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茨木市への引越しを考えている皆様、こんにちは。
本記事では、引越してから2年以上経っている現住民目線で、茨木市の住みやすさや治安について紹介します。
また一部の項目では、なめくじが元々住んでいた新大阪付近との比較についても解説します。
全部読んだ頃には街の雰囲気をイメージしやすくなり引越し先選びに役立ちますので、どうぞ最後までお付き合いください。
結論
- 茨木市は大阪の下町感が少なく住みやすい街
- 大阪の中では治安は良い方
- 生活に必要な施設や自然は多め
茨木市とは
茨木市は、大阪府内でかなり北側(吹田市の北側、高槻市の南西側)に位置する都市です。
京都寄りの”北摂”と呼ばれるエリアの一つや
総人口は2023年1月末時点で29万人弱で、少子高齢化の中では珍しく現在でも微増を続けています。
人口が増えている主な理由は引越しによる市外からの転入であり、市外あるいは府外からの転勤者に人気のエリアと言えそうです。
ちなみに外国人の割合は1.4%とかなり少なめです
市内にはJR京都線/阪急京都線/大阪モノレールが通っていたり、各種バスや高速/自動車道が整備されているなど交通網がかなり発達しています。
よって大阪市への通勤はもちろん、ファミリーでのお出かけにも便利なエリアです。
市の財政について
住んでいいのか判断するには、市の財政を知ることも大切です。
赤字の自治体はサービス悪くて税金高いですからね
市の財政としては一応黒字ですが余力が大きい訳でもなく、北摂7市の比較では市債残高(借金額)は5位、基金残高(貯金)も5位です。
ちなみにその中の財政健全具合はベストが”高槻市”で、ワーストが”池田市”です。
市税額は、同比較でちょうど中間の額に位置します。
茨木市も余裕がある訳ではありませんが、大阪市の赤字状況などを考えると大阪府内では上位の財政状況でしょう。
トータルで見ると無難な財政と言える
茨木市は住みやすい街なのか?
2年住んだ身として答えると「Yes」です。
引っ越し前の新大阪から比べると劣る部分は確かにありますが、良くなった部分も多くありますのでトータルでは満足しています。
順番に詳細を解説していきます
茨木市の良いところ
まずは茨木市の良いところ、メリットを順番に解説します。
交通の便が良い
茨木市はベッドタウンらしく、電車や車での移動にとても便利なエリアです。
ただし交通の便の良さに関しては、基本的に中心部に限定する話と思ってください。
赤丸以外のエリアは、バス停があっても車が無いとやや不便です
電車・モノレール
茨木市にはJR京都線、阪急京都線、大阪モノレール線が通っており、多くのエリアが1〜2way、中条町のみ3wayとなります。
またJRの茨木駅は快速まで、阪急の茨木市駅は特急までが停車します。
JRの茨木駅から大阪駅へは快速13分・各停17分ですので通勤圏内としては現実的な数字です。
JR新快速は止まらんが快速でも十分便利
また茨木駅から新幹線の起点となる新大阪へ乗り換え無しで行けるのも嬉しいポイントです。
大阪モノレール線の宇野辺駅から梅田に出るには、どのルートでも30分以上かかるので少し大変です。
一方、阪急茨木市駅や阪急南茨木駅から阪急梅田駅への移動は、準急や特急に乗れば20分弱程度で済みます。
飛行機
国内線であれば、大阪モノレールで宇野辺→大阪空港[伊丹]が22分と良好なアクセスです。
しかし伊丹空港は国際線がありませんので、海外への飛行機利用では関西国際空港もしくは神戸空港まで行く必要があります。
どちらの空港でも1時間以上は優に超えるぞ
車
茨木市には吹田IC/JCTや茨木ICがあり、名神高速や中国自動車道、近畿自動車道にすぐ乗ることができます。
よって仕事関係はもちろんのこと、趣味の遠出や車での帰省にも楽なエリアと言えます。
下道においても、171号線や2号線など主要な国道を利用しやすい環境です。
バス
鉄道圏外のエリアと中心部を結ぶように阪急バスや近鉄バス、京阪バスが利用できます。
茨木市内のバス停位置に関してはバス停検索 様をご利用ください。
吹田市や高槻市より地価が安い
吹田市や高槻市と比べると茨木市の地価は低い傾向にあります。
もちろん比べるエリアによって逆転することはあるがな
マイホームやマンションの購入はもちろんのこと、地価が低ければ賃貸物件の家賃相場も低めとなります。
「吹田市や高槻市への引っ越ししたいけど予算が…」という人にとって、茨木市は十分選択肢に入ってくるでしょう。
更に予算を抑えたい場合は枚方市、摂津市、寝屋川市、守口市などを検討しましょう。
ただしこれら4市は淀川が近くにあって水害リスクが高いことと、残念ながら北摂エリアと比べると治安が悪化しますので注意しましょう。
川の近くはどうしてもね…
ベッドタウンとして十分な商業施設
スーパーやドラッグストアは、市街地であれば歩きや自転車範囲内でどこにでもあります。
またイオンモールが2店舗、イオンスタイルが1店舗ありますので、「生活に必要な買い物は市内で済ませて、それ以上のことは梅田に求める」という生活スタイルになるでしょう。
また飲食店が多いのもベッドタウンとしては嬉しい点です。
お子さんがいるファミリー向けに、ファミレス・ファストフード・回転寿司などの店舗が豊富です。
呑み助や外食好きの人は「阪急茨木市駅のやや西側」近くに陣取ると幸せになれるでしょう。
もし車があれば、吹田市の万博記念公園にある複合商業施設「エキスポシティ」を利用するも便利です。
地図じゃ分からない起伏があるので、自転車で行くのはちょっときついです
安さで人気の業務スーパーは市内に3店舗、ドラッグストアのウエルシアは2店舗有ります。
コストコは京都八幡倉庫店と尼崎倉庫店が最寄りで、どちらも高速道路を使って30〜40分程度の距離にあります。
市中心部に行政施設が集中して便利
市街地の中心部(JR茨木駅〜阪急茨木市駅周辺)には各種の行政施設(※)が集中しています。
※警察署、税務署、市役所、ハローワーク、簡易裁判所、保健所、労働基準監督署など
これら行政施設へは、”茨木市の中心部に住む限りは”どこでも似たような距離感でアクセスできます。
1エリアにギュッとまとまってるから便利
ただし施設の駐車場はどこも狭く、混んでいる場合は空き待ちすることが多々あります。
静かで自然が多い(一部例外あり)
茨木市は都会でも田舎でもない”トカイナカ”ですが、それなりに自然があります。
万博記念公園(吹田市ですが…)が散歩やジョギングで、安威川周辺が散歩(犬含む)やサイクリングコースで人気です。
他にはバラ園、岩倉公園や桑田公園、水尾公園などの公園が各所にあり、天気の良い日には親子連れやカップルで賑わっています。
キャンプを楽しみたい人には、箕面・京都亀岡・生駒方面など各種キャンプ場へのアクセスが良好なのも魅力です。
琵琶湖も行けんこたないが、ちょっと遠い
また山間部はもとより、市街地も意外なほど静かです。
なめくじが住んでいた新大阪などと比べると、明らかに騒音レベルや空気の汚染度が違います。
幹線道路や線路沿いはさすがにうるさいですが、住宅街に入ると一気に音が静まるイメージです。
生活道路には車があまり入ってきませんので、排気ガスも少なく洗濯物が外に干しにくいようなエリアはかなり少ないと思われます。
濃ゆい人がおらず馴染みやすい
北摂の、特に茨木市や高槻市などは転勤族が多いと言われています。
その影響なのか、名物おじさん/おばさんみたいな大阪特有のコッテリした人はほぼ見かけません。
茨木市では比較的若い世代のカップルや家族が多いので、あっさりとした人間関係を好むのかもしれません。
大阪に住んだことが無い人でも街の雰囲気に馴染みやすいかもな
以前住んでいた新大阪(淀川区)や城東区では、深夜に酔っ払いの鳴き声や喧嘩声/悲鳴が聞こえることも多々有りましたが、茨木市では猫の声しか聞こえません。
また(少なくとも)住宅街では、ホームレス風の人や輩っぽい人はまず見かけませんので安心です。
美味しいラーメン屋さんが多い
なめくじはラーメン屋巡りが趣味ですので、ゴリ押しで茨木市の良いところに入れます。
興味ない人は次へ
ラーメン激戦区と言われる茨木市には、有名で美味しいラーメン屋さんが多数あります。
別記事でまとめて紹介していますので、気になる人は読んでみてくださいね。
茨木市の悪いところ
さて今度は茨木市の悪いところや住む上でのデメリットを解説します。
中心部以外が不便
中心部が便利と先述しましたが、裏を返せば中心部以外は基本的に不便ということです。
大型の商業施設や行政施設は中心部に集中していますので、事あるごとに「お出かけ」しなくてはいけません。
特に丘陵・山間部方面(彩都、春日丘、穂積以北)では車が必須と考えた方が無難です。
自然豊かで閑静な住宅街というメリットはあるんですけどね
住む上で利便性の優先順位が高い人や電車通勤が必要な人は、中心部に住むことをお勧めします。
エリアによっては土地の起伏が激しい
中心部から北東方面や万博公園近くのエリアは土地に起伏があるため、自転車だけでの生活は少し苦しいところがあります。
特に小さい子どもがいる家庭で適切な移動手段が無いと、住んだことを後悔する可能性が高くなります。
車、バイク、原付…せめて電動自転車くらいは欲しい
ただし住宅街は基本的に狭く、月極駐車場の取り合いみたいなところがありますので、下調べをしておくことをお勧めします。
交通マナーが悪い
交通マナーは正直言って悪いですが、茨木市に限らず大阪の問題かもしれません。
悪いとは言え、コテコテの下町と比べるとまだマシです
マナーの悪さ順でいうと「自転車>>バイク・原付>(超えられない壁)>車=歩行者」という感じです。
府外から移住してきた人は、まず自転車の交通マナーの悪さに驚くでしょう。
大阪では老若男女問わず「自転車が最優先やぞ、さっさと避けろや」みたいな感じで走る自転車がとても多いです。
自転車の運転スキルは子どもと思った方がいい
逆に大阪の下町や繁華街付近で育った人は、茨木市の交通マナーは穏やかに感じるかもしれません。
駅周辺の駐車場や駐輪場確保が大変
多くの人は仕事やお出かけでは自宅から自転車で最寄りの駅に行き、そこから電車で移動になると思います。
そこで必要なのが駅近くの駐輪場なのですが、自転車人口が多いせいか月額の駐輪場契約を取るのがかなり困難です。
ただし、一時使用(¥100〜150/日)であればなんとか通勤時間帯も使用できます。
※通勤時間帯以外の一時使用は全く問題ありません。
また駐輪場以上に、駅周辺での駐車場確保は困難です。
駅周辺で住むことを考えるのならば、駐車場付きの物件を探しましょう。
駐車場代が高い
駐車場代が高いのは人口が多いエリアでは仕方ありませんね。
月極駐車場代の目安としては¥10,000〜15,000です。
コインパーキングの利用料金も、土地代に比例していると思って差し支えありません。
都会と比べると全然マシだとは思いますが…
駐車場付きで自宅を建てる場合はもちろん気にしなくてOKです。
茨木市の治安について
実際に住むとなると治安も気になるところですよね。
茨木市の治安はどうなんでしょうか?
女性や子ども連れだと特に気になるところ
残念ながら大阪の治安そのものがダメ…
治安の基準として、刑法犯認知件数/人口=犯罪率を算出します。
2022年の全国の犯罪統計と人口データから犯罪率を算出すると、東京都や福岡県の0.56%、埼玉県の0.57%、兵庫県の0.61%を抑え、大阪府は堂々の0.78%です。
まあそんな気はしていました
ちなみに全国平均は0.48%で、最も低いのは秋田県や岩手県の0.2%台です。
茨木市の治安
2022年の大阪府警察データと人口データから計算すると、茨木市の犯罪率は0.56%となります。
残念ながら全国平均と比べると高いですが、大阪府内ではマシな方だと言えます。
同様に隣接エリアを計算すると、吹田市が0.43%、箕面市が0.40%、高槻市が0.47%、摂津市が0.69%となります。
誤解を恐れずに言えば、世帯年収が低いエリアほど犯罪率が高くなっています。
どこでもこういう傾向はあるよね…
住んでいる実感としての治安
数字だけでなく、住んでいる実感もお伝えしましょう。
この2年間、少なくともなめくじの行動範囲(中心部からはやや離れている)で物々しい雰囲気になっているのを見たことはありません。
車2台分の幅があるような道路や駅から住宅街への帰り道では、夜でも割と人通りがあったりします。
女性一人でも普通に歩いています
夜9時〜10時でも住宅街でウォーキングをする人がいるなど、住民は皆ある程度の安心感を持って住んでいます。
また警察署が近いせいか、中心部では警察車両(車、バイク)の巡回がとても多いのも安心です。
中心部から外れたエリアのことは分からん
茨木市のハザードマップ
大阪府内に住むとなると、南海トラフ地震を始めとする災害が心配になりますよね。
蛇足にはなりますが、茨木市が公表しているハザードマップも簡単に紹介しておきます。
- 北部:洪水や地震リスクは低いが、土砂災害リスクが高い
- 中心部〜南部:土砂災害リスクは低いが洪水リスクや地震リスクは高い
つまり住むエリア次第で災害リスクが異なります
地震の揺れ
茨木市が公表している地震防災マップを見てみましょう。
マップによれば、市街地と山間部のちょうど中間地点で震度が高く、以北は比較的低いと予想されています。
また中心部より南東部や春日丘周辺の方が、まだ揺れがマシそうです。
水害・氾濫
茨木市には淀川水系の安威川(あいがわ)が市街地をズバっと縦断しているため、安威川の氾濫被害が一番大きく想定されます。
当たり前だが、川に近くて低い土地がやられるぞ
地域別や氾濫する川別に細かく見たい場合は他の水系洪水ハザードマップを参照してください。
土砂災害
土砂災害は茨木市北部の山間部に集中しています。
市街地には被害エリアはほとんど存在しませんが、山間部やその近くへの引越しを考えている人は必ずチェックしてくださいね。
最後に
いかがだったでしょうか。
茨木市という街のイメージがぼんやりと掴めてきたと思います。
さて茨木市は交通の要所へのアクセスもいいですし、梅田へも行きやすい街です。
駅近の駐輪場・駐車場が足りなかったり土地の起伏が激しいなどの欠点もありますが、地価の面商業施設が充実しているなど、ベッドタウンとしての性能は十分です。
また大阪府内で言えば比較的治安の良いエリアですし、そこまで”大阪感”が無くて馴染みやすい雰囲気の街です。
どうぞ引っ越し先や戸建て購入の際には、茨木市を候補地としてみてくださいね。
住んでみて良いエリアということは、なめくじが保証しますよ。
では次の記事でお会いしましょう!
またな
- 茨木市は大阪の下町感が少なく住みやすい街
- 大阪の中では治安は良い方
- 生活に必要な施設や自然は多め
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