率の定期預金(年最大0.2%程度)
- 日本国債(年0.005〜0.5%程度)
- 貯蓄型保険(安全なものは年0.5%以下)
ただしいずれにせよ、資産運用としての利回りは低いと言わざるを得ません。
参考までに、投資信託は年3〜7%程度の利回り目標です
よってこれら安全策での資産運用方針は「絶対に元本割れを避けた上で、少しでも増えたらラッキー」程度に考えておきましょう。
将来に備えるための安全な投資信託の始め方とは
預金や国債などよりリスクは増えますが、良い商品を選べば比較的安全に投資信託を始められます。
安全に投資信託を始めるために大切なポイントは以下の通りです。
- インデックス投資をする
- 10〜15年は投資し続ける
- 信託報酬が0.5%以下の商品を選ぶ
- 毎月分配型ファンドを避ける
- 生活の余剰金で投資する
インデックス投資をする
投資信託にはアクティブ運用とパッシブ運用(インデックス投資)の大きく2種類があります。
アクティブ運用型の投資信託は大きく稼げる可能性がある一方で、大きく資産を減らす危険性もあります。
安全を重視するのであれば、日経平均225やS&P500などの有名インデックスに連動した投資信託を選びましょう。
お勧めのインデックスはS&P500かMSCI-ACWIです
10〜15年は投資し続ける
インデックス投資は過去のデータから、長期投資であればあるほど元本割れリスクは減少し、リターンは上昇することが知られています。
元本割れをなるべく避けるためには、投資期間の目安として最低10年以上、できたら15〜20年を考えておきましょう。
信託報酬が0.5%以下の商品を選ぶ
信託報酬とは簡単に言えば投資信託を続けるための手数料です。
表示されるのは年間換算の数字だが、実際には毎日発生してるぞ
この信託報酬は高いほど投資する側のリターンが削られ元本割れリスクが高まるため、なるべく安い投資信託を選ぶべきです。
具体的な信託報酬の目安は0.5%以下で、人気のインデックス型投資信託であれば0.12%程度が主流です。
毎月分配型ファンドを避ける
投資信託は再投資型と分配型に分けられます。
分配型とはファンドが出した利益の一定割合を、投資者に分配金として還元するタイプの投資信託です。
一見良さそうなこの分配型ですが、ファンドからすると毎回一定の資金を失うためリターンを出し辛いというデメリットを持っています。
特に毎月分配型はその傾向が顕著で、元本割れリスクが高いので避けた方が無難でしょう。
生活の余剰金で投資する
全ての投資に言えますが、投資資金は生活の余力から出すのがセオリーです。
投資信託がリスクゼロでは無い以上、元本割れを起こすシナリオも考えに入れておくべきでしょう。
安全のため、最悪失っても家族が生活できるお金で投資すべきです
最後に
投資信託は優れた投資であり資産運用方法である一方、明確に向き不向きが存在します。
もし本文を読んで「自分には向いていないな…」と思うのであれば、また別の方法を探ってみましょう。
逆に「自分なら大丈夫そう」と感じる方は、どうぞ本ブログの投資カテゴリーの記事で順番に知識を付けていきましょうね。
では次の記事でお会いしましょう!
またな
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