回答がAC、BC、BDみたいなものでDが正解のパターンです
Dさえ分かればA、B、Cの真偽を考える必要は無い
- FP試験を最速合格したい
- 勉強のコツを知りたい
- 前編は読んで実践済みである
サクッと15時間でFP3級資格を取りたいですか?
もしそうであれば、まずは前編の方から読んでみてくださいね。
本記事は、その後編となります。
すでに前編でのテキスト読み込みが終わっている場合は、どうぞ本記事を読み進めてください。
結論
FP3級についておさらい
前編でFP3級は「学科」と「実技」の両方で6割以上得点すれば試験に合格できることをお伝えしました。
今一度、FP3級試験の科目範囲を載せておきます。
- A ライフプランニングと資金計画(学科)
- B リスク管理(学科)
- C 金融資産運用(学科)
- D タックスプランニング(学科)
- E 不動産(学科)
- F 相続・事業承継(学科)
- III 資産設計提案業務(実技)
FP3級に15時間で合格する方法〜後編〜
さて後編では、テキスト読み込みで記憶した知識をアウトプットする練習をしていきます。
そしてそこで取りこぼしを見つけて再度インプットしていくという作業となります。
テキスト読み込みよりかは気持ち的に楽しいので、すでにげんなりしている人はもう少し踏ん張ってみましょう。
あと9時間しか勉強できないですよ!!
パーソナルトレーナーみたいで草
教材(テキスト)
繰り返しになりますが、教材には「FPの教科書 3級」と「FPの問題集 3級」を選んでください。
どちらも最新版(~~年版の表記を確認)の購入をお勧めします。
法改正で正解が変わってくることがありますからね
他のものは要りません。
後半戦:抜けている知識を補いながら問題集を2周する
さあ、後半戦の効率的な立ち回りを解説していきましょう。
目安としては問題集&解説を4.5時間×2周=計9時間の勉強時間を見込みます。
問題集のやり方にも前半戦同様にコツがありますので、実践してみてくださいね。
ちなみに問題集の最後らへんから解説を取り外せますので、分離しておいてください。
後で売れなくなるじゃねーか!
諦めましょう。どうせまともな値段で売れませんよ
①問題集と解説と教科書は全部開いておく
問題集をやるからといって、解答を封印しておく必要はありません。
目の前に問題集を、目線をちょっと動かす必要のある位置に解説と教科書を“開いた状態”で置いてください。
確認でいちいち開き直すのはタイムロスになるからな
そう考えると自然と、ある程度の広さの机で勉強する必要があるのが分かります。
横90cm×奥行45cmくらいあれば大丈夫でしょう
問題集には赤シートが付属しており、答えを隠せるようになっています。
その赤シートは解説にふわっとかけといてください。
確認する時についでに次の答えが見えようが気にしなくてOKです。
あとそれぞれが分厚いせいで見開き状態にしにくいとは思いますが、グニグニ開いて癖をつけといてくださいね。
②1週目はどの科目からやってもOK
1週目は全7科目(学科6+実技1)のうち、どれからやっても大丈夫です。
どうせ全部やりますしね
ただしページ検索の手間を考えると、最初から順番にやったほうが幾分タイムロスが無いかもしれません。
ここで大事なのは、やる順番ではなく1周にかける勉強時間です。
4.5時間で設定しましたが、文字を読むのが早い人は30分×7科目=3.5時間を目標にしましょう。
なぜ勉強時間が大事かというと、限られた時間で効率よく勉強するには周回する方が重要だからです。
極端な話、勉強効率としては「じっくり9時間かけて1周<<(越えられない壁)<4.5時間かけて2周」です。
1周目をサクッと終えて時間を余らせて3周目の知識補強に回した方が、同じ9時間勉強でも間違いなく得点が上がります。
記憶定着には特殊スキル持ち以外は反復が最善手や
瞬間記憶できれば楽ですけど、普通は無理ですから反復あるのみ
③問題集をやるのは出題傾向を掴むため
問題集には全て過去のFP3級試験に出題されたものが使用されています。
その出題傾向を掴むことこそが、問題集をこなす上で最も大切な目標となります。
その理由を理解するために、まずは設問者の気持ちを考えてみましょう。
もしあなたが設問者だとしたら、同じギャラで1から原稿作り直すのと過去問を改変して原稿作るのとでは、どっちがやりたいですか?
これで前者を選ぶ奴は真性のマゾ
下品なこと言うのは止めなさいよ
それを踏まえて設問者の気持ちを想像すると以下のようになります。
「過去で出したのは重要な部分だし、多少出題が被ってもいいよね。でも働いてないみたいになるからちょっとだけ内容変えとこうかな」
だからこそ出題傾向を掴むことが大切であり、それを掴めばもうほぼ勝ち確になることがお分かりいただけたかと思います。
これは合格点がたった6割のFP3級試験だからこそ取れる戦略です
④学科6科目1周目にチャレンジ
さて、すでに目の前に問題集と解説と教科書が開いて並んでいますね?
基本は「問題集を1問見て頭の中で答えを選ぶ→すぐに解答をチェック」を繰り返しましょう。
1問ずつやるのがコツや
一通りやってから解説を見ると、最初の記憶がボヤけますからね
余裕で正解できたのならば次の問題に進みましょう。
合ってたけど微妙だったり、惜しくも間違えた場合は「解答ページを数枚めくった先の解説の該当部分」をチェックしましょう。
その際には、前編で出てきた感情記憶の方法を用います。
つまり割と自信があったのに間違った場合は驚きの感情を、正解を選ぶ寸前まで行けていたら悔しさの感情を1セットで覚えておきます。
そうすれば試験で具体的な数字が分からなくても、その感情の種類を思い出すだけで正解に近づけます。
”悔しい感情”なら、例えば2択では自分が選びそうな答えの逆が正解になります
”驚き”なら、3択で自分が最初に捨てる選択肢が正解や
全く分からなかった場合や、解説を見てもよく分からなかった時だけ教科書の該当部分をチェックします。
その際にはやはり「へ〜そうなんだ!」とか「こんなんアカンやろ!」などと、大袈裟すぎるくらいの感情とともに読みましょう。
そして必要最低限だけチェックしたら、すぐに問題集の次の設問に移ります。
ついで読みは記憶がごちゃごちゃになるからNG
すでに1度読み込んでいる教科書を丁寧に振り返るのは時間の無駄です
あとはひたすらこれを繰り返しです。
⑤実技1科目1周目にチャレンジ
問題集には科目ごとに実技がついています。
つまり、順番としては以下の通りになっています。
- 科目①の学科問題→対応する実技問題
- 科目②の学科問題→対応する実技問題
- 以下繰り返し
実技問題は学科の知識がそのまま転用できるものになっていますので、学科と実技は通しでやってしまいましょう。
さて、学科は2択問題でしたが実技は3択問題となります。
それに図やグラフが出てきて、いかにも一筋縄ではいかなさそうな雰囲気の問題文になっています。
しかし実際にはほとんどの問題で複雑な計算は必要なく、単にどういう計算方法を選べばいいかという知識だけ問われています。
計算式の選択さえ間違えなければ、後は小学生の算数や
やや複雑な計算が求められるのは「債券」の「クーポンレート」くらいです。
ここが苦手なら努力するより捨てましょう
こんなん覚えんでもググれば100個くらいシミュが出てくる
そして実技は学科以上に出題傾向が固定化されているので、「出そうな部分だけ押さえておく」という感覚で省エネで勉強しましょう。
ちなみに実技はだいたいが穴抜き2ヶ所の3択問題ですが、確かな記憶が1個あればすぐ答えられるものも多いです。
回答がAC、BC、BDみたいなものでDが正解のパターンです
Dさえ分かればA、B、Cの真偽を考える必要は無い
⑥学科6科目2周目にチャレンジ
さて、一通り学科と実技の問題集が解き終わった時点です。
もう1周は最低限やっておきたいので、この時点で試験当日までギリギリという人はちょっと勉強のペースをあげましょう。
記憶力に自信がある人は、2周目は苦手科目だけでもOKです
1周目を終えた時点で、すでにもう何となく「ここを覚えてこれを取っ掛かりに答えたら良いんだ」と感覚を掴めたと思います。
それを意識しつつ2周目に取りかかりましょう。
ちなみに2周目は、遅くとも1周目を終えた翌々日までには始めてください。
ベストの勉強タイミングは翌日中にもう1周です
理想で言えば「昨日1周目終了→今日2周目終了→明日本番」というスケジューリングです。
さて、2周目をこなす際には”2周目でも全然分からなかった問題”をメモしておいてください。
というのは、2周目でも全く分からない問題は間違いなくあなたの苦手問題です。
対応する教科書や解説のページだけメモしておいて、試験前に最後の復習をすると取りこぼしが少なくなるでしょう。
もし2周目が終わっても時間に余裕がある場合は、苦手ジャンルだけ3周目をしても大丈夫です。
⑦最新版過去問にチャレンジしてみる
更に時間に余裕がある場合は、力試しとして問題集の巻末についている最新版の過去問を解いてみましょう。
余裕がなければやらなくて大丈夫です
ここは学習効果がほとんど無いセクションですので、時間をかける意味はありません。
通常の試験時間では120分+60分=180分のボリュームですが、全部で30分程度で終わらせましょう。
直感で分かんなければ本番同様に適当に答えておけ
その過去問で「実力で取れた点数+勘で運良く取れた点数」が7割を越えたら、もうあなたは合格圏内です。
勘が外れまくって得点が下振れても、ギリギリ6割は到達できるでしょう。
なめくじはこの過去問でも本番でも8割強の得点でした
⑧試験当日の動き
試験前日までの勉強で手応えを掴んだ人は、試験当日にあがく必要はありません。
むしろ忘れ物をしないとか寝坊しないとか会場までの運転で事故らないとか、クリティカルな失敗を避ける方に集中しましょう。
ちょっとまだ不安を感じている人は、早めに試験会場に行って⑥のメモを見ながら素早く苦手問題の復習をしておきましょう。
ちなみに試験当日のなめくじレポートも記事化していますので、興味のある人は読んでみてください。
完全に舐めプしてるで
心にゆとりを持って行動していると言ってください
最後に
いかがだったでしょうか。
通して読んでいただくと、「試験に合格するための努力」がかなりシステマティックであることがご理解いただけたと思います。
試験も人が作ったコンテンツである以上、必ず最適解があります
もちろん最善は「十分な知識を身につけて、余裕を持って合格」です。
しかし忙しかったり、資格を取ることそのものが目的である人も多いでしょう。
そんな場合は、ゲームを極めるがごとく最高効率で勉強することをお勧めします。
ちなみに前半後半でお伝えした内容は、FPさんには顔をしかめられるような勉強法です。
FP試験舐めてんじゃねーぞってな
あくまで合格だけを目的としているので、もし受かったとしても引き続き勉強や自己研鑽は続けてくださいね。
繰り返しになりますが、FP3級試験の内容自体は人生をうまく送るために誰しもが持っておきたい知識が詰め込まれています。
ぜひ今後も一緒に勉強していきましょうね。
では次の記事でお会いしましょう!
またな!