いざ株式投資を始めるぞ!と調べ始めた時につまづくポイントの一つは「投資信託と個別株のどちらを始めたらいいの?」という問題です。
実際に投資信託と個別株の両方運用をしているなめくじが、それらの違いやメリット・デメリットについて解説します。
本記事では、まだ投資を始める前に下調べをしている人を想定してまとめていますのでなるべく専門用語は省いての説明になります。
「解説記事の中の単語が分からないから調べなきゃ」なんてことにはしませんので安心してください。
読み終わる頃には、自分がどちらから始めたらいいのかが判断できるようになりますのでどうぞ最後までお付き合いください。
結論
- 投資信託は手間がかからず長期投資として優れている
- 個別株はハイリスク/ハイリターンで株式投資の楽しみを味わえる
- 初心者はまず投資信託から始めて投資に慣れることをお勧め
投資信託と個別株の違い
まず株式投資についておさらいしましょう。
株式とは企業が資金調達するために発行するものです。
我々一般投資家が株式を手に入れられるのは「証券取引所」という株市場です。
東証一部とかマザーズとかJASDAQなんかが証券取引所の代表例ですね
投資信託とはその株式の詰め合わせのこと、個別株とは株式を自分で選んで注文するということです。
オリジン弁当で例えれば、メニューから選ぶのが投資信託で自分で惣菜を選んで買うのが個別株ですね。
投資信託と個別株のメリット・デメリット
では、投資信託と個別株のメリット・デメリットについて整理してみましょう。
投資信託
一番メリットとして大きいのは、インデックス投資と呼ばれる投資手法があるからです。
インデックス投資とは、株式市場の平均値みたいなものに値動きを連動させようという試みをしている投資信託です。
これは言い換えると株式市場全体が成長すれば勝って、逆に縮小したら負けるというものです。
資本主義はその構造的に持続的な経済成長を伴いますので、理論上は長期目線では必ず市場が成長します。
ある意味必勝法と言っていいでしょう。
しかし必勝するためには①15−20年以上という長期スパンで投資を継続すること、②国もしくは資本主義経済が崩壊しないこと、の2つをクリアする必要があります。
①は簡単そうで難しいです。
投資家は「株式市場から退場しない=投資を止めない」ことが肝心とされています。
「そんなん普通でしょ」と思うかもしれませんが、『普通』をこなすのがどれだけ難しいかを社会人として働くようになって我々は散々思い知らされたはずです。
②は資本主義経済を信じるかどうかですので、それぞれのお考えがあるでしょう。
なめくじは信じていますが、それが正解か不正解か分かるのは20年、30年、あるいは50年後です。
以上2点をクリアできる投資家にとって、インデックス投資というのはチート級の投資手法になります。
もう1点、投資信託はメンテナンスが非常に簡単なことも大きなメリットです。
ひとたび投資信託の種類さえ決めてしまえば、やることは株価チャートを見ずに淡々と投資し続けるだけです。
面倒な銘柄入れ替えやタイミングを見ての売買など資産のメンテナンスがほとんど必要ありません。
逆にこういうメンテナンスが投資の妙味みたいなところもありますので、楽な反面つまらない投資という批判は否定できません。
他の投資家が「A社の株価めっちゃ上がったから今日は最高の日!」とか「この1週間で資産が数十万円減ったんだが…」みたいな一喜一憂をしているのを横目に、ロボットのように無感情に投資金額を積み上げていくだけです。
結局は投資信託の性質をあなたがどう捉えるか次第ですね。
個別株
個別株は投資信託よりハイリターン・ハイリターンであると言えます。
株式投資と言えば一般的にはこちらの投資をイメージされることが多いんじゃないでしょうか。
個別株の投資では1社あるいは複数社の株価の値動きによってあなたの資産価値がぐいんぐいん上下します。
仮想通貨が世に広く知られた時には『億り人』なんて言葉が話題になりましたが、そういった一発逆転に憧れを持って投資をしたいなら個別株です。
日本株ではありませんが、例えばワクチンで脚光を浴びたモデルナ社は$15→最高$450まで株価が上がりました。
こういう”バズった”お祭り株に乗れた時は投資家として最高のカタルシスを味わえるでしょう。
株価チャートを毎日のようにチェックし続け、分析し、必要に応じて売買して資産を洗練化していく。
投資信託ではこれらは投資信託会社のプロ集団が全てやるので手数料が発生します。
反対に個別株の投資は、全て自分がやるからこその達成感+オリジナル投資で短期的にハイリターンを得られる可能性があることが大きなメリットです。
もう1点注意事項ですが、個別株でも少額投資はできるもののある程度リスクを減らして投資しようと思ったら20-30万円の初期費用は欲しいところです。
通常は個別株投資でも20-50社くらいに分散投資しますからね。
100円からひたすら積み立て続けられる投資信託とは、同じ少額投資と言えど異なる点ではあります。
初心者には投資信託と個別株のどちらで始めたらいいの?
投資初心者はまず投資で経験を積むのがお勧めです。
個別株はハイリスク・ハイリターンである性質上、これにガンガン投資していくのはある程度投資に慣れているか金融関係に身を置いていてそもそも投資の知識が最初からある人がすべきです。
個別株を全くの知識ゼロからやろうとするには勉強することがとても多いのです。
IRの読み方、株価を読むのに必要な沢山の指標の意味、その指標を理解するための財務の知識、株価の変動パターン…etc.
対して投資信託は投資界のiphoneみたいなもんです。
その道のプロがユーザーの手を煩わせることないような洗練されたシステムを構築して、その分ちょっと手数料をいただく。
そういう意味で言えば個別株はandroidみたいな感じですね。
最低限の設定だけされていて、色々調べながらアプリを入れ替えて自分好みのスマホに成長させていく…そんな感覚に近いです。
もちろん勉強を兼ねて個別株の少額投資を経験するというのは全然有りだと思いますよ!
なめくじは投資信託を主軸に、趣味として個別株を少額楽しむハイブリッド型投資です
最後に
いかがだったでしょうか。
投資信託と個別株はどちらにもメリットとデメリットがあり、どちらが優れているかという話ではありません。
しかし初心者向けでという条件であれば、なめくじは投資信託をお勧めします。
投資信託で慣れてから勉強しながら個別株にも投資し始める。
これがスマートな始め方ではないでしょうか。
あなたが抱えられるリスクがいくらくらいなのかを意識しつつ楽しい投資ライフを始めてくださいね!
では次の記事でお会いしましょう!
またな
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