日本人なら誰でも激辛料理で口の中が激痛に襲われて悶絶したことがあると思います。
激辛料理好きの人なら数え切れないくらい経験したでしょう。
激痛に耐えるのも激辛料理の楽しみの一つではありますが、さすがに食後ずっと尾を引くのもつらいですよね。
激辛料理が苦手な人でも、人生で一度はお付き合いで激辛料理を食べなければいけない時もあるでしょう。
本記事では、そんな時に役立つ激痛を予防したりやり過ごせる飲み物トップ3を紹介します。
なめくじプロフィール
学生時代から好きな激辛ラーメン店に週1〜3回通っては口と肛門が火を吹く経験をしながら育つ。社会人となってからは、月に1回初めて見る激辛カップ麺を買って夜食にするのが楽しみ。ペヤングの「獄激辛」シリーズがまともに食べられる限界。生物学や生理学をかじっているので論文を引用するクセがある。
結論:やばくなったらコレを飲め!
第1位:コーヒー
第2位:牛乳
第3位:氷
ちなみに圧倒的にコーヒーがオススメです。
激辛料理に挑戦する時は必ずブラックコーヒーを準備すべし。
辛味成分を抑えるにはどういう飲み物がいいのか?
激辛料理に含まれる辛味成分であるカプサイシンを抑える飲み物は大きく2つに分けられます。
- カプサイシンを分解してくれる飲み物
- 油成分を含んだ飲み物
- 痛覚をマヒさせる飲み物
1. カプサイシンを分解してくれる飲み物
第1位の「コーヒー」のポリフェノールはカプサイシンを分解するとされています。
なめくじが調べた限り、全部お互いコピペしたようなブログしかヒットしないので本当は違う可能性があります。
しかし、なめくじも実際に何度も試したことがありますが、確かにはっきりと辛味というか痛みが収まります。
食事中でも食後でも意味がありますが、悶絶するような痛みにはブラックコーヒーが一番効きます(砂糖は加えてもOK、ミルクは入れた分だけ効果が薄れる)。
コーヒーは冷えていたほうが痛覚をマヒさせやすいのでキンキンに冷やしておくとなおGoodです。
ちなみにクラフトボスは苦味が薄く飲みやすい分、辛味を抑える作用はやや弱く感じました。
生理学を学んでいないとよく分からない話
カプサイシンは舌のTRPV1受容体を一気に刺激して辛味感覚を引き起こします。実はポリフェノールも同様にTRPV1受容体をゆっくり刺激して苦味感覚を引き起こすようです。要はポリフェノールがカプサイシンの辛味刺激を邪魔(アンタゴニストとして働く)するので辛味が鈍くなるのではないかなと想像しています。
2. 油成分を含んだ飲み物
牛乳に含まれる脂肪成分はカプサイシンを溶かす作用があります。
舌に牛乳の防護膜を張っておいてカプサイシンが辛味を発揮する前に胃に流し込んでしまうイメージです。
別に牛乳じゃなくて、極端な話食用油であっても同じ作用が期待できますが、手に入れやすさや味の観点から圧倒的に牛乳が優れています。
食後の激痛を抑える効果はあまり期待できないので、食前か食事中に飲むことをオススメします。
3. 痛覚をマヒさせる飲み物
飲み物というには微妙ですが氷がオススメです。
激辛刺激による痛みは数分で収まりますので、氷の冷たさで舌をマヒさせてやり過ごそうという作戦です。
飴のようにコロコロするとマヒ効果が持続するのでオススメですが、実際やってみるとそこまで辛味が収まらないし冷たさがしんどくなるので氷だけではなんともなりません。
氷水でもいいですが、氷単独より飲み物の温度がどうしても上がるので痛みを抑える作用は弱まります。
コーヒーや牛乳を試しても激痛が収まりきらない時やルール上氷水しか飲めない時の選択肢です。
事前に飲んだほうがいい?それとも食事中?食後?
辛味をなるべく抑えるためにはどのタイミングで飲み物を飲むといいのでしょうか?
まず牛乳に関しては事前に飲むことをオススメします。
また、食事中にも飲むことで舌の辛味刺激を受ける量が減ります。
コーヒーは食事中や食後にいいでしょう。
辛味が苦手な人は直前に飲んでもある程度の辛味抑制効果が期待できます。
氷は食事中の心が折れかけた時や食後に舐めてください。
食前に舐めても意味はないです。
飲んだら痛みが悪化するもの
カプサイシンからの痛み刺激を感じる神経は「酸」によっても刺激されることがわかっています。
酢によって辛味が抑えられる説があったりしますが、逆効果になるのでご注意を。
実際になめくじも激痛に悶えながらお酢を口に含んでみたことがありますが、少なくとも収まりはしませんでした。
強いていうならすっぱさに意識がいって痛みを少し忘れるかなって感じです。
ただ味がまずくてそっちの意味でつらかったです。
あと当たり前ですが暖かい飲み物です。
理屈としては43℃以上で辛味感覚が増強されるからなんですが、激辛で悶えてるのに暖かいものを飲む人はまずいませんよね。
番外編:もしかしたら辛味が抑えられるかも?
1. お酒
古代では人をアルコールで酩酊させることで麻酔代わりにしていたくらいです。
痛みを鈍くさせるにはうってつけでしょう。
また牛乳同様にアルコールもカプサイシンを溶かす作用があるので、乱暴に見えて実は理にかなっています。
アルコールは飲めない人もいるので番外編としました。
2. 生姜・わさび・黒胡椒・山椒
生姜やわさびなどに含まれる成分がカプサイシンと同じメカニズムで辛味感覚を引き起こすことがわかっています。
つまり、唐辛子の辛味が苦手でも生姜やわさびならいける!って人は、事前に生姜やわさびなどで舌をジンジンさせていたらカプサイシンの辛味を感じにくくなる可能性があります。
辛味は苦手な人でも激辛料理をひと口食べなければいけない場面がきっとあるでしょう。
そんな時には試してみてもいいかもしれません。
3. お茶・ワイン
ポリフェノールがカプサイシンを分解するとされていることから、ポリフェノールが豊富に含まれているお茶やワインは辛味を抑えてくれるかもしれません。
お茶はなるべく渋みが強いもの、ワインは特にポリフェノール豊富な赤ワインがいいでしょう。
激辛料理に挑戦するときにおすすめ飲み物トップ3
第1位:コーヒー
第2位:牛乳
第3位:氷
とにかくコーヒーが最強です!
明日のために事前に牛乳を補給しつつ、食事中や食後は冷たいブラックコーヒーで仕上げていくのが全ての激辛戦士の心得と言えるでしょう。
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