
こんにちは。なめくじです。
今年(2021年)10月に何度目か分からないタバコの値上げがありましたね。
ただでさえ体を痛めながら喫煙しているのに、財布にもどんどんダメージが溜まってしまいます。
さて、この値上げでさすがに禁煙を考えている人も多いのではないでしょうか?
実はなめくじもタバコを15年以上吸ってきたのですが、この機会に思い切ってやめました!
今はまだ禁煙して数週間というところですが、一本も吸ってないし吸いたい時もありません。
では、どうやってなめくじは無理なくタバコを止められたのか?
元喫煙者を代表して、「禁煙したい」、「誰かに禁煙してもらいたい」あなたにその理由を全て教えます。
著者紹介
学生の最初はパーティースモーカーだったが、いつの間にやら本格的に喫煙者になっていた。ラークロングの5mgを愛飲。喫煙歴は16年で1日平均6-7本。度重なるタバコ値上げに耐え切れなくなり禁煙を決意。
どうして喫煙者はタバコがやめられないのか

もし、本記事を見ているあなたが禁煙に挑戦したことがなかったり、非喫煙者であれば「そんなにタバコってやめられないの?」と疑問に感じると思います。
まずはなぜ禁煙が難しいのか、その理由について考えてみましょう。
喫煙をやめられない理由は喫煙の習慣性とニコチンの依存性にあります。
行動習慣

朝起きたら喫煙する、食後に喫煙するなど無意識に喫煙したくなる行動習慣が喫煙者には身についています。
そうしたタイミングで喫煙衝動が強くなったり、その喫煙欲求が実現しないのでイライラしたりします。
また、喫煙が行動や緊張のON/OFFスイッチとなっている場合は、喫煙しないとやる気が出なかったり逆にOFFにできず過度に精神的なストレスがかかったりします。
※これは自己暗示みたいなものだと思ってください
ニコチン依存

喫煙するとニコチンの影響でドーパミンという脳内麻薬が放出されます。
ドーパミン自体は重要な物質で本来は必要な時に自力で分泌するのですが、タバコのニコチンで強制的に放出させられ続けると自力で十分な分泌できなくなっていきます。
ここまで来てしまうと、ニコチンが足りない=ドーパミンが出なくなる=不快(イライラ、ストレス)という離脱症状が出てしまいます。
ニコチン依存状態の場合は次の喫煙でイライラするなどの離脱症状が改善されるために、喫煙=スッキリ、気持ちいいという感覚になります。
似たようなメカニズムで離脱症状が出るものとして麻薬がありますが、麻薬とは違って徐々に離脱して時間が十分たてばドーパミン分泌は戻ってきます。
禁煙しやすい方法を考える

タバコの依存性について理解が深まったところで、方法論にうつっていきましょう。
依存性がある以上、気合いでやめるというのはあまり現実的ではありません。
それならば代替品を用意して徐々に離脱するというほうがスマートです。
そうなると数多くあるタバコの代替品の中から禁煙しにくい理由をクリアしている選択肢を選べばいいということです。
- 行動習慣:吸うという動作や満足感が継続できるもの
- ニコチン依存:徐々に離脱できるようニコチン量を調節できるもの
これらをまとめると「吸った感があって」、「ニコチン量が調節できるもの」になります。
現時点でこの2つの条件を満たす方法は「電子タバコ(VAPE)」しかありません。
加熱式タバコ(iQOSが代表的な商品)は禁煙の前段階で勧められることがありますが、残念ながら前者の条件を”ある程度”満たしているだけです。
ですので、喫煙歴が長く禁煙のハードルが高い人であればあるほど2つの条件を満たせる電子タバコを禁煙グッズとして選ぶのがおすすめです。
電子タバコVAPEとは

さて、ここで電子タバコについて紹介しましょう。
少しややこしいですが、電子タバコは通常『VAPE(ベイプ)』と呼ばれます。
以降の記事内では基本的にVAPEと呼称します。
VAPEはリキッドと呼ばれる専用の液体を内部の熱で気化して、その蒸気を吸い込むという仕組みになっています。
加熱式タバコではタバコの葉が含まれているカプセルなどを熱しますが、リキッドにはそもそもタバコの葉が全く含まれていません。
リキッドはグリコールなど人体に安全性の高い成分で作られており、そこにフレーバーを決める香料が混ざっているだけです。
ですのでタバコ特有の不快な臭いはまったくせず、副流煙被害も気にする必要がありません。
電子タバコVAPEのおすすめ理由
- 紙タバコ同様に吸った満足感が味わえる
- ニコチン濃度を調節しやすい
- トータルコストが安い
- 臭いや健康被害が気にならない
VAPEを禁煙におすすめする主な理由はこの4つになります。
紙タバコ同様に吸った満足感が味わえる

喫煙者はタバコを吸うという行動が完全に習慣化しています。
習慣というのは中々やめづらく、それが達成できないとモヤモヤ・イライラするものです。
VAPEはガムや飴などと違って吸うという行動習慣を変えずに済みます。
また、吸ったり吐いたりする蒸気の量を通常のタバコの煙量〜倍以上まで増やすことが可能です。
喫煙者にとって煙量というのは重要で、煙が十分あれば視覚的効果によって吸った感を演出できます。
VAPEは蒸気量だけでなく吸いごたえも調節することができます。
吸いごたえというのは吸うときの空気の重さを指しますが、紙タバコは「1mgなどの軽いタバコ」を除いて吸いごたえが重めです。
吸いごたえを調節できるのも吸った満足感にとっては重要です。
そして最後にキック感の調整も可能です。
キック感というのはタバコ独特の喉に煙を入れた時にグッとムセるような感覚のことです。
喫煙者の人なら分かると思いますが喫煙経験のない人はイメージしにくいかもしれません。
このキック感はメンソール刺激によってある程度再現ができます。
VAPEにはメンソール風味のリキッドもたくさんあるため、それらを使ってキック感を再現すればタバコを吸った満足感を得られます。
ちなみにリキッドにはメンソール以外にもバリエーションが豊かで、様々な種類のフレーバーの中から自分好みのものを見つけることが可能です。
ニコチン濃度を調節しやすい

日本で発売されるVAPEもしくはリキッドには法律規制により全てニコチンが含まれておりません。
しかし、個人輸入によって海外からニコチン入りのリキッドを取り寄せれば好きな濃度に調整することができます。
個人輸入は専門のサイトがありますし、国内でも私的所持や使用は合法ですのでご安心ください。
※大量購入や販売は禁止されています
ニコチン依存への対策は徐々に離脱していくことです。
吸った満足感を維持しながら徐々にニコチン濃度を落としていくというやり方はVAPEでのみ可能です。
※例えば加熱式タバコではそもそも明確にニコチン量を記載していませんし、現時点ではニコチン含有量を段階的に減らすように製品を変えていくということはできません。
また先の項目にあげた「キック感」というのは本来はニコチンによる喉や肺への刺激です。
メンソールの刺激では物足りなくて吸った感を感じにくい人には、ニコチンを混ぜたリキッドから開始して徐々にニコチン量を減らしていく方法をお勧めします。
トータルコストが安い

VAPEには様々な機種や商品があって一概にコストはお伝えしにくいですが、少なくとも紙タバコと比較すれば確実に安くなります。
一部の高額機種では少し低いか同等くらいのコストです。
例えばなめくじが使用している機種で最低額を考えるのであれば、初期コスト¥12,000+ランニングコスト¥1000/月といった感じです。
ニコチンリキッドが要らないという人であれば初期コストを¥5000に抑えることが可能です。
2021年現在では、タバコは大体¥500/箱以上しますので2日に1箱吸う人であれば禁煙1-2ヶ月で元を取れる計算です。
※2021年11月追記:著者の1ヶ月分使用量を計算したところ2日に1箱吸う人では月々¥5762も節約できることが判明しました!詳細が気になる方はこちらの記事もどうぞ。
臭いや健康被害が気にならない

VAPEはタバコの葉を全く使用しませんので臭いが全く気になりません。
それどころか良い匂いと感じるくらいです。
衣服や壁紙に臭いが残る心配もありませんので、例えば自宅であれば時間・場所気にせずとも楽しめます。
副流煙といいますか吐く蒸気に関しては完全な科学データが出ておりませんが、少なくとも紙タバコや加熱式タバコと比べると圧倒的に健康被害は少ないです。
VAPEの蒸気を気にするならばアロマ系グッズも心配で使えなくなっちゃいますね。
禁煙を開始したその日から臭いや健康被害を全く気にしなくてよくなるのはVAPEの強みです。
電子タバコVAPEの欠点
今までVAPEの良い点ばかりあげていたので欠点も考えてみましょう。
猫のいるところでは吸ってはいけない

これは明らかな欠点です。
リキッドに含まれるプロピレングリコールは人体にとっては安全ですが、猫には中毒を起こす可能性があります。
ですので猫ちゃんがいる自宅の場合は、少なくとも換気扇の下あるいは外に出てVAPEを楽しむほうが無難です。
ちなみに犬には大丈夫ですのでご安心ください。
周りから喫煙と思われる

VAPEはコンビニで売られるようになるなどかなり知名度はあげてきていますが、まだ非喫煙者層に浸透するようなレベルではありません。
VAPEの使用はそれなりの蒸気を吐き出しますので周りからは喫煙と思われる可能性があります。
副流煙や臭いに関してはほぼ問題にはなりえませんが、大人の気遣いとして外では喫煙所などで楽しむほうがいいでしょう。
他の禁煙製品のほうがコストが安い場合がある

VAPEは紙タバコや加熱式タバコと比べると明らかに割安になります。
しかし、「禁煙パイポ」や「リラックスパイポ」などの従来の禁煙グッズと比べるとコストは高いです。
禁煙外来は保険適応となっていますので、場合によっては通院のほうが禁煙コストが安いこともありえます。
極論を言ってしまえば、気合で我慢できれば禁煙コストはゼロですからね。
結局のところはVAPEをお勧めする理由の肝は「喫煙者にとって何がもっともストレスなくタバコをやめられるか」という点にあります。
なるべくコストを優先したい場合は、VAPEではなく従来の禁煙グッズから試してみるのもありだと思います。
まとめ

無理なくスマートに禁煙をするには電子タバコVAPEをお勧めします。
理由は以下の4つです。
- 紙タバコ同様に吸った満足感が味わえる
- ニコチン濃度を調節しやすい
- トータルコストが安い
- 臭いや健康被害が気にならない
喫煙は習慣性・依存性がありますので、ご自身あるいは禁煙してもらいたい人にとってストレスのかかる禁煙方法は失敗する可能性が高くなります。
乗り変えたその日から臭いや健康被害を気にしなくてもよくなり、そして体を慣らしながら徐々に禁煙していくことができるVAPEで禁煙してみてはいかがでしょうか。
VAPEについて興味があるけど専門用語が分かりにくい方はこちらの記事も合わせてどうぞ!