厚生年金や国民年金は、この先も保険料が上がって受取額が減り続ける見込みです
老後を考えただけで吐きそう
だから投資が要るんです
本記事は以下の疑問に答える記事です。
結論
現状の投資を巡る環境
まずは現状の環境を把握してみましょう。
日本では古くから「投資でたくさん稼ぐ、資産運用して増やす」ことが美徳とされてきませんでした。
意味分からん
真面目に働いてコツコツ稼ぐお金こそ尊いみたいな時代ですね
しかし近年では長引く不景気や日本経済の低迷を背景に、むしろ国が投資を推奨し始めました。
老後2,000万円問題然り、国としては「世話見切れんかもしれんから今のうちから自分で準備しといてくれぇ」という方針に舵取りをしつつあります。
国はすぐ減税制度作って国民にやらせようとするよな
それだけ将来の日本を悲観的に見ているんでしょう
税制面での優遇
現在の日本では、投資を推奨するためにいくつかの税制優遇制度が運用されています。
1.一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISA
NISAの制度内運用であれば、本来利益にかかるはずの20%もの税金が免除される特例です。
NISAをやらずして他の投資をするのは有り得ないくらいの優遇政策です
2.iDeCo
自分で準備する年金のことで、掛金分が節税になったり受け取り方法によっても節税効果があったりします。
まさに「老後に向けて自分で準備しとけよ」という国からのメッセージやな
岸田政権による逆行
2021年に発足した岸田政権では、国が推奨していたはずの投資を締め付けるような政策や方針を相次いで打ち出しました。
それを受けて起きた株価が急落し日本の富が海外に流出した現象は、岸田政権を選んでしまった自虐込みで「岸田ショック」と呼ばれています。
こんな政権、2年も持たんやろ
金持ちに喧嘩売りまくってるんで引きずり下ろされるでしょうね
なぜ投資や資産運用が必要なのか?
さて、現状が把握できたところで、今度は投資が必要な理由を考えてみましょう。
その理由は3つありますので、順に説明していきます。
1.老後生活の準備
人生の3大出費の一つである老後生活には金融庁試算によれば夫婦で2,000万円程度必要であることが示されています。
1人であった場合でも最低1,000万円は用意しておきたいところでしょう。
これから先、厚生年金や国民年金の受け取りだけで日々を生きていける人はどんどん少なくなっていきます。
定年後の退職金を含めても老後生活の出費を賄えなさそうな場合は、現役時から準備をしなくてはいけません。
厚生年金や国民年金は、この先も保険料が上がって受取額が減り続ける見込みです
老後を考えただけで吐きそう
だから投資が要るんです
2.インフレ対策
資本主義が存続する限りは、波を繰り返しながら円は緩やかにインフレし続けます。
しかし、現在の日本では超低金利政策が取られているため銀行に預金してもほとんど利息が付きません。
つまり、金額は変わらなくともインフレの進行とともに預金の実質的価値は薄まっていってしまうということです。
あなたの大切な資産をインフレの波から守るためには、インフレ率以上の利回り運用をしなくてはいけません。
金額は変わらないのに価値が薄まる?は??
1年で物価が2倍になったとしたら過去の10,000円は実質5,000円ってことです
3.時代の変化へのリスクヘッジ
世の中は常に変わり続けています。
世界史を勉強した人なら、当時栄華を極めていたであろう大国がガンガン没落して無くなっていったことを知っているでしょう。
今の時代でも、いつ何がどうなるかなんて誰にも分かりません。
資産を現金だけでなく、外貨や債券や金などで運用しておけば「ある日いきなりホームレスに」という事態は避けられるでしょう。
今まさにロシアのルーブルがハイパーインフレで死に始めてますね
今じゃケツを拭く紙にもなりゃしねってのによぉ!
- 老後生活の準備
- インフレ対策
- 時代の変化へのリスクヘッジ
あなたの今と未来を守るために投資が必要であることがご理解いただけたでしょうか。
投資を始める前に絶対確認すべきこと
わかった、とにかく投資を始めりゃええんやな
うん、違いますね
投資を始める前に、全ての人が絶対確認すべきことがあります。
それは「自分が許容できるリスクはどの程度までか」ということです。
自分が許容できないほどのリスクを背負っての投資は、本当の意味での投資ではなくギャンブルです。
人生が破滅しないように、まずは自分がどれだけのトラブルに耐えられる状況なのかをきっちり把握することから始めてください。
投資させたいのかさせたくねぇのかどっちなんだよ
投資自体は推奨ですが、投資以前の人がいっぱいいるのも事実なんですよ…
投資にはリスクがある
「投資にリスクがある」というのは何となくみんな知っています。
しかし実際に投資を経験したことが無い人にとっては具体性に乏しく、現実味も湧かないものでしょう。
敢えて極端にお伝えしますが、投資した金額は最悪無くなるものと思ってください。
えぇ…(ドン引き
だってそれ込みで投資なんですもの…
実際には「投資した企業が倒産して株が紙クズに…」なんてことはそうそう起きませんが、起き得ると覚悟して投資すべきです。
絶対に死ぬことは無い鉄板企業とされていた東電の株価は、原発事故により最大97%OFFとなりました
結局、一番大事なのは「余剰金で投資をすること」なんです。
そうすれば万一にでも投資分が紙クズになったとしても、あなたの生活は失われません。
投資が利益を生み出すには時間がかかる
投資の多くは利益が出るのに実は時間がかかるものです。
ですので、「月末の支払いに充てるための資金で投資で増やす」なんてのは無意味です。
しょうがねえなぁ…じゃあパチンコで増やしてくるわ
地道に働いて稼ぎましょうよ…
ここ最近で急激に話題になっているインデックス投資なんて、下手したら15~20年スパンの投資法ですからね。
そう考えるとやはり、1~10年の内で必要になるお金ではなくて完全に生活費からはみ出た迷子のお金=余剰資金ですべきでしょう。
生活防衛資金を準備する
じゃあ結局どうすりゃいいんだよ
投資の前に生活防衛資金を準備しましょう
人生には何回か予測不能の大ダメージが来るものです。
「仕事をクビになった」、「事故にあって3ヶ月入院した」、「台風で家がぶっ壊れた」などなど。
こういう時に、手持ちのお金が足りずに投資資金を回収するハメになってはいけません。
なぜなら投資資産を緊急的に換金すると、多くの場合で元本割れするからです。
「投資家は退場してはいけない」と言われるのはこれが理由です
そうならない為には、トラブルが有っても耐えられる生活防衛資金を確保しておかなければいけません。
その金額に相場はありませんが、多めに2年分の生活費を取っている投資家もいます。
まず「現金で」あなたが安心して投資を始められる生活防衛費を確保しておきましょう。
個人的には最低3ヶ月分は欲しいです。詳しくはこちらの記事で
何の投資から始めるか?
生活防衛資金の問題をクリアしたあなたは、次のステップとして何の投資から始めるかを考えてみましょう。
一番お勧めしやすいのは「つみたてNISA」ですが、それでもライフステージ次第では選択肢から外す必要が出てきます。
ここでは、ライフステージという観点から1個ずつお勧め投資法を紹介してみます。
これやっときゃOKみたいな鉄板は無いの?
つみたてNISAがそれに近いんですが、唯一年齢の問題がありましてね…
✅18歳未満
「ジュニアNISA」一択です(※ただし2023年まで)。
なぜなら一般NISAやつみたてNISAを使えないからです。
一般の証券口座自体は条件付きで開設できるものの、税の優遇があるジュニアNISAでの運用の方が間違いなく高パフォーマンスを出せます。
せっかく高校で金融教育が始まるんやし期間延長すりゃいいのにな
急に賢いこと言い出してビビる
✅18~30歳代の独身者
自分のリスク許容度に応じて一般NISAやつみたてNISAから始めましょう。
特に初めての投資である場合は、よりリスクの少ないつみたてNISAでの運用をお勧めします。
「定年までしっかり勤め上げるんだ」というライフプランを思い描いているならば、節税にもなるiDeCo加入を優先することがお勧めです。
もしあなたがFIREを視野に入れているならiDeCoはかなり後回しです
✅18~30歳代の既婚者
人にもよりますが、子ども/家/車など大きい出費が増えるライフステージです。
ですので、生活防衛資金は独身者の1.5~2倍ほど厚めに確保すべきです。
そしてそれが確保できて初めてつみたてNISAもしくはiDeCoを検討しましょう。
iDeCoを選ぶ基準は独身者と同じです。
人生で最も大変で最も刺激的な時代やな
✅40歳~60歳代の独身者
つみたてNISAは最長20年間ですので、年齢やライフプランによってはベストパフォーマンスを出せなくなってきます。
特に50歳代以降では一般NISAでの運用を検討すべきでしょう。
現時点である程度の資産が築けている人は、株式よりも守備力の高い日本国債を主軸にしてもいいかもしれません。
50歳以降で金無い場合はどうすんの?
一言じゃ答えられないんで別で記事書きますよ
✅40歳~60歳代の既婚者
子どもの有無で経済状況が大きく異なるライフステージです。
まだ子どもが完全に独立していないのであれば、引き続き生活防衛資金は厚めに確保しておくことをお勧めします。
戸建てを購入している場合はそろそろ大規模な修繕を考えるタイミングですので、何かとお金がかかりますね
独身者同様につみたてNISAの優位性が崩れ始めていますので、iDeCoを優先していいかもしれません。
iDeCoは2022年5月より64歳まで加入できるようになります
✅70歳以降
もはやつみたてNISAやiDeCoを利用するライフステージではありません。
やるならば一般NISAでの運用でしょう。
ここまで来ると、資産を増やすというより「守る」ことに主眼を置くべきです。
ですので預金と短期の日本国債を主軸に、株式や金(ゴールド)をトッピングするような固い投資がお勧めです。
退職金をブッコめば普通に増やせるやろ
それ脱サラしてラーメン屋開くくらい事故りますよ
NISAやiDeCo以外の投資方法は無いの?
もちろん以下のように様々な投資法があります。
NISAやiDeCoの運用では、これらの一部に投資できることもあります。
しかし「初めての投資」という観点で考えると、国がせっかく税優遇しているNISAやiDeCoを活用しない手はありません。
まずはこれらを限界いっぱいまで使った上で、さらに余った資金で次の投資にステップアップしていきましょう。
次のステップの投資についても、いずれ別記事で書きますね
最後に
いかがだったでしょうか。
「暗号資産で大儲け」とかFIREといった楽しいことから、年金/老後問題など悲観的なことまでお金の話題に触れる機会は人生でいくつもあるでしょう。
そこで「よし、投資を始めるか」と決断した時に気が逸ってすぐ投資に取り組みたくなる気持ちは分かりますが、それは実はとても危険な行為です。
あくまで投資は生活の余剰資金から行い、最悪ゼロになることも覚悟すること。
そうすれば不意のトラブルが起きても、これから値上がるはずだった投資資産を引き上げずに済みます。
投資に興味を持ったら、まずは深呼吸して自分の状況やリスク許容度を確認してみてくださいね。
金無くても本人がやりたがってたらいいじゃん
友達や家族なら絶対止めます。赤の他人なら「どうぞ楽しんで!」って感じですけどね
(コイツの人格のがヤバい説あるな…)
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