今月上旬に、悩みながら今後どのように投資を展開していくか整理した記事を出しました。
そしてその後に、自分の中での投資方針がある程度定まってきたので改めて書き記そうと思います。
本記事はなめくじの状況や考えに基づいたものであり、通常出しているような万人にお勧めできる投資手法などの内容ではありません。

だからタイトルもSEO完全無視や
「なるほど、こう考えている人もいるんだな」程度に受け止めていただければ幸いです。
ちなみにある程度、読み手にお金に関する知識がある前提で記事を書いていますので、分からない単語などがあればご自身で調べてみてください。

すんませんな
2022年秋現在の状況
まずは現状の整理からしていきます。
資産について
まずは資産状況ですが、世帯としてのトータル金融資産は1700万円弱となっています。
1700万円弱のうちキャッシュは1300万円弱と、かなりキャッシュリッチなPFとなっています。
これはなめくじが個人事業をしている関係上で、手元にある程度の事業運営資金を確保しておく必要があるからです。
そしてキャッシュリッチではありますが、実際には来年の確定申告で130万円ほどを納税する予定ですので、自由に使える額は1300万円弱から130万円を引いた1100万円。
さらには事業投資や私生活のバッファーを引いた500〜600万円程度を想定しています。
また事業融資を受けている関係で、世帯としては2022年末時点で総額4800万円ほどの固定負債を抱えていることにも留意しておく必要があります。
投資状況について
2022年末時点において、下記のような投資状況になっていることを想定しています。
- つみたてNISAの合計評価額200万円(夫婦合計)
- 日本高配当株の合計評価額120万円
- 米国ETF(主にVTI)の合計評価額130万円
- 投信積立の合計評価額40万円

総金融資産からの割合で言うと、控えめの40〜45%程度です
また現時点での毎月の投資状況は以下の通りです。
- つみたてNISA(S&P500系):¥66,666(夫婦合計)
- 日本高配当株:10万円を目安に適宜買い増し
- 米国ETF:凍結中
- 積立(S&P500系):10万円
- 米ドル:¥36,000ずつ転換(¥2,000/日)
- 暗号通貨:凍結中

今の時点で30万円/月くらいやな
世帯CFについて
次に世帯CFを見ていきます。
現在のなめくじ夫婦には私生活に関わるローン返済が一切無いため、世帯CFは純粋に「収入ー支出」で計算できます。
個人事業主であるがゆえになめくじ自身の収入が不安定ですが、現在は夫婦合わせて最低でも月90万円程度の手取り収入を見込んでいます。

ぎりぎりパワーカップルの範疇
逆に月あたりの支出は、(旅行貯金積立など含め)やや多めに見積もって40万円程度としています。

子どもがいないのと、収入レベルの割に浪費癖が無いのが強みです
現状は、この余剰資金50万円(+なめくじが頑張って稼いだ追加分)が追加投資可能な1ヶ月あたりの余力と言えます。
経済情勢について
足元では1ドル150円を伺う勢いの円安トレンドが継続中です。
これは日米金利差というファンダメンタルズが要因なので、アメリカのインフレが収まり利下げを始める半年〜1年後以降までトレンドが続く可能性が高いと見ています。
また英国ではトラス首相が退任を表明したものの、後任が決まるのは1週間ほどしてからです。
トラス首相の退任劇を見た上での登板ですので、引き締め路線の市場へ悪影響を与えない人事となるでしょうが、先行きには警戒が必要です。

ちなみにジョンソン前首相は不出馬を宣言した
中国では習近平氏の3期目がほぼ確定しましたが、ゼロコロナ政策の影響で成長は鈍化し、経済規模も相まって中国が依然世界の火薬庫となっている状況です。
アナリストなどは1年以内の米国リセッションを予測しており、それもあって世界は2021年のような目覚ましい成長はできないと思われます。

勝ち組負け組が多少分かれつつ、全体では成長鈍化という感じでしょうか
一方、我が国日本は比較的コロナ禍の影響が少なく乗り切れていますが、円安継続やコストプッシュインフレによる短期的な打撃は受けそうです。
われわれ国民が久しぶりにインフレに晒されるのは悪くありませんが、可処分所得が減った状態でのインフレは、より倹約志向に寄らせる危険もある諸刃の剣です。
直近の株価指数などについて
アメリカの指数(ダウ、NASDAQ、S&P500など)は6月や9月の下落時と比べるとやや回復の兆しを見せますが、VIXは依然30近くと高いままです。
それを反映するかのようにちょっとした材料で株価が大きく変動するため、回復トレンドに転換した訳ではなく恐慌状態で上下にブレているだけと判断できます。
またS&P500のShiller PERは未だ27.66(中央値、平均値ともに16前後)と高止まりしているため、株価が底を打ったかというと微妙なところです。
日本の株価指数(日経など)もアメリカの上下動に追随する動きを見せていますので、やはり同様の不安定さを露呈しています。
個別の株価変動も多少ありますが、世界的なファンダメンタルズでの影響の方が圧倒的に大きいと言えます。
これからの投資方針
これからの投資方針を整理していきます。
インデックス投資
投資先は変わらずアメリカのS&P500です。

USA!USA!
ただししばらくは余剰資金の一括投資や逐次投入をせず、ドルコスト平均法にて行います。
よってつみたてNISAや投信積立は、設定金額を変えず自動で淡々と買い付けていく予定です。
アメリカを投資先にする理由
短期的な視点ではユーロ圏やインド(中国は微妙か…)などのパフォーマンスの方が高い可能性はあります。
しかし中〜長期(5〜15年以上)スパンで考えると、再びアメリカが世界の成長をリードするとなめくじは予測しているため、投資先はアメリカから変えません。

しばらく株価が低迷してたら逆にお買い得ですからね
そんな信頼を寄せるアメリカですが、個人的に考えるストロングポイントは以下の通りです。
- すでに世界中の富が集まっている
- 超巨大企業を生み出すプラットフォームがある
- 米ドルが基軸通貨である
- 何回も経済危機を乗り越えた実績がある
- 移民国家であり、少子高齢化になりにくい
一方経済大国である中国は事実上の資本主義ではあるものの、ゲームメーカー側である共産党の存在や中国人の気質がカントリーリスクとして高すぎるため触りません。

リスク分散しようとしてリスクを上げてたら本末転倒や
インドに関しては検討の余地があるように感じますが、自分自身の勉強や理解が足りていないので同様に触りません。
またカースト制度の残存や地政学的リスクあるいは社会的インフラの未整備などの理由により、中国同様にカントリーリスクが高いことも敬遠している理由の一つです。

日本からの投資ルートが充実していないのもネック
全世界投資にしない理由
前述通り中国やインドが自分の中での投資候補として外れることや、経済規模が大きく無い国に投資する意義は薄いことが大きな理由です。
強いて言えば比較的少子高齢化に対抗できているフランスが候補国ですが、インド同様に投資ルートが狭すぎるのと経済規模が小さいので結局は外れます。
こうなってくるとGDP上位国で有意な投資先はアメリカしかおらず、結果としてオルカンは投資する意味を失います。

オルカン自体は良い商品と思うし全く否定しませんよ
日本高配当株?趣味です。
ドルコスト平均法にする理由
インフレ退治に難航しているアメリカですが、かなり性急に利上げを行なっているのでややハードランディング気味になり、反動で直近1年〜数年のパフォーマンスが他国と同等〜劣後すると見ています。
しかし前述のストロングポイントから、なめくじはアメリカの復権を予測していますので、それまでの間は”凌ぐ”といった投資基調となります。
よく言われる一括投資vsドルコスト平均法のリターン比較ですが、基本的にはほとんどの場面で一括投資が優れていると考えています。
しかし直近のアメリカの株価を下落もしくはレンジ相場と予測するなら、ドルコスト平均法に軍配が上がる可能性が高くなります。

心理的ダメージも低いですしね
もしこのシナリオ通りに事態が動けば、リセッション前半戦あたりに来るであろう株価の底打ちと思われる辺りで「一括投資→逐次投入」へ投資手法を切り替えていきます。
円安が苦しい
目下の円安トレンドは、多くの投資家が感じているようになめくじもまた苦悩しています。
しかしアメリカのインフレにブレーキがかかった時点でトレンドは止まり円高方向へと転換すると見ていますので、今はドルへの投資は最小限に済ませています。
一方、現在のなめくじ夫婦の生活や資産はあまりにも円に依存しているため、危機感を抱いているのも事実です。
そのため今般の円安が是正された時点で、積極的にドル転換ならびにドルベースでの投資割合を増やしていきます。
ちなみに是正ポイントはドル円が120円台に入るくらいのタイミングを想定しています。

どちらかというと、投資信託よりも米国ETFでいきたいところです

二重課税問題は外国税額控除でなんとかする
将来的にはユーロやポンドなど第3通貨をヘッジするつもりですが、FIREを達成するまでの間はリスクテイクして円とドルのみで突っ走ります。
日本高配当株投資
インデックス投資と並行している日本高配当株投資は、現在時点で総金融資産の約10%程度を割り当てています。
今後もサテライト投資として似たような資産配分で行なっていこうと考えています。

サテライト投資というか、趣味兼勉強みたいなもんやな

そもそも投資効率悪いですしね
ちなみに世界各国が苦しくなっていくだろう直近の未来でも、日本の企業は比較的耐えてくれると信じています。
なぜならコロナ禍での利下げができなかったおかげで経済への副作用が少ないのと、円安の中期影響で日本全体としては企業業績が改善することを見込めるからです。
ですので個別の減配や財務悪化には注意しながらも、地合いの影響で株価が下がるタイミングを見て、少しずつ割安な高配当株コレクションを増やしていきます。
しかし、ただでさえ円で稼いで資産を増やしている生活状況ですので、PFがこれ以上円に傾きすぎないように警戒する必要はあります。

今はやること無さすぎて、更に円に寄っていっていますが…
ちなみに所有している日本高配当株は、2022年秋時点で50銘柄を超えました。
こうなっている理由は、現在の自分はちゃんと企業のファンダメンタルズ分析をできておらず分散が必要と感じているからです。
分散数の目安は、先人の知恵を参考にNYダウやNASDAQと同じ30〜100銘柄としています。

優良な投資先がそんなにあれば、の話だがな
レバナス参入機会を伺う
現在は1円も投資していませんが、将来的にはいわゆるレバナスへのサテライト投資を考えています。
参入機会として狙うのは、当たり前ですがNASDAQの底打ち前後です。

それが分かりゃ苦労しんがな
2倍のボラ程度は心理的にも問題無いですし、今後の長期投資での最高効率を狙うならレバナスは良い商品であると考えています。
おそらくはPFの5%〜最大でも10%程度を占めることになるかと思っています。

個人投資家が一番退場するであろうタイミングで一括投資します
日本やアメリカの個別株投資
現在はグロース株投資や、スイングトレードなどはしていません。
後者はFIREを達成するまではするつもりがありませんが、前者はどこかで始めるかもしれません。

財務や経済分析に自信がついてからですね
ただやるとしてもあくまで遊びの範疇で、中心はインデックス投資ということにブレはありません。
暗号通貨
現在はBTCに3万円ほど入れた挙句、ー40%含み損で塩漬け状態です。
現時点では暗号通貨を単なるギャンブルだと思っていますので、今後やるとしてもPF内の資産1〜2%程度です。
なめくじ妻は、この暗号通貨の冬時代で最低限の仕込みが終わってるみたいです。
ですので、なめくじもアドバイスをもらいながらちょっとだけ宝くじを楽しもうと思います。

こういう楽しみがあってもいいよね(甘え)
その他の投資
上述以外にもREIT・不動産(実物)・コモディティ・FXなどの投資がありますが、FIRE達成まで触る予定はありません。

勉強がてら数千円程度入れることはあるかも
FIRE達成後では人生の楽しみの一つとして、いわゆる投機も少額楽しもうかと思います。
悠々自適のおじいちゃんが、年金の一部でパチンコするみたいなイメージですね。
ただし先に述べた中で、実物の不動産投資に関しては目的を持って行う予定です。
とは言え老後の住処探しも兼ねて低リスクで行うつもりなので、やるとしてもローンを組まないボロ戸建投資になりそうです。

これから都市部でも空き家いっぱい出るやろうしな
国債や社債
現時点で国債や社債は投資先として一切考えていません。
理由は3つあります。
1つ目は妻の収入が安定している+PFの円依存が強いため、日本の債券はヘッジする意味が無いこと。
2つ目は債券はキャピタルゲインが無く、PFに組み込むと投資効率が著しく低下すること。
3つ目は今のCFと資産規模からすると、債券でリスクヘッジする意義が薄いことです。

幸いウチのCFは良好なので資産形成期はリスクヘッジしません
今後の資産安定期や老後に入った場合には、債券+ゴールドトッピングあるいは外貨建てMMFなどでPFを堅くしようと考えています。
最後に
長くなりましたが、以上が現時点で構想しているなめくじ家の投資方針となります。
ただし長い人生ですから、状況に応じては基本方針が変更することはあり得ます。

高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処します

要するに、行き当たりばったりと言うことではないのかな
重ねてお伝えしますが、本記事の内容はあくまで「なめくじが」「なめくじ家の場合で」考えている投資方針です。
決して本方針をお勧めしている訳ではないことも、内容が各家庭に必ず当てはまるものでないことも注意してください。
さて、皆さんはこの悩める状況下でどういった投資方針を持っていますでしょうか。
ぜひTwitterで教えていただければ幸いです!

では次の記事でお会いしましょう!

またな
コメント