ガソリン代が高止まりしている現在、なるべくエコドライブを心がけたいところですよね。
もしエコドライブを心がけて10%でも燃費がよくなれば、人によっては年間数万円単位のガソリン代節約にも繋がります。
低燃費を追い求めて早20年、エコドライバーのなめくじがガソリン代を節約できて、なおかつ安全な運転方法を紹介します。
ぜひ明日からの運転に役立ててみてくださいね。
※本記事「周りの交通状況や車の流れに合わせた上で」の内容となります
エコドライブに大切な5つの心得
- 急発進と急ブレーキをしない
- なるべくフットブレーキを使わない
- カーエアコンのメカニズムを理解する
- 余計な積載をしない
- 渋滞を避ける工夫をする
①急発進と急ブレーキをしない
エコドライブにとって最も大切なのは急発進と急ブレーキをしないことです。
もちろん安全な走行上、必要な場合は遠慮なくどうぞ
省エネルギーセンターの調べでは、ゆったり発進を心がけるだけで10%ほど燃費が改善したそうです。
※ゆったりの目安は発進から5秒間で20km/hに到達する程度
また急ブレーキをしない運転を心がけることも大切です。
急ブレーキが必要ということは、過剰なアクセルワーク=ガソリン消費をしていると言い換えられます。
先の交通状況を常にチェックして、近い未来で減速するだろうと判断した時点で(先の車が減速していなくても)アクセルをオフ〜ゆっくり緩めましょう。
②なるべくフットブレーキを使わない
フットブレーキをかけるというのは、ガソリンを燃焼して生み出した運動エネルギーを(摩擦)熱エネルギーとして放出する作業です。
エコドライブをするためにはなるべく運動エネルギーを有効活用することが求められるので、フットブレーキの使用は最低限に抑えましょう。
だからといってエンブレを強めにかけても結果は一緒やぞ
なので減速→停止する時は、交通状況を先読みして早めにアクセルオフしつつ緩やかに減速し、最後だけフットブレーキを使うのが理想です。
③カーエアコンのメカニズムを理解する
カーエアコンの使用が燃費を悪化させるのは承知の通りです。
よってカーエアコンのメカニズムを理解し、必要な時だけ使うことがエコドライブに繋がります。
そもそもカーエアコン(EVやPHVを除く)は、実のところ冷風機能しかありません。
エアコンを作動させて生んだ冷風を、そのまま車内に送り込むかエンジンからの排熱などと混合して温風化しているだけです。
夏場の冷房を求める場合は、残念ながらA/Cのスイッチを押してエアコンを作動させるしかありません。
しかし冬場の暖房では、“A/Cスイッチを押さずに”エアコンを作動させればエンジンの排熱をファン(扇風機)が車内に送ってくれます。
A/Cスイッチを押すとコンプレッサーが作動して燃費が悪化する上、冷風と混ぜるため暖房効率も落ちる点に注意が必要です。
冬場にA/Cスイッチを押すのは曇り取り時がいいですね
加えて効率を上げるためには、冷房・暖房どちらでも車内が快適温度になるまでは内気循環にすべきでしょう。
エアコンを作動させたら5分〜最大15分程度を内気循環で維持し、快適温度に到達したら安全のために外気循環に切り替えましょう。
内気循環で15分を超えると車内の二酸化炭素濃度が高くなるので危険やぞ
なおEV車やPHV車ではカーエアコンのメカニズムが全く異なるため、「なるべく使わない」以外に燃費改善の余地はありません。
④余計な積載をしない
例えばガソリンが満タン状態でほぼ空の時と同じような加速をする時は、多めにアクセルを踏まないといけないのは誰しも経験しているでしょう。
これからも分かるように、軽いものよりも重いものを移動させる方がたくさんのエネルギーが必要です。
よって燃費改善のために、車内に余計な積載をしないことをおすすめします。
仕事上必要な道具などは仕方ありませんが、なんだかんだ車内に置きっぱなしにしている重量物があれば、それを取り除くだけでも燃費は改善します。
車外に取り付けているオプション品でも同様です
⑤渋滞を避ける工夫をする
渋滞は燃費を最も悪化させるシチュエーションです。
よって燃費を改善するためには、そもそも渋滞を避ける工夫が必要です。
ご自身の生活の中で、可能な限り渋滞を避けられる時間帯やルートを探してみましょう。
渋滞は避けられても危険なルートへ変更するのは考えものだがな
その他の項目
できればやっておきたい、その他の項目もまとめておきます。
- 停車しての暖気運転はせず、ウォームアップ走行で済ませる
- 適正なタイヤの空気圧を維持する
- アイドリングストップ機能の是非について
①停車しての暖気運転はせず、ウォームアップ走行で済ませる
寒い時は暖気が完了してから走らせないとエンジンが痛む、というのは遠い過去の話です。
今の車では、(よほどの寒冷状態でなければ)エンジンをかけてすぐさま発進しても問題ありません。
ただし暖気完了前にエンジンを高回転で回すと負荷がかかりますので、数分間はゆっくりウォームアップ走行をしましょう。
②適正なタイヤの空気圧を維持する
自転車と同様に、車のタイヤも次第に空気が抜けて空気圧が低下していきます。
適正未満の空気圧ではタイヤが回転する際に余計な摩擦抵抗がかかるため、必要なエネルギーが増えます。
よって1ヶ月〜数ヶ月ごとに自身で、あるいはガソリンスタンドなどで空気圧チェックをすることをおすすめします。
給油のついでに見てもらうと楽ですね、だいたい無料ですし
③アイドリングストップ機能の是非について
アイドリングストップ機能については、オンにしていた方が間違いなく”燃費は”改善します。
しかし高頻度のエンジン始動はバッテリーや一部の駆動系パーツに負荷を与え寿命を縮めます。
よって、アイドリングストップで確かにガソリン代は節約できたけど、車検でのパーツ交換代がそれ以上に嵩んだ、なんてことがあり得ます。
メーカーもそれを問題視したのか、技術向上によりアイドリングストップ無しでも低燃費を実現できるようになったのか、最近の車種では当該機能が実装されなくなっています。
とはいえ、まだまだアイドリングストップ機能搭載車を使っているユーザーは多い現状。
ガソリン代の節約か、それともパーツの寿命か、どちらを取るかは判断が分かれるところでしょう。
面倒だがウチでは毎回OFFにしている
エコドライブは安全に直結する
エコドライブを心がけると、実は安全な運転に直結します。
なぜならばエコドライブと安全運転は、求められる運転技術がほぼ同じだからです。
急ブレーキ・急加速など”急”の付く行動は燃費を悪化させますし、他の車や歩行者などの交通状況を把握する時間的な余裕がありません。
しかしエコドライブするには今の交通状況から未来を先読みする必要があるため、周囲を細かくチェックする習慣がつきます。
またフットブレーキをなるべく使わない停止を心がければ自然と緩やかな減速・停止となるため、飛び出しなど不測の事態へ対応しやすくなります。
それ以外にも、積載物をなるべく減らすことはブレーキ制動距離を短くする効果がありますし、渋滞回避は追突リスクやすり抜けライダーとの接触機会を減らすことに繋がったりします。
エコドライブすれば安全!
最後に
元からの重税に円安や産油国の情勢不安が重なり、しばらくガソリン代の高止まりは続くと思われます。
とはいえ、「ガソリン代が高いから歩き(自転車)に変えよう!」なんてのも無茶な話です。
だからこの機会にエコドライブに挑戦し、ガソリン代を節約していきましょう。
もしかしたら想像以上に節約できるかもしれませんよ?
では次の記事でお会いしましょう!
またな
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